投信・預金/資産運用 解説・用語集

株式型ファンドは予想以上に多様!?

株式型ファンドとは、比較的値動きの大きい株式を中心に組み入れて運用される投資信託を意味する。主に株価の上昇による値上がり益(キャピタルゲイン)と配当(インカムゲイン)を収益の源泉とし、基準価額が上昇し分配金が出される。ただ、株式は様々な分類が可能であり、為替ヘッジの有無もあるため、それに応じて多様なタイプの株式型の投資信託が存在する。

株式の分類には、「国内 or 海外」という観点から国内株式型ファンド・国際株式型ファンドがあり、「大型株 or 中小型株」という観点から大型株ファンドと中小型株ファンド、「成長株 or 割安株」という観点からグロース型ファンドとバリュー型ファンド、特定の業種(電機株・自動車株など)にのみ投資する「特定業種選択ファンド」がある。

加えて、株式の比率が70%未満で残りを公社債(債券)等で構成された「バランス型ファンド」も、株式が組み入れられているため株式型ファンドの1種となる。さらに、個別の株式銘柄ではなく特定の指数(日経平均・NYダウ指数等)をベンチマークとして運用されるインデックスファンドも、指数が何らかの株価から算出されるものである限りは株式型ファンドの1種となる。

また、投資信託を運用するファンドマネージャーの運用手法でも、リスクをとって市場平均を上回る成績を目指すアクティブ運用を方針にしたアクティブ型ファンド、特定の市場インデックスに2倍か-1倍の動きで連動する「ブル・ベア型ファンド」、株価が値上がりしそうな株は買って値下がりしそうな株には空売りをかけるロング・ショート運用と、金融工学に基づいたシステム運用を組み合わせた「ヘッジファンド型の投資信託」も存在する。個人投資家としては、これだけの数が揃うと色々と迷うところであるが、自分なりに市場を予測するか、投資目的からリスク・リターンと運用期間を考えて商品を選択することが肝要となる。