かんぽ生命 新ながいきくん(おたのしみ型)/ 終身保険の返戻率・利回り・保険料・保障を評価 レビュー

かんぽ生命 新ながいきくん(おたのしみ型)
オススメ度:
2
保険会社:
かんぽ生命
名称:
新ながいきくん(おたのしみ型)
契約年齢:
20~65歳
返戻率:
115.7% ※30歳契約
利回り:
0.26%
特徴:
保険料払込期間満了後の生存保険金(一時金)で第二の人生も豊かに

かんぽ生命 新ながいきくん(おたのしみ型)より他タイプか他社の保険が妥当!

新ながいきくん(おたのしみ型)はかんぽ生命の終身保険で、他に定額型2倍型5倍型がある。定額型は死亡保険金が定額、2倍・5倍は保険料の払込期間は死亡保険金が2倍・5倍になり、おたのしみ型は生存していると受け取れる生存給付金(一時金)が付く。以下、新ながいきくん(おたのしみ型)の概要を記載し他社と比較する。

かんぽ生命 新ながいきくん(おたのしみ型)の仕組み・保険料・返戻率・死亡保険金など

この保険には生存していると受け取れる生存給付金があり、それを受け取る度に死亡保険金が減額されていく特徴を持つ。この減額は死亡保険金だけでなく事故で死亡した際に保険金が上乗せされる倍額保障にも及ぶ。そして、その生存給付金は保険料の払い込みが完了した時点から、5年毎に最大4回受け取れる。仮に60歳で保険料の払い込みを完了するなら、60・65・70・75歳で死亡保険金(基準保険金額)の5分の1ずつを受け取り、最後の5分の1は死亡時に受け取ることになる。

特約には、事故でなく災害で死亡すると保険金が上乗せされる災害特約や、入院費・治療費をカバーする「入院特約 その日から」がある。前者は好みで付加してもいいが、後者は日帰り手術や通院治療が対象外で保険料も上昇するためオススメできない。

次に下図では各社の終身保険を、加入できる年齢・選択できる保険料の払い込み完了時期で比較し、さらに死亡保険金の増減・5年ごと利差配当の有無・付加できる特約などで比較した。参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、自分が苦情を言う可能性があるかも考慮した。

さらに1,000万円(一部は500万円)契約した場合の保険料と、支払った保険料が何%で戻るかを示す「返戻率」を比較した。解約返戻金で利益を出すなら低解約返戻金型が妥当(終身保険の種類を参照)なため、今回は死亡保険金と保険料から返戻率を算出した。契約者は30・40・50歳に分け、保険料の払込完了を60歳とした。また、他の金融商品(定期預金・国債・社債など)より得かを計るため、40歳契約で平均寿命の80歳で死亡保険金を受け取った場合の利回り(保険料を何%で運用したか)でお得さを比較した。

名称 かんぽ
ながいき
かんぽ
たのしみ
住友生命
終身
ソニー
有期払込
アフラック
終身
ジブラルタ
終身
AIG富士
終身
オリックス
終身
コープ共済
ずっと
契約年齢 20~65歳 20~65歳 15~70歳 0~85歳 3~80歳 20~50歳 6~75歳 0~70歳 0~70歳
払込年齢 60~75歳 60~75歳 55~70歳 3年~ 60~70歳 5歳刻み 10年以上 5歳刻み 60~70歳
保険金
増減
一定 1/5減 一定 一定 一定 一定 一定 一定 一定
5年ごと
利差配当
- - - - - -
特約 災害/傷害
疾病
災害/傷害
疾病
沢山 沢山 - 死亡/介護
年金
災害/傷害
三大疾病
災害/傷害
リビング
リビング
苦情率 0.64% 0.64% 0.83% 0.57% 1.08% 1.35% 0.24% 0.42% -
保険料
返戻率
30歳
\21,100
131.6%
\24,000
115.7%
\23,630
117.5%
\19,620
141.5%
\7,810※
106.7%
\21,940
126.6%
\10,695※
129.8%
\21,760
127.6%
\21,200
131.0%
保険料
返戻率
40歳
\33,000
126.2%
\37,700
110.5%
\30,410
109.6%
\31,260
133.2%
\10,070※
103.4%
\34,090
122.2%
\16,760※
124.3%
\33,800
123.2%
\33,500
124.3%
保険料
返戻率
50歳
\67,500
123.4%
\77,700
107.2%
\41,090
101.4%
- \13,625※
101.9%
\72,370
115.1%
\34,435※
121.0%
\70,250
118.6%
\69,800
119.3%
利回り 0.66% 0.26% 0.24% 0.83% 0.09% 0.56% 0.58% 0.58% 0.61%
終身保険の比較表(かんぽ生命ながいき・おたのしみ・住友生命・ソニー生命・アフラック・ジブラルタ・AIG富士生命・オリックス生命・コープ共済 ずっと)

上図で左から2番目のかんぽ生命 新ながいきくん(おたのしみ型)だが、契約できる上限年齢・保険料の払い込み完了の年齢には他社と比較して特に目立った点は無い。一方で前述した通り、死亡保険金は一定ではなく、保険料の払い込み年齢に到達してから5年おきに5分の1ずつ減額されていく。2倍型・5倍型と異なり単純に減額されるわけではないため、その意味では悪くはない。

保険料は他社と比較して高く、同じかんぽ生命の定額型よりも10%も高い。しかし、その分だけお得さを表す返戻率は定額型よりも低く、120%台の多くの他社よりも低くイマイチといえよう。また、利回りに換算すると個人向け国債・社債などよりも低く貯蓄性でも微妙といえる。

結論としては、イマイチな保険と言わざるを得ない。5年おきに給付金を受け取れるのは老後資金の足しにはなるが、その分だけ保険料が高く返戻率も低くなるなら、本来の死亡保障という目的から外れてくる。老後資金の補完を検討するなら、個人年金保険もしくは低解約返戻金型終身保険などを検討するのが筋といえるためだ。終身保険なら返戻率の高い他社の保険か、返戻率だけでなく何らかの利便性がある他社の保険を選択するのが賢明だ。