エメラルドSTACIA カード/ 百貨店・ファッションビルの割引優待・ポイント獲得の比較
- オススメ度:
- 名称:
- エメラルドSTACIA カード
- 年会費:
- 1,312円 ※年1回利用で無料
- 優待店:
- 阪急阪神グループ各店
- ポイント付与:
- 200円 → 1.0ポイント
- ポイント換算:
- 100円利用 → 0.5円割引
- ボーナス:
- VISAでマイペイすリボを申し込めば入会時1,000円
エメラルドSTACIA カードは他の阪神阪急系カードの方がお得!
エメラルドSTACIA カードは阪急・阪神百貨店が発行しており、VISA/JCB/マスターカードから選択できる。それらの加盟店での買い物でポイントが貯まり、阪急・阪神百貨店を含めて同グループ各店での買い物はポイントの上乗せがある。さらに、阪急阪神グループの各店でも優待割引が付帯している。以下、百貨店とファッションビルで割引・キャッシュバックできるカードと数字・サービスで比較した。
さて、このカードを利用するにあたって注目すべきサービスは下記3点が挙げられる。
- ・阪急阪神百貨店での年間の買い物額によってポイント率が上昇
- ・阪急阪神グループのホテル/飲食店での優待割引
- ・STACIAポイントは割引以外に商品とも交換が可能
逆に利用するにあたって注意すべき点は下記3点がある。
- ・年1回でも利用しないと年会費1,312円が発生
- ・STACIAポイントの有効期限は約2年と短い
- ・他社比較シミュレーションでは、ポイント獲得は少なく非効率(後述)
まずポイントプログラムについてだが、基本は200円でスタシアポイントが1ポイント(1円)が貯まり、ポイント還元率では0.5%となる。これが阪急・阪神百貨店での買い物については3%に上昇する。ただし、百貨店内でもデパ地下の食料品や高階層のレストラン街、さらにセール品のポイント率は1%に減少するため注意が必要だ。そうして貯めたポイントは阪神阪急グループで割引に利用できる他、百貨店のオススメフードやランチディーナー券、宝塚歌劇団のチケットなどとも交換できる。ポイントについて注意したい点では、ポイントの有効期限は約2年(正確には2年2ヶ月)と短い点に注意したい。有効期限が短いため35,000ポイントの六甲山ホテルの特別室の無料券などは相当に厳しい。
また、ポイント以外では、阪急阪神第一ホテルの室料が5~20%割引、レストランでも5~10%割引、阪急交通社のパックツアーが3%割引、兵庫県立美術館の入館料が割引などなど、阪急・阪神グループの優待割引以外にも、関西圏の思わぬ施設で割引が受けられる可能性がある。
次に、他社カードと年会費・ポイント還元率・入会や利用額ごとのボーナス等を比較した。
さらに年間50万円/100万円を使用した場合の割引額、そこから年会費を差し引いた金額を比較した。ポイント優待店(東急なら東急百貨店、小田急であれば小田急百貨店など)での買い物は、一定の決済額毎にボーナスポイントが存在するため、その点も加味してキャッシュバック額を計算した。
・ポイントによるキャッシュバック額=
(50万×ポイント還元率)- 年会費
・上記にポイント優待店を加味= 上記 +(10万円×ボーナス還元率)
上図で右から3番目の「エメラルドSTACIA カード」を他社カードと比較したが、まず年会費は年1回の利用で無料になるため、実質は無料と考えていい。ただ、年1回せずに放置することはできない。ポイント率ではベースの0.5%、阪急阪神百貨店での買い物で適用されるポイント率も5.0%も、いずれも他社と同等レベルか、それ以下でしかない。
注意したいのが、同じく阪急・阪神百貨店を含むグループ各店で特典があるペルソナカードよりも低い点だ。さらに同百貨店での年間利用額ごとに上乗せされる特典も存在していない。また、ペルソナカードは電子マネーPiTaPaでもポイントが貯まるタイプもある。コンビニなどでもポイントを貯めやすいことを考えれば、ペルソナには完敗ともいえる数字だ。
結論としては、阪急・阪神百貨店を利用する人でもポイント率からしてオススメできない。やはりペルソナカードか、PiTaPa付きのペルソナカードをオススメする。それでも、阪急・阪神グループ以外での利用で得られるポイント率が低いため、サブカードという位置づけは抜け出せない。