投信・預金/資産運用 解説・用語集
(投信の)募集【ぼしゅう】
投資信託における募集とは、新たに設定(スタート)する投信の設定日前に募集期間として一定の期間があり、その期間内に個人投資家からの購入申込を受け付けることを意味する。通常、募集期間は1週間~1ヶ月であり、かつ1口が1万円からスタートする。また、募集と販売の違いは、設定前に購入するか設定後に購入するかということになる。
特に単位型投資信託の場合には、募集後の追加購入が認められていないため、この募集期間内に購入しなければ、以後は購入できない。一方で、昨今では主流となっている追加型投資信託は募集期間後でも、その時の基準価額を元に1口から購入できる。ただ、追加型投資信託でも、募集は行わず、投信会社等が自らの資金を元に投信をスタートさせ、スタート後の基準価額を元に販売する(自己設定方式)ものもある。
新規設定の投信の募集については、目論見書や目論見書補完書面が最大の情報源であり、唯一の情報源となる。証券会社・銀行の担当者からも一定の説明はあろうが、基本的には目論見書が最大の情報源となる。個人投資家として注意しなければならないのは、新規設定される投信は、過去のパフォーマンスや今後のファンドマネージャーの見通し・市場動向が不明である点だ。通常は現在の純資産の規模や、現在までの基準価額の動きを見て上値や下値を考えられるが、新規設定の投信では不可能だ。そのため、証券会社・銀行の担当者から、その投信を運用する運用会社の情報や、同型の投信の動向等を聞き、購入の如何を決定すべきだろう。また、募集期間に購入したからといって手数料は発生する点も忘れずにおきたい。手数料が3%なら、100万円で100口ではなく、103万円で100口となる。