オリックス カーシェアを比較・評価

オリックス カーシェア(ORIX CarShare)
オススメ度:
3
事業者:
オリックス自動車
名称:
オリックスカーシェア
初期費用:
1650円
月額料金:
840円or無料
利用料金:
210円※15分
特徴:
長時間利用もおトクなカーシェア

オリックス カーシェアは金融を幅広く手がけるオリックスグループのカーシェアリングです。車両ステーション数ではタイムズには遠く及ばないものの、カレコと並んで日本三大カーシェアリングと考えられています。個人向けAプランとBプランのうちAプランは月額基本料金が発生し、Bプランは月額基本料金が無料です。

タイムズよりオリックスのカーシェアは知名度も低めですが、オリックスの料金の安さは特筆すべきものがあります。長時間利用のパック料金もさることながら、ゴールドステージに到達すれば小まめに利用する人も安くカーシェアが利用できます。以下ではサービスの概要からAプラン・Bプランの違い、さらに他社のカーシェアリングと比較した際のメリット・デメリット等を解説していきます。

入会申込・利用方法

オリックスカーシェアはWEB・郵送・説明会のどれかで入会の申込が可能です。WEBでの申し込みなら住所・氏名・クレジットカード情報等を入力して、免許証の画像をアップロードすれば申込が完了します。その1週間後にカーシェア用のICカードが郵送されますから、そのカードでカーシェアの利用が開始できます。

免許証の画像をアップロードするのに抵抗感があるなら、郵送での申し込みとなります。郵送であれば住所・氏名等を入力後に入会書類がオリックスから届きますから、クレジットカード情報を記載して免許証のコピーを同封・返送すれば申込が完了します。ただ、入会書類のやりとりを挟むためICカードが届くまでにはプラス1週間が見込まれ、利用開始までは2週間は必要になります。

オリックスカーシェアを郵送で申し込んだ場合の手順(出典:オリックス カーシェア公式HP)

また、カーシェアについて直接説明を受けたいのであれば説明会に出席して入会することも可能です。結局はICカードが郵送されるまで1週間は要しますが、説明会限定の特典もあります。具体的にはICカード発行手数料(1050円)・月額基本料金2か月分(1680円)・時間料金2か月分(4200円)が無料になります。ネットからのお試し入会だと2か月分の月額料金無料と時間料金1680円分ですから、もし時間・場所の都合がつけば説明会で入会するのも手です。

入会後の自動車の予約はPC・スマホのブラウザを使うか、スマホの「オリックスカーシェア」のアプリを使います。いずれにしても会員ナンバーとパスワードでログインして、予約したいステーション・車種・利用日時を選択すれば予約が完了します。

オリックスカーシェアをアプリで予約する手順(出典:オリックス カーシェア公式HP)

予約後はステーションでICカードを使ってドアロックを解除して、車内にある運転キーでエンジンをかけて運転が開始できます。利用時間が予約時間よりも延びるなら車内のカーナビやアプリ等で延長が可能です。運転の途中でガソリンが3分の1以下になったら給油する決まりですが、車内にある給油カードで支払うため自腹を切る必要はありません。正確には給油代は月額料金・利用料金に含まれているということです。

給油はENEOS・コスモ・昭和シェル・Esso・Mobil・ゼネラル等で可能で、アプリで給油カードが使えるスタンドを地図で表示できるためスムーズに給油が可能です。給油して運転後に給油割引申請をすれば15分間分の時間料金サービスが受けられます。ただ、割引申請をしなかったりパック料金(6時間パックなど)を利用していると割引が受けられません。

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車種・クラス

オリックスカーシェアの車種は2020年時点で29種で、スタンダードクラス・ミドルクラス・デラックスクラス・EVクラスの4つの分かれています。スタンダードクラスにはトヨタのアクア・日産のノート・ホンダのN-BOXといったコンパクトカーがあります。荷物が多めに入るステーションワゴン(ホンダのフィットシャトル)もあります。

