BMW Card(ニコス)/ カーライフの中で割引節約・ポイント獲得でのお得度の比較

- オススメ度:
- 名称:
- BMW カード(ニコス)
- 年会費:
- 4,762円
- ETC年会費:
- 無料 ※発行時1,000円
- ポイント率:
- 0.5%
- ETC/給油特典:
- -
- 入会ボーナス:
- -
BMW Card(ニコス)は正規ディーラーを使う人なら得!?
BMWカードは、BMWと三菱UFJニコスがVISAブランドで発行しているカードだ。BMWオーナー向けのカードで、BMWニュースなどのBMW関連の情報も送られてくる。以下でBMWカードのメリット・デメリット、さらに他のカードと比較して価値があるか?必要か不要か?を考えてみる。
まずポイントプログラムだが、基本は1,000円で1ポイント(5円相当)でポイント還元率では0.5%となる。それがBMWの正規ディーラーで新車・認定中古車・純正パーツの購入などであれば2倍となり還元率は1.0%になる。細かいことだが、利用額の1000円未満は切り捨てされる点には注意が必要だ。

貯めたポイントは1ポイント=5円でBMW正規ディーラーでの買い物でキャッシュバック(通称バリューバック)に利用できる。1000ポイント単位での利用になるため、キャッシュバックは5000円単位で行われることになる。キャッシュバックで利用した後にカードの解約を考えているなら、ニコスが設定する景品やマイレージに交換して無駄の無いようにしておくと良いだろう。もしくは1000ポイント以下のBMWオリジナルグッズと交換するのも良いかもしれない。
ポイント以外のカードに付帯するサービスでは、出張修理・レッカー移動などのロードサービス(BMWエマージェンシーサービス)がある。これ自体は珍しくないが、カードとは別にBMW自動車保険にも加入していると、エマージェンシープレミアムになり、事故時の代替交通手段が新幹線はグリーン車、航空機はプレミアム席、ホテルもビジネスではなくプレミアムクラスでも費用が補償される。こうなるとBMWらしいプレミアム感が出てくる。その他には海外旅行保険の利用付帯、空港ラウンジの利用といった見慣れたサービスが付帯している。
次に下図でカーライフ全般でお得といわれるクレジットカードを、年会費・ポイント還元率・特定の優待店(自動車関連)での特別還元率・ガソリンの割引率などを比較した。さらに、年間50万円を利用して年会費を差し引いた額、それが特定の優待店であった場合、さらに年間50万円に加えて月1万円(年間12万円)分の給油をした場合にポイントで得をする金額をシミュレーションして比較した。ガソリン価格はリッターあたり150円を想定した。

上図の"BMW Card(ニコス)"を他社と比較すると、まずは年会費がノーマルカードにしては高額なのが分かる。そのわりにポイント還元率は他社より低めで、特別還元率(このカードの場合には新車購入時等)でも他社に劣る。かつては年間利用額が50万円・100万円以上でボーナスがあったようだが、現在は存在しないため単純にポイントだけで考えればカードとしての価値は低い。海外旅行保険も付帯しているが、他社カードが自動付帯なのに対して、航空券等の決済が必要な利用付帯になっている点で一枚落ちる。
結論としては、カード払いでポイントの大量獲得を狙う以外での使い道は厳しいカードといえる。他の自動車メーカーよりもポイント還元率が低いため、ポイントでの損得勘定だけではオススメし難いカードだ。とはいえBMWを購入するのに正規ディーラーを利用するなら、限度額はさておきポイントが貯まるのはお得ではある。ただし、それが本当にお得か否かは欲しいBMW車の価格を比較してからよく検討してほしい。最初から正規ディーラーで購入する気なら関係ないが、カード払いで0.5%のポイントを獲得するよりも、他のディーラーで1.0%以上のプライスダウンをしてもらえるなら得ではなくなる。その点は十分に計算のうえで利用するかを判断するのが賢明だ。