かんぽ生命 新ながいきくん(ばらんす型 5倍)/ 終身保険の返戻率・利回り・保険料・保障を評価 レビュー

かんぽ生命 新ながいきくん(ばらんす型 5倍)
オススメ度:
0
保険会社:
かんぽ生命
名称:
新ながいきくん(ばらんす型 5倍)
契約年齢:
20~55歳
返戻率:
77.1% ※30歳契約
利回り:
-0.52%
特徴:
必要な時までしっかり保障。老後の保障を5分の1に抑え保険料もお手頃に

かんぽ生命 新ながいきくん(ばらんす型 5倍)は保険料は安いが得ではない!

新ながいきくん(ばらんす型 5倍)はかんぽ生命の終身保険で、その他に定額型2倍型おたのしみ型もある。定額型は死亡保険金が定額、2倍・5倍は保険料の払込期間は2倍・5倍になり、おたのしみ型は一時金が付く。以下、新ながいきくん(ばらんす型 5倍)の概要を記載し他社比較する。

かんぽ生命 新ながいきくん(ばらんす型 5倍)の仕組み・保険料・返戻率・死亡保険金など

この保険は他社のスタンダードな終身保険と異なり、死亡保険金は一定額でなく変動する。保険料の払い込んでいる期間中は、払い込み完了後の死亡保険金の5倍受け取れる。1,000万円なら払い込み期間中に死亡すれば1,000万円だが、払い込み完了後になると200万円になる。ただし、確率としては保険料払込完了後の60歳以降に死亡する可能性の方が高いため、2倍型と同様に5倍というよりは5分の1と言った方が正確かもしれない。

また、事故で死亡すると保険金が上乗せされる倍額保障の額も、払い込み完了後の死亡保険金の倍額となり定額型・2倍型よりも小さい。また、入院費・治療費をカバーする「入院特約 その日から」があるが、日帰り手術や通院治療が対象外で保険料も上昇するためオススメできない。

次に下図では各社の終身保険を、加入できる年齢・選択できる保険料の払い込み完了時期で比較し、さらに死亡保険金の増減・5年ごと利差配当の有無・付加できる特約などで比較した。参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、自分が苦情を言う可能性があるかも考慮した。

さらに1,000万円(一部は500万円)契約した場合の保険料と、支払った保険料が何%で戻るかを示す「返戻率」を比較した。解約返戻金で利益を出すなら低解約返戻金型が妥当(終身保険の種類を参照)なため、今回は死亡保険金と保険料から返戻率を算出した。契約者は30・40・50歳に分け、保険料の払込完了を60歳とした。また、他の金融商品(定期預金・国債・社債など)より得かを計るため、40歳契約で平均寿命の80歳で死亡保険金を受け取った場合の利回り(保険料を何%で運用したか)でお得さを比較した。

名称 かんぽ
ながいき
かんぽ
5倍
住友生命
終身
ソニー
有期払込
アフラック
終身
ジブラルタ
終身
AIG富士
終身
オリックス
終身
コープ共済
ずっと
契約年齢 20~65歳 20~55歳 15~70歳 0~85歳 3~80歳 20~50歳 6~75歳 0~70歳 0~70歳
払込年齢 60~75歳 60/65歳 55~70歳 3年~ 60~70歳 5歳刻み 10年以上 5歳刻み 60~70歳
保険金
増減
一定 5倍
※1/5
一定 一定 一定 一定 一定 一定 一定
5年ごと
利差配当
- - - - - -
特約 災害/傷害
疾病
災害/傷害
疾病
沢山 沢山 - 死亡/介護
年金
災害/傷害
三大疾病
災害/傷害
リビング
リビング
苦情率 0.64% 0.64% 0.83% 0.57% 1.08% 1.35% 0.24% 0.42% -
保険料
返戻率
30歳
\21,100
131.6%
\7,200
77.1%
\23,630
117.5%
\19,620
141.5%
\7,810※
106.7%
\21,940
126.6%
\10,695※
129.8%
\21,760
127.6%
\21,200
131.0%
保険料
返戻率
40歳
\33,000
126.2%
\10,500
79.7%
\30,410
109.6%
\31,260
133.2%
\10,070※
103.4%
\34,090
122.2%
\16,760※
124.3%
\33,800
123.2%
\33,500
124.3%
保険料
返戻率
50歳
\67,500
123.4%
\19,000
87.7%
\41,090
101.4%
- \13,625※
101.9%
\72,370
115.1%
\34,435※
121.0%
\70,250
118.6%
\69,800
119.3%
利回り 0.66% -0.52% 0.24% 0.83% 0.09% 0.56% 0.58% 0.58% 0.61%
終身保険の比較表(かんぽ生命ながいき・バランス型5倍・第一生命 悠悠・住友生命・ソニー生命・アフラック・ジブラルタ・AIG富士生命・オリックス生命・コープ共済 ずっと)

上図で左から2番目のかんぽ生命 新ながいきくん(ばらんす型 5倍)だが、契約できる上限年齢は定額型や2倍型よりも低い55歳で、これは他社よりも低いため注意を要する。保険料の払い込み完了の年齢も70代が存在しない。また、前述した通り他社のように死亡保険金が一定ではなく、年齢(保険料の払い込み年齢)を境に減額され5分の1になる。

保険料は他社と比較して圧倒的に安く、同じかんぽ生命の定額型の3分の1にまで減額されている。その一方で、お得さを表す返戻率は定額型にも及ばず他社よりも明らかに低い。さらには返戻率が100%を切っているため、保険料払い込み完了までに死亡しなければ約25%程度は支払った保険料分を損することになる。もちろん60歳前に死亡すれば、保険料が安い分だけ返戻率は高くなるが、それでは長生きするほどに損をすることになり、保険としての意味が。。。また、返戻率が100%を切っているため、利回りに換算するとマイナスになり貯蓄性は完全に無いといえる。

結論としては、保険料は破格の安さだが返戻率が低くオススメはしない。60歳前(保険料の払い込みの完了前)に死亡するのが明白なら話は別だが、それならそれで定期保険を契約するか終身保険に定期保険を追加すればいい。そもそも前提条件が普通ではありえないが。。。そのため返戻率を追求できる他社の保険か、何らかの利便性がある他社の保険を選択するのが賢明だ。