投信・預金/資産運用 解説・用語集
単位型投資信託は更に定時定型とスポット型に分かれる?そのメリットとは!?
単位型投資信託とは、最初の募集期間のみ購入でき、ファンドが設定(運用スタート)すると追加購入ができないタイプの投信を意味する。ユニット型投信とも呼ばれる。また、あらかじめ運用期間が決まっているため、償還(運用終了し口数に応じた資金を投資家に返還する)まで追加資金が投信に入ってこない。
随時解約する人が増えるにつれて、ファンドの資金量を減少の一途を辿る性質がある。資金量が減少するとファンドマネージャーが投信に組み入れたい銘柄を希望通りに組み入れられず、投信の運用成績(パフォーマンス)が低下する等のデメリットが存在する。個人投資家としても、投信の成績が良いため追加購入したくともできず、解約すれば再び購入できないデメリットがある。
さらに、単位型の投資信託は「定時定型」と「スポット型」に分類される。「定時定型」とは、毎月同型の投信が新規設定される投信で、代表的なものにファミリーファンドがある。前述した通り、単位型投信は資産が減少していくため、分散投資が難しくなることがある。そのため、資金量のあるマザーファンドという大元のファンドを作っておき、そのマザーファンドの証券を購入することで、個々のベビーファンドの資産が減少しても分散投資が可能となる。「スポット型」は経済情勢・市場環境を鑑みて随時購入を募集される投信を意味する。
しかし、現在は自由に追加購入ができる追加型投資信託が主流となっている。ファンドとしても純資産の目減りが防げる一方で、個人投資家としては、投信の基準価額が減少した際に追加購入することで基準価額を中間値にできる(コスト平均法)など、そちらの方が柔軟に資産運用ができるメリットがある。現状では追加型が主流のため、逆に自分が購入したい投信が単位型投信になっていないかに注意するというのが自然な流れといえる。