Honda Cカード/ カーライフの中で割引節約・ポイント獲得でのお得度の比較
- オススメ度:
- 名称:
- Honda C CARD
- 年会費:
- 1,575円
- ETC年会費:
- 無料
- ポイント率:
- 1.0%
- ETC/給油特典:
- -
- 入会ボーナス:
- -
Honda Cカードはオリジナルの特典もありポイント率も悪くはない!?
Honda C カードは、本田技研(HONDA)が発行するカードで、ホンダでの新車・パーツ購入の他、日用品の買い物でポイントが貯まる他、他カードと同様に各種提携施設で優待割引・無料のロードサービスが受けられる。各種提携施設も他社カードのようにホテル・各種アミューズメント施設だけでなく、鈴鹿サーキット・ツインリンクもてぎといった自動車好きには堪らない施設の優待割引がある。
ホンダCカードの場合には、それだけに留まらず、車両メンテの履歴照会などのホンダ車のオーナーだからこそのメリットもある。さらにカード保有者の自己負担はなく、カード利用額の一部がユニセフ・赤十字に寄付されるなど、オリジナリティに富んでいる。
まずポイントだが、ホンダ車(二輪車含む)の車両購入・メンテで1,000円利用で20ポイントが貯まる(還元率は2%)で、その他の一般的な買い物では半分の1%に落ちる。厄介なのは貯めたポイントの利用用途で、四輪車の車検・二輪車の購入なら1ポイント=1円のキャッシュバックとなるが、四輪車(中古車含む)の場合には半減する。仮に100万円のフィットかライフあたりを購入すると2万ポイントが貯まるが、車検に使うと2万円分になるが、次の買い替えとなると1万円分になる。さらにEdyはポイントを即時にEdyに変換できるが2,000円分にしかならない点、ポイントの有効期限は5年と短い点には要注意だ。
ポイント以外には、前述した施設の優待割引の他にクラブオフの優待割引が付帯されている。クラブオフはホンダではなく外部会社が運営しており、その優待の中には、スキー場・遊園地などの他にカラオケ店や、ドミノピザといった日常でも活躍の場面がありそうな優待割引があるため、忘れずに事ある毎に有効活用すれば、他社カードより得になる可能性がある。
次に、下図でカーライフ全般でお得といわれるクレジットカードを、年会費・ポイント還元率・特定の優待店(自動車関連)での特別還元率・ガソリンの割引率などを比較した。さらに、年間50万円を利用して年会費を差し引いた額、それが特定の優待店であった場合、さらに年間50万円に加えて月1万円(年間12万円)分の給油をした場合にポイントで得をする金額をシミュレーションして比較した。ガソリン価格はリッターあたり150円を想定した。
上図で右から4番目の"Honda Cカード"を他社と比較すると、年会費は無料ではないが、自動車メーカー系のカードの中では安価といえよう。ポイント還元率も通常では他社と差は無いが、車検・パーツ購入に使うなら2%の還元率となり有利といえる。この点、他車カードは新車・中古車の購入の際にはポイントを有利に使えるような仕組みにしており、ホンダとは真逆の方針を取っている。どちらが良いかはユーザー次第だが、どのメーカーもポイントの有効期限を5年としている点からすると、5年は自動車を買い換えるサイクルではないと踏んだのかもしれない。
また、残念ながらガソリン割引の特典を付いていない点も抑えておきたい。その代わりなのかEdyを搭載する唯一のカードとなっている。数字面を総括すると、ポイントを車検に充てれば他車カードより有利、ガソリン代を加味すると他車カードに僅かに劣る計算となった。
結論としては、年会費分も相殺でき、ポイントも車検などに利用するなら悪くない。ただ、通常の買い物ではポイント還元率は1%と特別に優れているわけでない。悪くはないというレベルだ。ガソリン割引などが無い分だけドライバーからすると魅力には乏しい感も否めない。それよりも、優待割引の対象施設が外部委託しているだけあって他カードよりも広く、鈴鹿・もてぎの優待といったレース好きには堪らない特典がある。ここに魅力を感じるか否かが問題だ。感じなければ、車両購入時に使って、あとは他ジャンルのカードでポイントを貯めた方が、最終的にはお得になる可能性が高い。