レクサスカード/ カーライフで得するか特典・割引・ポイントで比較

- オススメ度:
- 名称:
- レクサスカード
- 年会費:
- 20,000円(税抜き)
- ETC年会費:
- 無料
- ポイント率:
- 1.0%
- ETC/給油特典:
- ETCでポイント2倍ガソリンで1.5倍
- 入会ボーナス:
- ETC利用等で最大2000ポイント
レクサスカードは年間100万以上の利用額と特典に魅力を感じるかが問題!
レクサスカードは、レクサスのオーナーだけが保有できるカードだ。多くの自動車メーカーが発行するカードの中では、1車種のオーナーのためだけに発酵される珍しいカードでもある。年会費は20,000円(税抜き)と高額で、レクサスを購入するなら相応に資産を保有していると、暗にトヨタが考えているとも読み取れる。以下でレクサスカードのメリット・デメリット、さらに他のカードと比較して価値があるか?必要か不要か?を考えてみる。
まず、かつては車両購入時のポイント還元率とキャッシュバック率が通常よりも一段と高かったが、今は状況が異なる点を抑えておきたい。新車購入時にポイントをキャッシュバックに充てることは可能だが、保有するポイントの1.5倍の額がキャッシュバックされるだけに留まる。新車購入時にそれを目当てで保有した人は、今でも必要かは後述するカードに付帯するサービスを見て考え直した方が良い。さらに今は入会特典も、ETCの利用や携帯料金・電気料金等の引き落としで最大2000ポイントがプレゼントされるだけとなっている。

次にカードの主な特典だが、各種提携施設での優待割引、海外旅行保険・空港ラウンジの利用、ロードサービスなどがある。大きいのはENEOSでの給油が3%割引となり、ポイントも1.5倍となる点だろう。ポイントと割引で考えて年間20万円分の給油をするなら、ガソリン代だけでカードの年会費の半額分は元が取れる。また、VISAプラチナサービスを利用できるため、24時間対応のコンシェルジュを使って航空券・レストランの予約を電話1本で行うことも可能だ。
次にポイントサービスだが、現在は1,000円利用で10ポイントで還元率で1.0%となっている。それがETCカードは20ポイントの倍になるため、トヨタ系だけでなく他社カードと比較しても高速道路などを利用する分には有利だ。ガソリン代はESSOやMobilでは割引は無いがポイントがENEOS同様に1.5倍になる。その他にJAL・近ツリ・大丸松坂屋・三越・auの支払いでもポイントが1.5倍になる。その他に大きいのは他の自動車メーカー系のカードには無い年間利用額ごとのボーナスだろう。年間利用額が200万円を超えるとガソリン代割引が5%に上昇、300万を超えるとボーナスポイントが5,000円分を獲得できる。ただ、かつてはガソリンの5%割引は年間利用額100万円以上だけだっため地味に改悪されている。ちなみにクイックペイが利用できるが、レクサスカードのアプリからアップルペイが利用できるため、そちらの方が請求額の管理等も含めて楽だろう。
次に、下図でカーライフ全般でお得といわれるクレジットカードを、年会費・ポイント還元率・特定の優待店(自動車関連)での特別還元率・ガソリンの割引率などを比較した。さらに、年間50万円を利用して年会費を差し引いた額、それが特定の優待店であった場合、さらに年間50万円に加えて月1万円(年間12万円)分の給油をした場合にポイントで得をする金額をシミュレーションして比較した。ガソリン価格はリッターあたり150円を想定した。

上図で右から4番目の"レクサスカード"を他社と比較すると、年会費は他社のゴールドカードの2倍の20,000円と高額だ。高級車オーナー向けらしい設定ともいえるが、VISAのプラチナカードの発行会社・ブランドによって異なるが年会費は3万~5万円となっていることを考えれば割り引かれているともいえる。ただし、それでも年会費が高額なのは間違いなく、そのわりにはポイント還元率は他カードと横並びだ。ETC利用ならポイントが有利になるが、計算するまでもなく年会費の元を取るのは厳しい。さらにポイントの有効期限は5年で延長されず、5年が経過した分のポイントは消えていく。そのため貯金感覚でポイントを貯めるといった使い方もできない。
それよりもガソリンの3%割引に注目してみたい。仮に月1万円の給油(年間12万円)なら3,600円の割引になる。これだけでは厳しいが、さらに年間の買い物額を100万円にして、5,000円のボーナスを獲得できれば8,600円がお得になる。この条件をレギュラーに当てはめると年間8,500円程度のお得額に対して、レクサスはマイナス2,000円程度となる。差は1万円まで接近できる。1万円分の損をレクサスカードの特典から見出せるかが問題になるようだ。
結論としては、年間50万円程度しかクレジットカードを利用しない人にはオススメできそうにない。年間利用額が100万円を超えてくるとレギュラーカードとの差が1万円程度となるため、その時点で保有をするか否かを判断したいところだ。1万円分の価値を計る指標としては、VISAのプラチナデスクで航空券・レストランなどの予約、海外旅行保険が自動付帯、各種優待施設の利用頻度の3点だろう。予約に関しては、ネットで調べるのも面倒で多少高額でも手間が省けると考えられれば価値はあるだろうし、海外旅行保険も頻繁に旅行・出張するならスーツケースの破損・ロストバゲージに遭遇する可能性が高くなるため価値はあろう。優待施設も自分が頻繁に利用する施設で割引があれば利用価値はある。そこに1万円の価値を見出せれば悪くないカードとなるだろう。