SUZUKI CARD(Wキャッシュバックコース)/ カーライフの中で割引節約・ポイント獲得でのお得度の比較
- オススメ度:
- 名称:
- SUZUKI CARD(Wキャッシュバックコース)
- 年会費:
- 1,312円
- ETC年会費:
- 無料 ※発行時1,050円
- ポイント率:
- 1.0%
- ETC/給油特典:
- 利用額により最大3,000円割引
- 入会ボーナス:
- -
SUZUKI CARD(Wキャッシュバック)はガソリン割引では意外と!?
SUZUKI CARD(Wキャッシュバックコース)は、スズキが設けるWキャッシュバックコースとWポイントサービスコースの2つのうち、ガソリン給油のキャッシュバックと、普段の買い物で貯まるポイントでスズキカード加盟店でキャッシュバックを受けられるWキャッシュバックコースを選択した場合のカードだ。
特に後者は、販売店でスズキ車の車検・パーツ購入でもキャッシュバックされる。注意したいのは、トヨタ系のカードと異なり、SUZUKI CARDだからといってワゴンRやアルト エコ等の購入を必ずカードで決済できるわけではない点だ。もちろん実際にはディーラー毎に判断は異なるだろうが。
まず第一のキャッシュバックであるガソリン割引(お油割くん)だが、他社カードと異なり一律のリッター割引という仕組みは採用していない。その仕組みは、前々月に利用したカード利用額が1万円ごとに1ポイントを獲得でき、さらに今月利用したガソリン代(+高速道路料金)の1%分を掛け算した数値が翌月にキャッシュバックされる。例を挙げると、4月に10万使用して6月に1万円分の給油をすると1,000円のキャッシュバックが受けられることになる。厄介な計算方法で、仮に月間のカード利用額が少なければ、とある月に長距離ドライブなどで多額の給油をしてもキャッシュバック額は小さくなってしまう。コンスタントにカードを利用しておくしかない。
もう1つは、JCB加盟店で100円の買い物をする度に1ポイントが貯まり、貯めたポイントはスズキ車の車検などで1ポイントを1円でキャッシュバックされる。ただし、ポイントの有効期限は5年で、大きくポイントを貯めこんで高額なパーツの購入に使うといった利用方法は少し難しい。その他、他社同様に無料のロードサービスが付帯しており帰宅費用の補償も付帯している。保険も他社と同じ海外旅行・ショッピング保険だけでなく、シートベルト保険が付帯しており、その意味では保険は他社より充実しているといえる。
次に、下図でカーライフ全般でお得といわれるクレジットカードを、年会費・ポイント還元率・特定の優待店(自動車関連)での特別還元率・ガソリンの割引率などを比較した。さらに、年間50万円を利用して年会費を差し引いた額、それが特定の優待店であった場合、さらに年間50万円に加えて月1万円(年間12万円)分の給油をした場合にポイントで得をする金額をシミュレーションして比較した。ガソリン価格はリッターあたり150円を想定した。
上図で一番左の"SUZUKI CARD(Wキャッシュバック)"を他社と比較すると、年会費はマツダのように無料とまではいかないが、ノーマルカードの中では横並びの額だ。基本のポイント還元率も横並びだが、特別還元率では他社に劣る。特別還元率とは、例えばダイハツであれば新車購入などにポイントを使う場合には、1ポイントの価値が1.5倍になるため、その意味では他社カードに劣る。
その一方で、ガソリン割引が付帯しているのは年会費が1000円前後のカードの中では貴重で、保険も海外旅行保険の自動付帯以外に、シートベルトを着用していれば適用される自動車での傷害に適用されるシートベルト保険が付帯している点でも、他社より優秀といえそうだ。
結論としては、相対的に悪くはないカードといえる。ただ、他社カードのようにカードで自動車を購入した際にポイントが上乗せされるといったサービスが付いておらず、これから自動車の購入を考えている人には微妙な1枚ともいえる。ガソリン割引もタイミングを見誤れば、想像よりも得する金額が少なくなってしまう懸念もある。全体的には悪くはないが、車検などの割引を目的にするにしても物足りない印象も拭えない。やはり悪くはないが、微妙な1枚というのが妥当なところだ。日常的な買い物・公共料金などを集約はせず、他ジャンルのポイント目的を別にしたカードも検討した方が賢明だろう。