モンベル 山岳保険(運動危険補償特約付傷害総合保険)/ 登山・山岳保険の保険料・補償内容・保険金を評価 レビュー

モンベル 山岳保険(運動危険補償特約付傷害総合保険)
オススメ度:
4
保険会社:
モンベル(富士火災)
名称:
モンベル 山岳保険(運動危険補償特約付傷害総合保険)
補償範囲:
山岳登坂・登山・ハイキング
救援費用:
500万円
遭難捜索:
100万円
特徴:
あなたのアウトドアライフにあわせて、プラン・コースをご用意

モンベル 山岳保険は本格的な山岳登坂の事故に備えたいならオススメ!

モンベルはアウトドア用品で知られる会社だが、富士火災海上を引き受け会社として山岳保険を販売している。以下、同社の山岳保険(傷害総合保険)の概要を記載し、他社の山岳保険(登山・ハイキングのみ補償する保険含む)と補償内容・保険料等で比較する。

モンベル 山岳保険(運動危険補償特約付傷害総合保険)の保険料・保険金・補償内容・サービスなど

まず抑えておきたいのが、この保険の補償範囲は登山・ハイキングといった軽い山登りだけでなく、ピッケル等の登山用具を用いた本格的な登山登坂での事故も補償の対象となる。山(場所)も国内外を問わず補償対象となるが、遭難捜索費用は国内で遭難した場合に限られる。

補償内容はケガ関連では死亡保険金・入院日額・通院日額の他に、他社とは異なり傷害医療費用まで用意されている。これで公的医療保険の自己負担分も限度額の範囲内で受け取れるため、相当に利用価値は高い。さらに登山に欠かせない救援者費用と遭難捜索費用が付帯し、さらに追加費用の補償まで付帯している点で補償は厚いといえる。それ以外には個人賠償・携行品損害があるが携行品損害はスタンダードプラン以上でなければ付帯されない。

保険料はシンプル・スタンダード・安心プランで異なるが、プランを格上げしてもケガ関連の保険金が増額されるだけのため、貯金で比較的カバーできるケガ関連の費用が不要ならシンプルプランで十分だ。また、専業主婦・学生・年金受給者は24時間補償Aで保険料が約5%増しになる点に注意したい。

下図では各社の山岳保険(レジャー保険)を補償範囲が本格的な山岳か登山(+ハイキング)かを確認し、さらに死亡保険金・入院日額・通院日額・個人賠償責任・携行品損害の上限額を比較した。さらに山岳保険で最も重視すべき救援者費用・遭難捜索費用の有無と保険金上限も併せて記述した。保険料面では、基本的には各社の最もスタンダードなプランとし、必ず救援者費用か遭難捜索費用が付帯したプランを採用した。そのうえで保険料を日額・月額・年額に分けて比較した。

名称 モンベル 日本山岳
JRO
日本費用
レスキュー
ウィン
山岳
ウィン
ハイキング
Yahoo!
山大好き
ドコモ
レジャー
au
ケガ保険
ソフトバンク
かんたん
補償範囲 山岳 山岳 山岳 山岳 登山 登山 登山 登山 登山
死亡
保険金
100万 - - 150万 250万 200万 841万 100万 360万
入院日額
通院日額
-
-
-
-
-
-
2,000円
-
2,000円
1,000円
2,000円
1,000円
12,000円
-
2,000円
-
5,000円
2,000円
個人賠償 1億 - - - 1億※ - 3,000万 1,000万 2,000万
携行品 - - - - 10万~※ 10万 15万 - -
救援者 500万 5万 下に含む - 500万 300万 200万 100万 100万
遭難捜索 100万 330万 300万 50万 - - 上に含む 上に含む 上に含む
その他 遭難追加
(30万)
遺体搬送
謝礼費
- - - - - 示談 -
保険料
(日額)
- - - - - - 590円 - 300円
(450円)
保険料
(月額)
682円※ 166円※ 416円※ 690円※ 450円※ 810円
(440円)
- 370円 -
保険料
(年額)
8,190円 2,000円
(3,000円)
5,000円 8,300円 5,410円 - - 4,050円 -
山岳保険・登山保険の比較表(モンベル・日本山岳JRO・日本費用レスキュー・ウィン山岳・ウィン ハイキング・Yahoo 山大好き・ドコモ レジャー保険・auケガ保険・ソフトバンクかんたん)

上図で1番左のモンベル 山岳保険だが、前述したシンプルプランで補償内容・保険料を他社比較している。重ねてになるが、この保険は山岳保険であり登山・ハイキングも補償に含まれる。まず死亡保険金は他社と比較して低く、入院日額・通院日額は付帯していない。もちろん、安心プランにすれば付帯されるが、その場合には保険料が2倍以上になるため現実的ではないだろう。その一方で個人賠償責任補償の額は1億と大きく、救援者費用もトップの額だ。捜索遭難費用が救援者費用と別途で付帯し、さらに遭難追加費用の補償もあり補償は総じて厚いといえるだろう。

保険料だが、年間で8,190円で他社と比べると明らかに高い。同じく山岳登坂を補償する保険の中で比較しても保険料は高い。しかし、山岳保険で最も重視すべき救援者費用・遭難捜索費用が他社より厚い点を考慮すれば、決して保険料は割高というわけではない。

結論としては、山岳登坂の事故に備えたいならオススメだ。ケガに関する補償が薄く見えるが、それは日本レスキュー・JROも同様で、それらよりも他の補償される項目が多いため補償は2社の保険を上回っているといっていいだろう。その一方で、保険料を可能な限り削りたいなら日本山岳救助機構JROの方がベターとなるが、その際には死亡保険金・個人賠償が無くなる。その場合には個人賠償は自動車保険・火災保険など、死亡保険金は生命保険などでカバーするといいだろう。