ミニカード(MINI Card)/ カーライフの中で割引節約・ポイント獲得でのお得度の比較

- オススメ度:
- 名称:
- ミニカード(MINI Card)
- 年会費:
- 4,000円
- ETC年会費:
- 無料 ※発行時1,000円
- ポイント率:
- 0.5%
- ETC/給油特典:
- -
- 入会ボーナス:
- -
ミニカード(MINI Card)は一定程度の価値は特典にはあるが?
ミニカード(MINI Card)は、ドイツ車(元来は英国)のMINIと三菱UFJニコスがVISAブランドで発行しているクレジットカードだ。MINI関連の特典が数多く用意されている他、カードデザインも3ドアや5ドアのMINIから、MINI CONVERTIBLEやCLUBMANなどの5種類から選択できる。以下でMINIカードのメリット・デメリット、さらに他のカードと比較して価値があるか?必要か不要か?を考えてみる。
まずポイントだが、VISA加盟店での買い物は1,000円で1ポイント(5円相当)が貯まり、MINIの正規ディーラーでの利用なら2ポイントとなる。ポイント還元率は前者が0.5%で後者が1.0%となる。MINIのディーラー以外でもエクストラポイント加盟店(ヒルトン・シェラトンホテル等)でもポイント上乗せがある。

そして貯めたポイントはMINIの正規ディーラーでキャッシュバック(バリューバック)に利用でき、1ポイントで5円分がキャッシュバックされる。一応、MINIグッズとも交換は可能だが、MINIのミニカーで500ポイント、折り畳み傘で1300ポイントのため、普通に考えればキャッシュバックの方がお得だ。ただ、このMINIカードポイントは有効期限が2年と短く、人によってはキャッシュバックしようにも欲しいものが無く利用できないデメリットが考えられる。その場合には三菱UFJニコスのポイントプログラムに移行すれば他の商品やマイレージ等とも交換でき利便性が広がる。
ポイント以外では、他の自動車系カードと同様にロードサービス(MINIエマージェンシーサービス)が付帯し、トラブル時の修理・代替交通費用の補償もしてくれるが、その中身は一般的な自動車保険と同じためサービスとしての魅力は乏しい。ただ、併せてMINI自動車保険に加入するとサービスが大幅に拡充される。特に故障時の移動費用が新幹線のグリーン車・航空機のプレミアムシートの費用まで補償されるのが大きい。その他に海外旅行保険・空港ラウンジの利用といった一般的なサービスも付帯しているが、海外旅行保険は航空券・パック代金をカード払いにする利用付帯となるため注意したい。
次に、下図でカーライフ全般でお得といわれるクレジットカードを、年会費・ポイント還元率・特定の優待店(自動車関連)での特別還元率・ガソリンの割引率などを比較した。さらに、年間50万円を利用して年会費を差し引いた額、それが特定の優待店であった場合、さらに年間50万円に加えて月1万円(年間12万円)分の給油をした場合にポイントで得をする金額をシミュレーションして比較した。ガソリン価格はリッターあたり150円を想定した。

上図で一番右の"ミニカード"を他社と比較すると、年会費は国産車のノーマルカード勢よりも高額だが、同じ外車のBMWと比較すると納得できる額ではある。ただ、そのポイント還元率は低めで、特別還元率(ミニカードの場合にはヒルトンを利用時)でも他社と同等か劣る数字に留まる。普通にレストラン・スーパーなどで利用する分には、50万円をクリアしても年会費分だけマイナスになる。他の付帯サービスでは、ロードサービスが付帯されているもののプレミアムにしないと月並みな内容で、海外旅行保険も利用付帯となるため他社を越すメリットにならない。
結論としては、悪いわけではないが特にオススメもしないカードだ。数字面での優位性がなく、特典もミニ関連は充実してはいるが年会費4000円に値するかは疑問だ。ただ、ミニのオーナーで車検などでも正規ディーラーしか利用しない人であれば一定程度の価値はある。車検を1回15万円としても車検1回で得られるポイントが1,500円分と他カードよりは一応は有利だからだ。とはいえ車検だけなら持っているだけ損が膨らむのは間違いなく、損得勘定だけで言うなら他の高ポイント還元率のカードを検討した方が賢明だろう。