ポルシェカード(Porsche Card)/ カーライフの中で割引節約・ポイント獲得でのお得度の比較
- オススメ度:
- 名称:
- ポルシェカード(Porsche Card)
- 年会費:
- 21,000円
- ETC年会費:
- 無料
- ポイント率:
- 0.5%
- ETC/給油特典:
- -
- 入会ボーナス:
- ウェルカムキットをプレゼント
ポルシェカード(Porsche Card)は付帯するマスターの特典が肝要か!
ポルシェカード(Porsche Card)は、ドイツ車のポルシェとアプラスが発行するクレジットカードで、ポルシェのオーナーのみに保有が限定されているカードだ。マスターカードの加盟店でポイントが貯まる他、ポルシェの正規販売店なら2倍のポイントが貯まる。
もちろんポイントだけでなくマスターカードの特典(ワールドマスターカードの特典)が付帯している。ワールドマスターカードは、マスターカードで実質はブラックカードの位置づけで、マスターカードが日本で発行する7枚の内の1枚だ。これはポルシェが購入できる資産がある人なら年会費が高額でも苦にしない、かつポルシェを保有するなら相応の資産を保有しているはずだというカード会社の考えも見え隠れする。
まずポイントだが、マスターカードの加盟店では1,000円で1ポイント(5円相当)で、ポルシェ販売店での利用なら2ポイントとなり、ポイント還元率は0.5%から1.0%に上昇する。貯めたポイントはポルシェのオリジナルグッズ、航空会社のマイレージ等に交換できる。ただ、オーナーになってからの加入となり、車両をカード払いにして大量ポイント獲得ができるわけではないようだ。
ポイント以外では、プライオリティパスという海外に強みを持つ会社の空港ラウンジが利用できる他、海外/国内旅行保険が自動付帯される。その他、ポルシェの情報が詰まった世界7カ国で発行されている「クリストフォーラス」という会報誌が定期送付される特典がある。マスターカードの特典では、ホテル・レストラン・高級旅館・ゴルフ場の優待割引があり、国際手荷物が2個まで無料宅配される特典もある。変わり種としては、ジャズクラブのミュージックチャージの割引、ヨーロッピアンクルーズが割引される特典がある。どこまで活用できるかは分からないが。。。
次に、下図でカーライフ全般でお得といわれるクレジットカードを、年会費・ポイント還元率・特定の優待店(自動車関連)での特別還元率・ガソリンの割引率などを比較した。さらに、年間50万円を利用して年会費を差し引いた額、それが特定の優待店であった場合、さらに年間50万円に加えて月1万円(年間12万円)分の給油をした場合にポイントで得をする金額をシミュレーションして比較した。ガソリン価格はリッターあたり150円を想定した。
上図の"ポルシェカード"を他社と比較すると、さすがに高級外車のオーナー限定のカードだけあって一般的なゴールドカードの2倍だ。このポルシェカードとほぼ同額なのはBMWダイナースと、上図では割愛したがトヨタのレクサスカードぐらいのものだ。その年会費に対してポイント還元率は低めで、ガソリン割引なども存在せず、ポイントで得をするのは0.5%の還元率では年間400万円近い利用が必要になるため、ほぼ不可能に近いといえる。
ただ、保険ではシートベルト保険が付帯するなど、前述した特典・サービスを利用するのが肝要だ。例えば、海外ホテルで長期滞在すれば、一泊2万なら15万円となり、それだけで10%の優待割引が適用されれば15,000円の得ができ、年会費の相殺まで僅かとなる。
結論としては、特にオススメはしないカードだ。というのもカードのポイントで得をしようと考えている人では、このカードは意味を成さない。基本的にはマスターカードのワールドマスターカードの特典をフルに使いこなせるような人なら、クルーザーやジャズクラブの割引も利用して最終的には得になる可能性がある。かなりの富裕層ならカードで得をしようとは考えないかもしれないが。。。また、当然ながらポルシェグッズが欲しいようなファンの人か、ポルシェのオーナーならETCカードもポルシェのカードにしたいような拘りを持った人なら、年会費は高額だが止むをねない1枚ではある。