東京海上 ちょいのり保険(1日自動車保険)/ 短期の自動車保険・ドライバー保険の保険料・保険金・補償内容を評価 レビュー

東京海上 ちょいのり保険(1日自動車保険)
オススメ度:
4
保険会社:
東京海上日動
名称:
ちょいのり保険(1日 自動車保険)
保険期間:
1日~7日
基本補償:
対人・対物・搭乗者・自損
年齢区分:
なし
特徴:
1日単位で加入できる自動車保険。保険料は1日500円から

東京海上 ちょいのり保険(1日自動車保険)は便利で安いが注意点も多い!

東京海上には他社のようなドライバー保険は存在せず、その代わりに「ちょいのり保険(1日自動車保険)」が用意されている。他社とは異なり、1日単位で契約できる点で大きなメリットがある。以下、同社の保険の概要を記載し、他社と補償・保険料等で比較する。

東京海上 ちょいのり保険(1日自動車保険)の年齢別の保険料・給付金・保険金及び補償内容

まず補償内容だが、基本補償には対人・対物賠償責任の他、搭乗者傷害特約が含まれる。そのうえで選択できる2つのプランがあり、車両保険を付帯するか否かで500円か1000円かという金額差が発生する。一般的にドライバー保険には車両保険は付帯していないのは、それは貸主の自動車保険で賄うことを前提としているためだ。貸主が車両保険に加入していない場合、貸主から自動車の修理費を請求される可能性(その貸主と借主の友人関係にもよるが)がある。貸主が両親であるなら、500円でも問題ないだろうが、貸主との関係性を考慮した上で車両保険の有無を検討する必要がある。

契約もPC・スマホから完結でき、当日中に契約が完了して保険が適用されるため、友人が昨晩に飲みすぎてアルコールが残っていて急遽運転することになった場合なども利用価値がある。さらに、2日間の運転になっても1度の契約で2日の契約にすれば重複して契約する必要はない。しかし、非常に便利な面がある一方で注意点もある。まずは携帯は自分の携帯を利用する必要があり、他人の携帯からは契約できない。保険料の支払いも携帯の持ち主の携帯料金と合算して支払うことになる。さらに、前述した車両保険は事前登録から7日後でなければ契約できない。急場しのぎで利用するなら必然的に500円プランとなる点は覚えておいて損はない。

次に、下図では各社のドライバー保険・短期自動車保険(1日単位の契約)を、対人補償・対物賠償・人身傷害・搭乗者傷害・自損事故などの補償が基本補償か否かを比較した。

さらに、保険料を21歳未満・21歳以上で等級が6等級の場合で比較し、併せて保険期間・支払い方法も比較した。保険を必要とする期間が数日であるなら、その条件に合致した保険を選択する必要があり、支払い方法が簡便な方が突発的に運転することになった場合に有益だからだ。

名称 東京海上
ちょいのり
損保ジャパン
ドライバー保険
あいおい
ドライバー保険
三井ダイレクト
ドライバー保険
ドコモ
1日自動車
日本興亜
ドライバー保険
共栄火災
ドライバー保険
対人賠償 ○※ ○※
対物賠償 ○※ ○※
人身傷害 - オプション オプション - - -
搭乗者傷害 オプション オプション オプション オプション -
自損事故 ○※ オプション ○※
個人賠償 - オプション - - - - -
保険期間 1日~ 1年 1年 1年 1日~ 1年 -
支払い方法 携帯料金 口座振替
カード
口座振替
カード
口座振替
カード
携帯料金 口座振替
カード
口座振替
保険料
(21歳未満)
\500
~\1000
\55,280 \47,390 \39,270 \500
~\1000
保険料
(21歳以上)
\500
~\1000
\30,970 \25,800 \21,860 \500
~\1000
短期自動車保険・ドライバー保険の比較表(東京海上ちょいのり・損保ジャパン・あいおい・三井ダイレクト・ドコモ・日本興亜・共栄火災)

上図で1番左の東京海上の「ちょいのり保険」だが、上図では割愛したが車両保険が付帯可能、人身傷害特約が付帯不可という点が補償面ではポイントといえそうだ。ただ、人身傷害は自動車に搭乗中の交通事故に限らず、歩行中の事故でも補償対象となるため、さすがに低額で短期の自動車保険に求めるのは酷だ。個人賠償も日常生活での他人の物を破壊した場合(誤って友人の壷を割ったなど)の補償のため、付帯しなくても本来の目的からすれば当然といえる。

保険料はドコモ/au/ソフトバンクのいずれにしても、何らかの方法で携帯の月額料金と合算して請求される。いちいち口座振替やクレジットカードの設定をしなくて済む分だけ利便性は高い。また、保険料の額も他社よりも安い。もちろん、友人の車を365日利用するなら他社の自動車保険の方がお得だが、そういったケースは稀だろう。ただし、365日とはいかずとも週1回は利用するなら、他社の方がお得になる可能性はある。週1回だと通年で「60回×500円=30,000円」となるためだ。この計算でいけば、最安の三井ダイレクトと比較して、1年に44回(1.5週に1回)以上は友人・両親の車を利用するなら、この保険の魅力は薄れる。ちょいのり保険は20日間無事故であれば20%の割引があるが、無事故でいられるか否かは運次第の面もあるため考慮しない方が賢明だろう。

結論としては、基本的には1日単位で最長で7日間まで契約できる点や、補償内容からすればオススメの保険だ。諸注意点はあるが、代打で運転することになった場合や、数日のドライブ旅行のために自動車を借りる場合の利用価値は非常に大きい。その一方、前述したように1年間に自動車を利用するトータルの日数に注意したい。それ次第では、他社の1年契約の保険の方が有利になる可能性がある。