かんぽ生命 新ながいきくん(定額型)/ 終身保険の返戻率・利回り・保険料・保障を評価 レビュー

かんぽ生命 新ながいきくん(定額型)
オススメ度:
4
保険会社:
かんぽ生命
名称:
新ながいきくん(定額型)
契約年齢:
20~65歳
返戻率:
131.6% ※30歳契約
利回り:
0.66%
特徴:
保険料払込期間満了後も保険金額はそのまま。 相続の準備も兼ねられる

かんぽ生命 新ながいきくん(定額型)は50歳で検討しているならオススメ!

新ながいきくん(定額型)はかんぽ生命の終身保険で、郵便局などで募集・販売されている。定額型ではなく2倍型5倍型おたのしみ型もある。2倍・5倍は保険料の払い込み期間中の死亡保険金が2倍・5倍になるという意味で、おたのしみ型は一時金がある。以下、新ながいきくん(定額型)の概要を記載し他社の終身保険と比較する。

かんぽ生命 新ながいきくん(定額型)の仕組み・保険料・返戻率・死亡保険金など

この保険は他社のスタンダードな終身保険と同じく、契約時から死亡保険金は一定で、その意味で保険の名称にも"定額型"が付いている。また、他社では見受けられない倍額保障が付帯されているが、これは病気ではなく事故などで死亡した場合に保険金が上乗せされる保障だ。ただし、契約から1年6ヶ月が経過した後から適用される点は注意したい。さらに、他社では事故と災害を同一にして保険金を2倍にしているが、かんぽ生命の場合には災害で死亡した場合には、災害特約がなければ受け取れる保険金が倍になることはない点も覚えておきたい。

特約は前述した災害特約以外に、他社同様に治療費をカバーする「かんぽ生命 入院特約 その日から」という特約がある。その名の通り契約初日から適用される特約で、1日以上の入院で入院給付金、手術は手術の種類によって入院給付金の5~40倍の給付金が受け取れる。さらに長期入院でも一時金が受け取れる。とはいえ、手術は入院中の手術に限られ日帰りでの手術は対象外となる点、長期化しやすい通院治療も対象外となるため魅力は乏しい。特約を付加すると保険料も上昇するため、付加するのはあまりオススメできない。

次に下図では各社の終身保険を、加入できる年齢・選択できる保険料の払い込み完了時期で比較し、さらに死亡保険金の増減・5年ごと利差配当の有無・付加できる特約などで比較した。参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、自分が苦情を言う可能性があるかも考慮した。

さらに1,000万円(一部は500万円)契約した場合の保険料と、支払った保険料が何%で戻るかを示す「返戻率」を比較した。解約返戻金で利益を出すなら低解約返戻金型が妥当(終身保険の種類を参照)なため、今回は死亡保険金と保険料から返戻率を算出した。契約者は30・40・50歳に分け、保険料の払込完了を60歳とした。また、他の金融商品(定期預金・国債・社債など)より得かを計るため、40歳契約で平均寿命の80歳で死亡保険金を受け取った場合の利回り(保険料を何%で運用したか)でお得さを比較した。

名称 かんぽ
ながいき
第一生命
悠悠
住友生命
終身
ソニー
有期払込
アフラック
終身
ジブラルタ
終身
AIG富士
終身
オリックス
終身
コープ共済
ずっと
契約年齢 20~65歳 3~70歳 15~70歳 0~85歳 3~80歳 20~50歳 6~75歳 0~70歳 0~70歳
払込年齢 60~75歳 55~70歳 3年~ 60~70歳 5歳刻み 10年以上 5歳刻み 60~70歳
保険金
増減
一定 一定 一定 一定 一定 一定 一定 一定 一定
5年ごと
利差配当
- - - - - -
特約 災害/傷害
疾病
沢山 沢山 沢山 - 死亡/介護
年金
災害/傷害
三大疾病
災害/傷害
リビング
リビング
苦情率 0.64% 0.34% 0.83% 0.57% 1.08% 1.35% 0.24% 0.42% -
保険料
返戻率
30歳
\21,100
131.6%
- \23,630
117.5%
\19,620
141.5%
\7,810※
106.7%
\21,940
126.6%
\10,695※
129.8%
\21,760
127.6%
\21,200
131.0%
保険料
返戻率
40歳
\33,000
126.2%
\31,388
106.2%
\30,410
109.6%
\31,260
133.2%
\10,070※
103.4%
\34,090
122.2%
\16,760※
124.3%
\33,800
123.2%
\33,500
124.3%
保険料
返戻率
50歳
\67,500
123.4%
- \41,090
101.4%
- \13,625※
101.9%
\72,370
115.1%
\34,435※
121.0%
\70,250
118.6%
\69,800
119.3%
利回り 0.66% 0.15% 0.24% 0.83% 0.09% 0.56% 0.58% 0.58% 0.61%
終身保険の比較表(かんぽ生命ながいき・第一生命 悠悠・住友生命・ソニー生命・アフラック・ジブラルタ・AIG富士生命・オリックス生命・コープ共済 ずっと)

上図で1番左のかんぽ生命 新ながいきくん(定額型)だが、契約できる上限の年齢は70歳までと他社と同等だが、下限年齢は20歳からとなっている。特段の支障は無いだろうが、子供の名義で契約したいような人は契約ができない。また、ノーマルな終身保険では数少ない5年ごと利差配当がある点はプラスで、返戻率で差がある他社との差を埋める可能性も無くはない。

お得さを表す返戻率は、他社と比較して優秀な部類に入る。30歳・40歳のケースではソニー生命に一歩劣るが、50歳時ではトップクラスだ。ソニー生命で50歳契約の数字が把握できないこともあるが、50歳からと出遅れた段階でも60歳までの払い込みで123%の返戻率になるのは評価に値する。利回りに換算しても、定期預金・個人向け国債などを上回るため保険としての意味はある。

結論としては、50歳から月払いで終身保険を検討している人にはオススメできそうだ。また、居住地の地理上の問題でソニー生命が利用できないようなら、かんぽ生命を多少の返戻率を犠牲にしてでも選択する手はある。ただし、返戻率が高いのは入院特約を付加しない場合のため、特約を付加しないのが前提となる。ちなみに入院特約を付加した場合、上図の40歳モデルでは月額保険料は57,200円となり、返戻率は72%まで一気に下落する。入院特約が欲しいとしても、他社の医療保険・ガン保険に任せた方が保険料でも保障でも上のため、特約は付加しないことをオススメする。