ミドルクラスにはセダン・ミニバンがあり、トヨタのプリウス・ホンダのフリードなどがラインナップに含まれています。フリードなら定員数は7名で荷物も相当に積めますから、多人数でのお出かけに最適でしょう。デラックスクラスのホンダのステップワゴンや日産のセレナなら定員数は8名に増やせます。さらにデラックスクラスには日本の水素自動車(燃料電池車)の先駆けであるトヨタのMIRAIが含まれています。

オリックスカーシェアのMIRAIキャンペーン(出典:オリックス カーシェア公式HP)

MIRAIは現在キャンペーン中で、2021年3月までは15分150円・6時間パックは2800円・12時間パックは4200円と利用料金が安くなっています。この料金はスタンダードクラスよりも安い料金ですから、単なる話題作りだけではなく得するキャンペーンとなっています。

ただ、このキャンペーンは東京都とオリックスが共同で実施している「レンタカー・カーシェアリングにおけるZEV導入促進事業」の一環のため、MIRAIが配備されているステーションが東京都内に限定されています。それも都内の全てのステーションにMIRAIが配備されておらず、都内の36ヶ所のステーションに限定されています。

オリックスカーシェアのMIRAIがある車両ステーション一覧(出典:オリックス カーシェア公式HP)

さらにガソリン車と同様に燃料が不足すれば燃料を充填する必要がありますが、水素ステーションの数は決して多くはありません。2020年時点で都内に18ヵ所で、水素ステーションによって営業日・営業時間にバラつきもあります。水素ステーションで充填する場合、通常とは異なり一旦は自分で立て替えた後にオリックスカーシェアに領収書を提出して精算する必要があります。「最近、水素を充填したんだ」という話題作りにしては少し手間がかかります。

とはいえMIRAIは車両価格が約740万円の高級車で、かつ現在のMIRAIは既に生産が終了しています。2020年末か2021年には新型MIRAIが発売予定です。今ある初代MIRAIに乗れる機会は限定されていると考えるなら、多少の不便は覚悟して(もしくは楽しんで)乗ってみるのも良いかもしれません。

ちなみにEVクラスは日産のリーフの一択で、ステーションは日産のお膝元の神奈川にのみあります。それに加えて全てのステーションがマンション入居者限定ですから、リーフに乗ることは非常に難しいといえます。

AプランとBプランの違い

オリックスのカーシェアにはAプランとBプランがありますが、基本的な利用方法・車種等には違いはありません。2つのプランの違いは料金面のみで、最も大きな違いが月額基本料金の840円が発生するか否かにあります。月額基本料金は利用料金に充当できるため、公式サイトには毎月45分以上の利用をするなら月額基本料金のあるAプランの方が得だとしています。逆に45分以下なら月額基本料金の無いBプランの方が得としています。

オリックスカーシェアのAプランとBプランの月額料金と利用料金の差(出典:オリックス カーシェア公式HPから当社で独自に作成)

Aプランならスタンダードクラスの車種は15分あたり210円で、毎月45分の利用をすれば630円(距離料金含まず)で月額基本料金の840円で相殺されます。Bプランだとスタンダードクラスの車種は15分あたり310円のため、毎月45分の利用をすると930円となります。そのため毎月45分は利用するならAプランの方が得というわけです。

ただ、自動車に乗るか乗らないか、乗る時には何時間利用するかは人それぞれです。そのため毎月の利用時間は1つのベンチマークにはなりますが、それだけでは必ずしも最適なプラン選びには繋がりません。特に数ヶ月に1回だけ利用する人は、逆に月額基本料金のあるAプランの方が得になることがあるため注意して下さい。

例えば、2ヶ月に1回だけ家族で車で遠出をする(6時間パックを利用する)人がいるとします。2ヶ月に1回だけ利用するから月額基本料金の無いBプランの方が妥当な気がするでしょう。Bプランに加入して1月は乗らなければ支払い額は0円で、2月に6時間パックを利用すればパック料金の5550円を支払うことになります。

一方でAプランの場合、1月は自動車に乗らないが月額基本料金の840円を支払い、2月には840円とパック料金の3700円を支払うことになります。1月の月額基本料金は捨てることになりますが、2月の月額基本料金はパック料金から差し引かれます。つまり840円+840円+(3700円-840円)=4540円が支払額となります。Bプランより1000円ほど得になります。

