エース損保 こども総合保険(スクールエース)/ 学生・こども総合保険の保険料・補償内容・保険金を評価 レビュー

エース損保 こども総合保険(スクールエース)
オススメ度:
3
保険会社:
エース損保
名称:
こども総合保険(スクールエース)
補償範囲:
ケガのみ
育英費用:
120万円
賠償責任:
最大5,000万円
特徴:
お子様のさまざまな事故による「おケガ」を補償。

エース損保 こども総合保険(スクールエース)はケガのみ補償で良いなら!

※エース損保はChubb損保になりました。Chubb損保は後継として「こどもプロテクト」という学生・こども総合保険を販売しています。

エース損保はスイスのチューリッヒに本社を置く外資系の保険会社で、こども総合保険の他に各損害保険を販売している。以下、同社のこども総合保険(スクールエース)の概要を記載し、他社のこども総合保険と補償内容・保険料等で比較する。

エース損保 こども総合保険(スクールエース)の保険料・保険金・補償内容・サービスなど

まず抑えておきたいのが、この保険の補償範囲はケガ(交通事故か遊んでいる最中かは問わない)であり、虫垂炎・麻疹(はしか)といった病気は補償外という点だ。とはいえ、熱中症に加えO-157・結核などの特定感染症は補償対象となる。

補償内容は死亡時には死亡保険金、前述した特定感染症による死亡なら葬祭費用保険金が受け取れる。さらにケガで入通院することになれば日数に応じて入院日額・通院日額が受け取れ、契約者(普通は両親)が死亡した場合の残された子供が受け取る育英費用保険金も付帯している。ここまでは他社の子供保険と同様の内容だが、他人にケガを負わせた場合の個人賠償責任補償に示談交渉サービスがある点で異なる。また、他社では削減していることも多い救援者費用保険金(子供が行方不明となった際の捜索費用の補償)が付帯している。

保険料はA・Bプランで異なるが、その差は入院・通院日額にしか現れないためBプランで十分だろう。また、3年契約なら約15%割引、6年契約なら25%割引となり1.5年分がお得になる計算だ。やはり長期契約の方が圧倒的にお得だ。

下図では各社の「こども総合保険」を補償範囲・死亡保険金・入院日額・通院日額・育英費用・個人賠償責任の上限額を比較した。さらに個人賠償に関しては示談交渉サービスの有無、葬祭費用・救援者費用の有無と金額も併せて記述した。保険料面では、各社のプランの中で最もスタンダードなものを採用し、月額・年額に加え6年間(小学校6年間・中高6年間)の場合でも比較した。

名称 エース
スクール
あいおい 東京海上 三井住友 アメホ
しまった
朝日火災
天使
共栄火災
げんきっず
コープ
元気組
エアーリンク
補償範囲 ケガのみ ケガ&病気 ケガのみ ケガ&病気 ケガ&病気 ケガのみ ケガ&病気 ケガ&病気 ケガのみ
死亡
保険金
19.2万 300万 250万 250万 300万 - 200万 47万
入院日額
通院日額
2,400円
1,100円
3,000円
2,000円
3,000円
2,000円
3,000円
2,000円
3,000円
1,000円
3,000円
2,000円
2,500円
1,500円
7,000円
2,500円
1,500円
800円
育英費用 120万 500万 1,000万 1,000万 - 500万 300万 2,000万 100万
個人賠償 5,000万 3,000万 1億 3,000円 5,000万 - 3,000万 1億 1億
示談 - - - - - -
葬祭費用 300万 - - 250万 - - - - 300万
救援費用 200万 300万 300万 - - - - - -
保険料
(月額)
833円 1,650円 1,880円 2,870円 1,680円 950円 1,520円 2,550円 460円
保険料
(年額)
10,000円 19,900円 20,450円 31,270円 20,160円 11,450円 18,240円 30,600円 5,500円
保険料
(6年)
45,070円 119,500円 89,550円 132,010円 120,960円 68,710円 109,440円 183,600円 33,000円
学生・こども総合保険の比較表(エース・東京海上・三井住友・アメホ・朝日火災・共栄火災・コープ・エアーリンク)

上図で1番左のエース損保 こども総合保険(スクールエース)だが、前述したBプランで他社と補償内容と保険料を比較している。重ねての確認だが、この保険はケガのみが補償の対象となる。まず死亡保険金が他社と比較して低く約20万、育英補償も120万と心もとない額だ。入院日額・通院日額は意味のない額とは言えないが、やはり他社には見劣りする金額だ。個人賠償責任補償の額も平均的だが、示談交渉サービスが付帯しており、さらに葬祭費用・救援者費用が付帯しているのは評価できるポイントだ。

保険料だが、全体的にみれば安価な保険料に見える。しかし、ケガのみ補償するタイプとケガと病気の両方を補償するタイプで分けると、特別に安いわけではないことが分かる。特にエアーリンクとは2倍近い差が出ている。入院日額などで細かい差異はあれど、この差は大きいと言わざるを得ない。エアーリンクの保険の引き受け保険会社はエース損保なのだが。。。

結論としては、子供のケガのみを補償する保険としては悪くはない保険だ。死亡保険金・育英費用の上限額は低いが、示談交渉サービスや救援者費用が付帯している点も悪くない。ただ、保険料の削減もしくは育英補償の額を上乗せしたいなら、エアーリンクで補償内容をカスタマイズした方がいいだろう。また、そもそもケガだけでなく病気をカバーしたいなら、コープ共済や共栄火災の子供総合保険を選択した方が賢明だ。