学校安全共済会 児童・生徒総合保険/ 学生・こども総合保険の保険料・補償内容・保険金を評価 レビュー

学校安全共済会 児童・生徒総合保険
オススメ度:
1
保険会社:
(株)学校安全共済会
名称:
児童・生徒総合保険
補償範囲:
ケガのみ
育英費用:
-
賠償責任:
100万
特徴:
児童・生徒の学校内事故及び日常のケガや病気、賠償事故を補償

学校安全共済会 児童・生徒総合保険の保険料は群を抜いて安いが!?

※この共済は新規募集を停止しています。
学校安全共済会は少額短期保険業者に登録されている株式会社で、主にこども総合保険を販売している。以下、以下、同社のこども総合保険(児童・生徒総合保険)の概要を記載し、他社の保険と補償内容・保険料等で比較する。

学校安全共済会 児童・生徒総合保険の保険料・保険金・補償内容・サービスなど

この保険は少額短期保険のため、保険金の上限は1,000万円までと法律で定められているため、何かトラブル・事故があっても範囲内での補償となる点を抑えておきたい。

補償範囲は子供のケガ・病気で、子供が死亡時には死亡保険金、入通院となれば日数分の入院日額・通院日額が受け取れる。ただし、入院日数は1週間以上にならなければ保険金は受け取れない。また、第三者へのケガ・損害を補償する個人賠償責任が付帯しているが100万と少額だ。その他、育英費用・葬祭費用・救援者費用などは付帯していない。その代わり、メガネ破損・前歯欠損といった、かなり限定された日常生活のシーンで補償が受けられる。その意味では悪くはない補償といえる。

下図では各社の「こども総合保険」を補償範囲・死亡保険金・入院日額・通院日額・育英費用・個人賠償責任の上限額を比較した。さらに個人賠償に関しては示談交渉サービスの有無、葬祭費用・救援者費用の有無と金額も併せて記述した。保険料面では、各社のプランの中で最もスタンダードなものを採用し、月額・年額に加え6年間(小学校6年間・中高6年間)の場合でも比較した。

名称 エース
スクール
あいおい 東京海上 三井住友 アメホ
しまった
学校安全
共済
共栄火災
げんきっず
コープ
元気組
エアーリンク
補償範囲 ケガのみ ケガ&病気 ケガのみ ケガ&病気 ケガ&病気 ケガ&病気 ケガ&病気 ケガ&病気 ケガのみ
死亡
保険金
19.2万 300万 250万 250万 300万 20万 200万 47万
入院日額
通院日額
2,400円
1,100円
3,000円
2,000円
3,000円
2,000円
3,000円
2,000円
3,000円
1,000円
1,000円
500円
2,500円
1,500円
7,000円
2,500円
1,500円
800円
育英費用 120万 500万 1,000万 1,000万 - - 300万 2,000万 100万
個人賠償 5,000万 3,000万 1億 3,000円 5,000万 100万 3,000万 1億 1億
示談 - - - - - -
葬祭費用 300万 - - 250万 - - - - 300万
救援費用 200万 300万 300万 - - - - - -
保険料
(月額)
833円 1,650円 1,880円 2,870円 1,680円 250円 1,520円 2,550円 460円
保険料
(年額)
10,000円 19,900円 20,450円 31,270円 20,160円 3,000円 18,240円 30,600円 5,500円
保険料
(6年)
45,070円 119,500円 89,550円 132,010円 120,960円 18,000円 109,440円 183,600円 33,000円
学生・こども総合保険の比較表(エース・東京海上・三井住友・アメホ・朝日火災・共栄火災・コープ・エアーリンク)

上図で右から4番目の学校安全共済会 こども総合保険だが、各保険樹の上限を見ていくと死亡保険金は他社の10分の1、入院日額・通院日額の額は他社の半額から3分の1、育英費用は付帯せずに個人賠償は他社の10分の1程度でしかない。補償内容では他社より圧倒的に劣り不足感が否めない。その一方で、保険料を他社比較すると群を抜いて安い。一番金額が近いエアーリンクと比較しても、エアーリンクがケガのみを補償することから学校安全共済会の保険料は明らかに安いことは明白だ。ただし、前述したように補償(保険金の上限額)が他社よりも相当に低いことを鑑みれば、一概に保険料が他社より保険料は割安とはいえない。

結論としては、徹底的に安い保険を求めているなら検討の余地はあるが、入院日額・通院日額は極めて少額であり、個人賠償の額は、到底実際の事故をカバーできる金額とは言い難い。そのため、基本的にはオススメしない保険といえる。これなら保険料を重視するにしても、病気は含まれずケガだけの補償になるがエアーリンクにするか、共栄火災にするのが実際の事故を懸念すれば最低ラインといえるため、それらを検討した方が賢明だろう。