オリックスカーシェアでスタンダードクラスでAプランとBプランの利用料金の比較(出典:オリックス カーシェア公式HPから当社で独自に作成)

同様に12時間パックを2ヶ月に1回だけ利用する人はAプランの方が1800円ほど得で、24時間パックを2ヶ月に1回だけ利用する人はAプランの方が2500円ほど得になります。2ヶ月に1回の長時間パックの利用時間が長くなるほどに、Aプランの方が得になってしまいます。

この計算を元にするとBプランの方が適切な人も見えてきます。6時間パックを利用するのが3ヶ月に1回以下の人、例えば1月に利用したら次の利用は4月になる人はBプランの方が適切です。同様に12時間パックを4ヶ月に1回、24時間パックを5ヶ月に1回のみ利用する人はBプランの方が適切です。それ以上の頻度で各パックを利用するならAプランの方が得です。この目安は大型連休・夏休み・冬休みだけ長時間利用する人にも大いに参考になるでしょう。

その他にも、数ヶ月に1回だけ6時間パックか12時間パックを使う人、頻繁に利用する月と1回も利用しない月がバラバラの人がいるかもしれません。そういった人はAプランとBプランのどちらが得か利用開始後に見極めることが重要です。利用回数が少なそうならBプランから始めても良いのですが、利用状況によってはAプランに変更するのが余分な出費を削ることになります。

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料金を他社と比較

オリックスカーシェアには2つのプランがありますが、他社のカーシェアと比較した場合はどうなのでしょうか。日本のカーシェアはステーション数・会員数(詳細は後述)ではタイムズ・オリックス・カレコがトップ3で他社を圧倒しており、次いでカリテコとなっています。さらにドコモのdカーシェアはオリックス・カレコ・カリテコの3社を各社と契約せずに利用できます。この主要5社の初期費用・月額料金・利用料金を比較したのが下図です。

タイムズ・オリックス・カレコ・カリテコ・dカーシェアの初期費用・月額料金・利用料金・パック料金・距離料金の比較表(出典:各社の公式HPの数字から当社が独自に作成)

初期費用でオリックスはICカードの発行料で1650円が必要ですが、タイムズと同様にキャンペーン中であればカード発行無料です。スマートフォンやスイカで解錠するカレコ・dカーシェアはカード発行が不要のため初期費用が0円です。月額料金はオリックス以外の他社のカーシェアでも月額料金が無料のプランがあり、必ず月額料金が必要なのはタイムズカーシェアぐらいのものです。

短時間利用を繰り返す人が気になるのが分あたりの利用料金ですが、最安値は15分あたり187円のカリテコです。1時間の利用ならオリックスとは100円の差が毎回発生します。オリックスの最低利用料金もカリテコ以外の他社よりは安いか同額のため、決して利用料金が高いわけではありません。

ただし、オリックスの場合は短時間利用でも距離料金が発生する点に注意が必要です。例えば月1回だけ1時間の利用で50キロを走行した場合、オリックスAプランだと月額料金840円に利用料金の840円(月額料金で実質相殺)に距離料金の800円(16円/1km)が加算され合計1640円となります。

タイムズだと6時間未満の利用なら距離料金は不要ですから、利用料金の880円(月額料金で実質相殺)だけ発生するためタイムズの方が安くなります。カレコも6時間未満の利用には距離料金が発生せず、月1回のケースなら980円(月額料金で実質相殺)とオリックスより安くなります。そのため小まめに毎月利用する人は後述するゴールドステージにならない限り、タイムズ・カレコの方が得といえます。

オリックスの料金は小まめに毎月利用する人には向かない一方で、数ヶ月に1回だけ長時間利用する人には有利な仕組みになっています。オリックスで月1回だけ6時間パックを利用して50キロ走行した場合、840+3700-840+800=4500円となります。

タイムズも6時間以上だと距離料金が発生するため880+4290-880+800=5090円となります。カレコも6時間以上は距離料金が発生するため980+4080-980+800=4880円となります。12時間パック・24時間パックでもオリックスが最安値のため、これらのパックを主に利用する人もオリックスの方が安くなります。

