Audi Ambassador Card(アウディ アンバサダー カード)/ カーライフの中で割引節約・ポイント獲得でのお得度の比較
- オススメ度:
- 名称:
- Audi Ambassador Card(アウディ アンバサダー カード)
- 年会費:
- 10,500円
- ETC年会費:
- 無料
- ポイント率:
- 0.5%
- ETC/給油特典:
- ポイントが1.5倍
- 入会ボーナス:
- -
Audi Ambassador Cardはポイント面でも特典面でも微妙な一枚か!
Audi Ambassador Card(アウディ アンバサダー カード)は、ドイツ車のアウディが発行するクレジットカードで、VISA加盟店及び正規ディーラーでの車検などでもポイントが貯まる。自動車メーカー系のカードでは珍しく、環境系の特典が付帯している。実際にはセディナが運用するAXUサービスが利用できるだけなのだが、AXUカードの年会費が10,500円である点を考えれば、同額でアウディのプラスアルファのサービスが利用できるだけ得ともいえる。
まずポイントプログラムだが、基本は200円で1ポイント(1円相当)が貯まり、ポイント還元率では0.5%となる。それに加えて、アウディの正規ディーラーでの車検でポイント3倍(200円利用で3円相当)、ETC利用なら1.5倍、誕生月には無条件でポイントが2倍になるボーナスが存在する。ポイントは商品券・携帯電話のポイント等に交換できる。ポイントは貯めやすいシステムだが、ポイントの有効期限は2年と他社カードの5年よりも圧倒的に短いため随時ポイントを使用する必要がある点に注意したい。また、残念ながらトヨタやBMWカードと異なり、アウディの車両購入でポイントアップするといったことはなく、そもそもアウディカードだからといって、クレジットカード払いで新車を購入できるかはディーラーが判断することとなるようだ。
ポイント以外では、空港ラウンジ・海外/国内旅行保険の自動付帯の他に、他車カードと同様にロードサービスも付帯している。そういった特典以外で特徴的なのが環境保護(社会貢献)の特典で、付帯するAXUサービスは地域の特産物・有機野菜の紹介から試食会まで、常に排ガス問題に曝され続ける自動車メーカーだけあって、アウディオーナーに対しても環境への配慮・啓蒙の意識が見てとれる。
次に、下図でカーライフ全般でお得といわれるクレジットカードを、年会費・ポイント還元率・特定の優待店(自動車関連)での特別還元率・ガソリンの割引率などを比較した。さらに、年間50万円を利用して年会費を差し引いた額、それが特定の優待店であった場合、さらに年間50万円に加えて月1万円(年間12万円)分の給油をした場合にポイントで得をする金額をシミュレーションして比較した。ガソリン価格はリッターあたり150円を想定した。
上図で右から2番目のアウディ アンバサダー カードを他社と比較すると、年会費は一般的なゴールドカードと同様の額で、さすがに外車のカードだけあって年会費は高額だ。ただし、基本となるポイント還元率が高いわけではなく、国産車勢よりも低く特別還元率(このカードの場合には最もポイント還元率が3倍になって高い正規ディーラーでの車検を利用時)でも、他社と同等か見劣りする数値だ。付帯するサービスを見てもガソリン割引などは存在しておらず、前述した空港ラウンジ・海外旅行保険・AXUの環境保護関連の各種特典に目を向けるしかない。
また、年会費が高額なわりにポイント還元率が低いため、年間50万円程度の利用では年会費の元はとれない。100万円を普通にレストランで使用しても年会費は相殺できず、やはり付帯する特典に魅力を感じるかが焦点となる。
結論としては、あまりオススメはしないカードだ。アウディの新車・中古車をカード払いできる確証が得られるわけでもなく、ポイントがアップするのも車検・ETC関連などだけとなると、年会費を加味してポイントで得をするのは困難だ。1回の車検が15万円程度しても、車検で貯まるのは2,000円程度にしかならない。正規ディーラーでの車検しかしない主義の人でも、年会費を考えれば損をするのは確実に近い。
さらに、特典に目を向けても空港ラウンジ・海外/国内旅行保険の自動付帯と一般的なゴールドカードのサービスに留まり、他の自動車メーカーのカードと同様にロードサービスも付帯しているようだが、それ以外に特別に目立ったメリットが見受けられない。やはり強く保有を薦められそうにない1枚だ。