東京海上日動 学生・生徒総合保険/ 学生・こども総合保険の保険料・補償内容・保険金を評価 レビュー

東京海上日動 学生・生徒総合保険
オススメ度:
2
保険会社:
東京海上日動
名称:
学生・生徒総合保険
補償範囲:
ケガのみ
育英費用:
1,000万円
賠償責任:
1億円
特徴:
毎日の暮らしを取り巻く危険から、お子様をしっかりガード

東京海上日動 学生・生徒総合保険は他社と比較すると何とも?

※この保険は新規募集を停止しています。東京海上はコープ組合員向けの学生・こども総合保険「コープの団体学業応援保険」は、販売を継続しています。

東京海上日動は国内3メガ損保の一角で、こども総合保険の他に各損害保険を販売している。以下、同社の学生・こども総合保険の概要を記載し、他社と補償内容・保険料等で比較する。

東京海上日動 学生・生徒総合保険の保険料・保険金・補償内容・サービスなど

まず補償範囲だが子供のケガのみが補償され、病気は補償の対象外となる。特約を付帯することによって特定感染症(O-157・結核など)は補償の範囲に含まれるが、熱中症や虫垂炎などは変わらず補償外となる点は覚えておきたい。

補償内容は死亡時には死亡保険金、ケガで入通院することになれば日数に応じて入院日額・通院日額が受け取れる。扶養者が負傷した場合の生活費になる育英費用保険金には、進学資金になる学業費用担保特約が付帯できる。また、第三者へのケガ・損害を補償する個人賠償責任補償には、子供が下宿・1人暮らしした際に居住先への補償をする借家人賠償責任特約も付けられる。あいおい損保同様に豊富な特約が用意されている。保険料は幾つかのプランによって異なるようだが、小学生プランの場合には前述した補償が付帯して1年払いで20,450円となっている。6年契約(小学校6年or中高6年)なら長期契約となり保険料は安くなる。通常なら12万相当のところが約20%割引の9万絵程度になるため非常にお得だ。

下図では各社の「こども総合保険」を補償範囲・死亡保険金・入院日額・通院日額・育英費用・個人賠償責任の上限額を比較した。

さらに個人賠償に関しては示談交渉サービスの有無、葬祭費用・救援者費用の有無と金額も併せて記述した。保険料面では、各社のプランの中で最もスタンダードなものを採用し、月額・年額に加え6年間(小学校6年間・中高6年間)の場合でも比較した。

名称 エース
スクール
あいおい 東京海上 三井住友 アメホ
しまった
朝日火災
天使
共栄火災
げんきっず
コープ
元気組
エアーリンク
補償範囲 ケガのみ ケガ&病気 ケガのみ ケガ&病気 ケガ&病気 ケガのみ ケガ&病気 ケガ&病気 ケガのみ
死亡
保険金
19.2万 300万 250万 250万 300万 - 200万 47万
入院日額
通院日額
2,400円
1,100円
3,000円
2,000円
3,000円
2,000円
3,000円
2,000円
3,000円
1,000円
3,000円
2,000円
2,500円
1,500円
7,000円
2,500円
1,500円
800円
育英費用 120万 500万 1,000万 1,000万 - 500万 300万 2,000万 100万
個人賠償 5,000万 3,000万 1億 3,000円 5,000万 - 3,000万 1億 1億
示談 - - - - - -
葬祭費用 300万 - - 250万 - - - - 300万
救援費用 200万 300万 300万 - - - - - -
保険料
(月額)
833円 1,650円 1,880円 2,870円 1,680円 950円 1,520円 2,550円 460円
保険料
(年額)
10,000円 19,900円 20,450円 31,270円 20,160円 11,450円 18,240円 30,600円 5,500円
保険料
(6年)
45,070円 119,500円 89,550円 132,010円 120,960円 68,710円 109,440円 183,600円 33,000円
学生・こども総合保険の比較表(エース・東京海上・三井住友・アメホ・朝日火災・共栄火災・コープ・エアーリンク)

上図で左から3番目の東京海上 こども総合保険だが、前述した小学生プランで他社と補償内容と保険料で比較している。この保険はケガのみを補償対象とするが、まず死亡保険金は他社より若干高めの250万で、入院日額も平均か少し上の水準にある。さらに育英費用も上々の金額で、個人賠償責任補償の額が1億円とトップの額で優秀だ。ただし、個人賠償には同社の自動車保険・ゴルフ保険などとは異なり、示談交渉サービスが付帯していない点には注意したい。

保険料だが、全体的にみれば平均か多少高い保険料に見える。ただし東京海上はケガのみ補償で、他社のケガのみ補償の保険では月額1,000円以下の保険がある点を考えれば、補償が厚めとはいえ保険料は割高といえるだろう。

結論としては、補償が多少厚めとはいえ保険料が割高で微妙な保険といえる。これならエース損保かエアーリンクで保険料を削った方が賢明な選択といえる。また、そもそもケガだけでなく病気もカバーするならコープ共済・あいおいあたりを選択する必要がある。どちらにせよ東京海上には出番は無さそうだ。