ステーション数

「全国のカーシェアリング事例一覧2020(公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団)」によると、オリックスカーシェアの車両ステーション数は全国で2016ヶ所です。2019年は1790ヵ所で2018年は1654ヵ所でしたから毎年150~200ヵ所ほど増加しています。ただ、ステーション数ではカレコに2017年に越されて、現在はカレコの車両ステーション数は2408ヵ所でオリックスよりも300ヵ所ほど多くなりました。

さらにトップのタイムズの車両ステーション数は12969所で、毎年1000ヵ所のペースで増加しています。そのため身近な場所に車両ステーションがあるかという点では、タイムズに圧倒的な優位性があります。下図の主要都市における車両ステーション数を見て下さい。

タイムズ・オリックス・カレコ・カリテコ・dカーシェアの車両ステーションの合計及び東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・兵庫・愛知の各県にある車両ステーション数(出典:各社の公式HPの数字から当社が独自に作成)

東京・神奈川・千葉・埼玉の一都三県でタイムズの車両ステーション数は他社を圧倒しています。西日本の大阪・兵庫・愛知でも同様にタイムズが圧倒的に多く、愛知を地盤にしているカリテコが愛知県内では数では善戦している程度です。

ただ、オリックス・カレコ・カリテコの3つを利用できるドコモのdカーシェアなら、少なくとも東京においてはタイムズに迫るステーション数になります。タイムズのステーションが自宅から少し遠い人、いつも利用したい時にタイムズでは予約が空いてない人はdカーシェアを検討しても良いかもしれません。

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メリット

オリックスカーシェアのメリットは、まずは月額料金が無料のBプランがある点です。カレコ・カリテコ等の他社にも月額料金無料プランはありますが、カーシェア最大手のタイムズには月額料金無料プランはありません。そのため半年か年1回程度しか使わない人にはメリットといえるでしょう。

また、料金比較でオリックスは小まめに利用する人には向かないと記述しましたが、6ヶ月間の利用金額が6万円以上になるならメリットがあります。個人Aプランは利用金額(1円=1ポイント)に応じて、利用料金が割引されるプライムステージ制度があるからです。

プライムステージは3万ポイント以上でブロンズステージ、6万ポイント以上でゴールドステージ、12万ポイント以上でプラチナステージに上がります。ブロンズステージになると月額料金が無料になりますが、ゴールドステージなら月額料金の無料に加えて3時間以内の距離料金が無料となります。これで小まめに乗る人にとってネックとなっていた距離料金が無くなるため、タイムズ・カレコよりも料金が安くなります。

オリックスカーシェアのプライムステージ別の料金表(出典:オリックス カーシェア公式HP)

ただ、ゴールドステージのハードルは低くはありません。6ヶ月で6万円以上だと単純計算で毎月1万円のため、6時間パックを毎月2回は使わないと厳しいです。それもゴールドステージを維持するためには距離料金なしで毎月1万円を越えなければならず、6時間パックの利用回数が毎月3回までハードルが高まります。その人のライフスタイルによりますが、やはり実際に利用開始後に該当するかを考えた方が良いでしょう。

また、車種では期間限定で水素で走るMIRAIに乗れる点を挙げましたが、その他にジュニアシートが全車種に配備されている点もメリットといえます。チャイルドシートではないため子供の年齢が一定程度に達していないと無意味ですが、それでも子供を持ったことで自動車での移動を検討している人にはメリットといえます。

ちなみにオリックスのステーション数はタイムズには遠く及ばず、最近ではカレコにも抜かれてしまいました。しかし、東京以外の都市ではオリックスの方がカレコよりは多いこともあります。例えば関東圏であれば千葉・埼玉、西日本では大阪・兵庫・愛知はオリックスがカレコを数で上回ります。

デメリット

オリックスカーシェアのデメリットは、まずは初期費用・申込期間が挙げられます。オリックスはキャンペーン外だと初期費用はICカード発行の1050円が必要です。その分だけ入会時に月額料金・時間料金のサービスがありますが、他社では初期費用が不要なことが多いです。

