ジブラルタ生命 終身保険(無配当)/ 終身保険の返戻率・利回り・保険料・保障を評価 レビュー

ジブラルタ生命 終身保険(無配当)
オススメ度:
3
保険会社:
ジブラルタ生命
名称:
終身保険(無配当)
契約年齢:
20~50歳
返戻率:
126.6% ※30歳契約
利回り:
0.56%
特徴:
生涯にわたる死亡保障とキャッシュバリュー。バランスのとれた保険です

ジブラルタ生命 終身保険(無配当)は死亡保障プランなら悪くはないが?

ジブラルタ生命にはノーマルな終身保険の他に、介護保障付きの終身保険やエンドレスドリームと呼ばれる低解約返戻金型で生存給付金も付加されている終身保険がある。今回は同社のノーマルな終身保険の概要を記載し、他社の終身保険と比較する。

ジブラルタ生命 終身保険(無配当)の仕組み・保険料・返戻率・死亡保険金など

この保険は他社のスタンダードな終身保険と同じく、契約時から死亡保険金は一定で年数に応じて解約返戻金が増加する。その仕組みの中で死亡保障プラン・介護保障プラン・年金プランの3つから選択することになる。死亡保障プランは、通常通り死亡したタイミングで契約額の死亡保険金を受け取るプランで特に代わり映えはしない。それが介護保障プランになると、介護年金が死亡保険金から分割して受け取れる。死亡する前に介護状態になった場合の費用負担を軽減させるメリットがあるが、その分だけ死亡保険金も減少するため注意したい。また、介護レベルは要介護4以上のレベル(痴呆状態で食事排泄・着脱に全面的介護を要する)と高い点も覚えておきたい。年金プランは、保険金を年金形式で受け取れるプランで老後資金に充てられる。ただ、受け取れるのは解約返戻金であり特にメリットといえるプランとはいえない。

次に下図では各社の終身保険を、加入できる年齢・選択できる保険料の払い込み完了時期で比較し、さらに死亡保険金の増減・5年ごと利差配当の有無・付加できる特約などで比較した。参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、自分が苦情を言う可能性があるかも考慮した。

さらに1,000万円(一部は500万円)契約した場合の保険料と、支払った保険料が何%で戻るかを示す「返戻率」を比較した。解約返戻金で利益を出すなら低解約返戻金型が妥当(終身保険の種類を参照)なため、今回は死亡保険金と保険料から返戻率を算出した。契約者は30・40・50歳に分け、保険料の払込完了を60歳とした。また、他の金融商品(定期預金・国債・社債など)より得かを計るため、40歳契約で平均寿命の80歳で死亡保険金を受け取った場合の利回り(保険料を何%で運用したか)でお得さを比較した。

名称 かんぽ
ながいき
第一生命
悠悠
住友生命
終身
ソニー
有期払込
アフラック
終身
ジブラルタ
終身
AIG富士
終身
オリックス
終身
コープ共済
ずっと
契約年齢 20~65歳 3~70歳 15~70歳 0~85歳 3~80歳 20~50歳 6~75歳 0~70歳 0~70歳
払込年齢 60~75歳 55~70歳 3年~ 60~70歳 5歳刻み 10年以上 5歳刻み 60~70歳
保険金
増減
一定 一定 一定 一定 一定 一定 一定 一定 一定
5年ごと
利差配当
- - - - - -
特約 災害/傷害
疾病
沢山 沢山 沢山 - 死亡/介護
年金
災害/傷害
三大疾病
災害/傷害
リビング
リビング
苦情率 0.64% 0.34% 0.83% 0.57% 1.08% 1.35% 0.24% 0.42% -
保険料
返戻率
30歳
\21,100
131.6%
- \23,630
117.5%
\19,620
141.5%
\7,810※
106.7%
\21,940
126.6%
\10,695※
129.8%
\21,760
127.6%
\21,200
131.0%
保険料
返戻率
40歳
\33,000
126.2%
\31,388
106.2%
\30,410
109.6%
\31,260
133.2%
\10,070※
103.4%
\34,090
122.2%
\16,760※
124.3%
\33,800
123.2%
\33,500
124.3%
保険料
返戻率
50歳
\67,500
123.4%
- \41,090
101.4%
- \13,625※
101.9%
\72,370
115.1%
\34,435※
121.0%
\70,250
118.6%
\69,800
119.3%
利回り 0.66% 0.15% 0.24% 0.83% 0.09% 0.56% 0.58% 0.58% 0.61%
終身保険の比較表(かんぽ生命ながいき・第一生命 悠悠・住友生命・ソニー生命・アフラック・ジブラルタ・AIG富士生命・オリックス生命・コープ共済 ずっと)

上図で右から4番目のジブラルタ生命 終身保険だが、契約できる上限の年齢は50歳までと他社より低く、下限年齢の20歳も他社よりも厳しい。下限年齢に特段の支障は無いだろうが、50歳までと上限年齢が厳しい点は注意したい。その一方で、保険料の払い込みを完了させる年齢は50~85歳まで5歳刻みで、保険料の支払に対する自由度は高い。特約は他社のように医療系(治療費をカバーする入院特約など)は存在せず、前述した3つのコースを選択するのみとなる。そして苦情率だが、これは他社と比較して明らかに高い。ジブラルタの主力商品が投資性の強い保険が多いこともあるだろう。他社とは異なり解約手続きよりも満期保険金の支払に関する苦情が多いため、終身保険でも一抹の不安がある。

お得さを表す返戻率は、他社と比較して平均的な数字に留まる。110%や100%台もあることを考えれば、優秀ともいえるが、トップクラスの130%超えのソニー・コープ共済・かんぽ等とは開きがある。さらに上図の数字は死亡保障コースであり、他の介護・年金コースだと(年金コースだと解約返戻金だが)返戻率は上図より下がり、トップ勢との差は大きくなってしまう。

結論としては、返戻率で他社に劣り目立った保障・特約も無いため、悪くはないが他社を押しのけてオススメする保険ではない。苦情でも保険金の支払に相応の件数が集まっているのも気がかりだ。大人しく返戻率の高く苦情の不安も少ない保険を選択した方が賢明といえそうだ。