夢 ゴールドカード(ジャパンアーツ 夢倶楽部)/ 映画鑑賞・エンタメでの割引・ポイントでのお得度の比較
- オススメ度:
- 名称:
- 夢 ゴールドカード(ジャパンアーツ 夢倶楽部)
- 優待店:
- ジャパンアーツ等
- 年会費:
- 10,500円
- ポイント率:
- 0.5%
- 特典:
- ジャパンアーツのコンサートの会員割引・先行予約等
- 入会ボーナス:
- -
夢 ゴールドカードでなくノーマルカードで十分か!
夢 ゴールドカードは、クラシック音楽事務所である「ジャパンアーツ」のコンサートの予約などで特典があるカードだ。一般カードも存在するが、ゴールドにすることによって、ジャパンアーツの有料会員組織である「ジャパンアーツ夢倶楽部」の会員費の3,000円が免除され、さらに同組織が催す会員限定のコンサートのラインナップの拡充、公演の鑑賞に際してささやかなプレゼントが用意される等の特典がある。さらに、JCBのゴールドカードという位置づけでもあり、海外旅行保険やショッピング保険、ライフガードアクシデントケア保険(犯罪被害の見舞い金)が付帯されている。
現在は入会キャンペーンは実施されていないが、過去にはカード入会者にはトリノ王立歌劇場の来日イベントへの招待などが存在していた。カードを入会するか迷っている人は、そういったキャンペーンが再開されるのを待つという手もある。
さて、ジャパンアーツ関連の特典だが、チケットを一般より早い先行予約できる点、チケットが通常価格から会員価格に割引され送料も無料になる点、公演2週間前のコンサートには間近割引が適用される点などが挙げられる。チケットの割引だけでなく、会場でのカード提示で有料の公演プログラムの割引や、優待店での画材・楽譜の割引特典もある。
以上はノーマルカードと共通のサービスだが、ゴールドカードの場合には、招待公演のラインナップが拡充され、公演会場でのカード提示で各種プレゼントが用意されるといった特典が付加される。その一方で、ポイントはジャパンアーツ含めJCB加盟店で1,000円で1ポイント(5円)で還元率0.5%と、特段のメリットが存在しておらずイマイチだ。
次に、下図で映画エンタメ関連で得するクレジットカードを、年会費・ポイント還元率・特定の優待店(主にレンタル店・映画館)での特別還元率・電子マネー対応等を比較した。さらに、年間50万円を利用して年会費を差し引いた額、10万円を映画エンタメに費やした場合、それらの両方を満たした際にポイントで得をする金額をシミュレーションして比較した。
上図で真ん中近辺の"夢 ゴールドカード"を他社比較すると、さすがにゴールドカードだけあって年会費は1万円超と高額だ。ただし、一般的なゴールドカードの年会費が10,500円であり、このカードの場合にはジャパンアーツ夢倶楽部の会員費の3,000円が含まれて10,500円と考えれば、お得といえなくもない。
その一方でポイント還元率は0.5%と他社と横並びで、さらに特別還元率(他社カードではカード名称の冠の店舗での買い物で得られるポイント)でもメリットがない。入会ボーナス(キャンペーン)・電子マネーも存在しておらず、年間利用額のシミュレーションでは年会費が足かせになり大幅赤字で厳しい結果となった。年会費を相殺しようとすると年間210万円が必要になる。日用品の買い物を集約しても厳しい数字だ。やはり、ジャパンアーツ関連の特典が保有の可否を決めそうだ。
結論としては、ゴールド会員のみの特典に魅力を感じるなら話は別だが、基本的にはオススメできるカードではない。ジャパンアーツで人気チケットを押さえたい場合でもノーマルカードで十分であるし、そもそも普通のチケットであればチケットぴあ等からの予約で十分だ。海外旅行保険も、例えばウィーン・プラハなどで本場欧州のクラシックを聞きたい人には、海外旅行保険の付帯もメリットになるが、それも旅行会社で都度で加入すれば済む。やはり大きなメリットとはいえない。また、当然ながらポイントのメリットが薄いため、ポイントで得するのを重視する人にはオススメしないカードだ。