また、利用開始はICカードの到着を待つため1週間は必要となります。タイムズも同じく5日程度は必要ですが、他社ではカレコが即日~3日程度、カリテコが3~5日程度とオリックスよりも短めです。dカーシェアに至っては基本的に即日利用が可能です。dカーシェアならオリックスを利用してもICカードは不要なため、そもそもICカードが必要なのかが疑問でもあります。

さらに料金面では数ヶ月に1回は長時間パックを利用する人にメリットがある一方で、半年・1年に1回のみ利用する人には割高な料金となっています。こういった人は月額料金が無料のBプランに加入するのでしょうが、利用料金は15分で310円で6時間パックは5550円です。カレコの月額無料プランだと15分あたり255円で6時間パックは4980円で、どちらもオリックスよりも安い料金となっています。

ステーション数も大手の中では3番手の多さとはいえ、タイムズとの数の開きは大きいため自宅からステーションが遠いというデメリットが数多くの人にあるでしょう。さらに自宅に最も近いステーションの車が予約が一杯で、肝心の休日に借りられないという可能性もあります。

ちなみに細かい点ですが、長時間パックだと給油割引が適用されない点、そもそも給油割引申請がある点(他社は自動検知かレシートを車内に入れるだけ)もデメリットです。さらにチャイルドシートは無い点もデメリットに挙げられます。タイムズやカレコも大半の車種にはチャイルドシートがありませんが、一部の車種にはチャイルドシートが付いています。

評判・会員数

オリックスカーシェアの会員数は2002年4月の開始から順調に伸びています。近年でも2018年が19.3万人、2019年が23.1万人、2020年が27.3万人と4万人ペース(前年比プラス15%)で増加しています。評判が悪ければ会員数は減るか横ばいになるため、その意味で評判は悪くないといえます。

対するカレコは2018年が7.3万人、2019年が11.8万人、2020年が17.7万人と同じく会員数は増加傾向にあります。2019-2020に限ればカレコの方が6万人増と伸びているため、ステーション数と同様に数年後にはオリックスは抜かれる可能性があります。

最大手のタイムズの会員数は2018年が96.5万人、2019年賀と比較すると117万人、2020年が137万人と20万人ペースで増加しています。前年比での伸び率はプラス17%~20%のため、オリックスよりも増加率は高めです。ステーション数も会員数と関係するのでしょうが、会員数からすればオリックスよりもタイムズの方が評判が良いともいえます。

その一方で会員数以外の側面からすると、オリックスの方が評判が良い可能性もあります。調査会社のJDパワーが2017年から開始している「カーシェアリングサービス顧客満足度調査」では、2017年から2020年度調査まで4年連続でオリックスカーシェアが首位となっています。この調査は3601人を対象にしているため、数人・数十人の口コミよりも信頼が置けます。

カーシェアの顧客満足度ランキング(出典:J.Dパワー 2020カーシェアリングサービス顧客満足度調査)

この調査の評価項目は各種料金・サービスメニュー・車両・予約・コールセンターです。各種料金が安い(本当に安くなるかはステージ次第ですが)という面が結果を大きく左右した可能性もありますが、JDパワーの調査では評判は良いといえます。

その一方でオリコンのカーシェアリング顧客満足度ランキング2020(調査対象は1058人)では、総合評価で1位はタイムズで2位がオリックスとなっています。個別の評価項目ではコストパフォーマンス以外では1位を取っていません。それどころか会員手続き・予約のしやすさ・ステーションの使いやすさではカレコに次ぐ3位です。大規模調査によると、要所で評判がイマイチな面があるようです。

オリコンのカーシェアリングランキング(出典:オリコン カーシェアリング 顧客満足度調査2020)

総合評価(おすすめか?)

あくまで自宅の近くに車両ステーションがあるという前提ですが、悪くないカーシェアといえるでしょう。特に数ヶ月に1回だけ長時間パックを利用する人、もしくは小まめに利用する人でゴールドステージに到達しそうな人は料金面でおすすめできます。

その一方で料金だけではなくステーション数等を総合的に考えれば、タイムズの方がおすすめです。また、半年か年1回程度の利用ならカレコの方がオリックスよりも安いためおすすめです。タイムズが自宅の近くになく、オリックスとカレコだけがあるならdカーシェアも検討した方が良いでしょう。