投信・預金/資産運用 解説・用語集

国際株式型ファンド

国際株式型ファンドとは、海外の株式に投資(組み入れ)して運用されている投資信託を意味する。海外の株式とは、日本以外の証券取引所に上場している外国企業の株式を指す。海外の株式に投資しているとはいえ、日本で販売されている投信であり外国投資信託とは根本的に異なる。

また、海外の株式に投資するスタイル(パターン)は概ね3つのタイプに分類される。1つ目が「グローバル型(インターナショナル型)」で、複数の国・地域の企業の株式に投資する投信だ。国・地域を分散する分だけリスクが分散される。2つ目が「リージョナル型」で、国は複数に及ぶが地域は限定して投資する投信だ。例えば、ヨーロッパ株式、アジア株式といった具合だ。グローバル型よりも地域が限定されるため、欧州債務危機のような地域に特化した諸問題が起きた場合には、非常に大きい影響を受ける。そして3つ目が「カントリー型」で、特定の1つの国か地域にのみ投資する投信だ。例えば米国・ドイツのような国の場合から、香港(中国には香港市場と上海市場が存在する)のような一地域の場合もある。投資対象が最も狭いため、天変地異・政情不安・法改正等があれば、とてつもない損害が出るケースがある。

個人投資家として注意しておきたいのが、国際株式型の投信は、株価の価格変動リスクの他に、為替変動リスクがある。基本的に、円安ではプラスの働き、円高でマイナスの影響を被り、為替の影響は株価の変動よりも大きな影響を与えることもある。さらに新興国(ブラジル・中国・インドネシアなど)の株式に投資している投信では、政治・経済・社会情勢の不安からの大幅な下落というカントリーリスクが先進国よりも高い。そのため、国内株式型ファンドよりも国際株式型ファンドの方がリスクが高いといえる。