山梨中央銀行/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗ATM数比較
- オススメ度:
- 社名:
- 山梨中央銀行
- 創業:
- 昭和16年(1941)
- 本店:
- 甲府市丸の内一丁目20番8号
- 展開地域:
- 山梨県他
- 総資産:
- 2兆7,365億円(2012年現在)
- 自己資本比率:
- 15.9%
山梨中央銀行は定期預金の金利上乗せが休止中の今となっては!
山梨中央銀行は1941年に設立した興益社を起点とした山梨県で唯一の地方銀行で、総資産額の2兆円は、当然ながら山梨県内の信金などと比較すればトップで、全国でも35位前後の規模を誇る。近年の業績は、預金は微増しているが、地元企業の資金需要低下や個人向けローンの低下などで貸出金は微減傾向にある。自己資本比率(自己資本比率が高いほど負債・借金が少ない)は15.9%で、他の山梨県に本店を置く甲府信用金庫の11.9%、山梨信用金庫の7.6%を大きく上回る。全国の地銀の自己資本比率の平均値は11%のため、全国でもかなり優秀な財務内容といえそうだ。
昨今では他の地銀と同様に、各種保険商品・個人向けローンの拡大クレジットカード一体型のキャッシュカードもの発行などに注力しているようだ。ポイントサービスも存在しており、山梨中央銀行で給与・年金の受け取りで、ローン金利の引き下げや手数料減額などの特典がある。一風変わったサービスでは、女性行員が企画した女性専用の住宅ローンなどがある。
また、他行とのATMの相互手数料無料の提携は進んでいる。関東近郊の他の銀行(常陽銀行、筑波銀行、武蔵野銀行、千葉銀行、千葉興業銀行、東京都民銀行、横浜銀行)であれば、平日昼間は出金手数料が無料だ。振込み手数料も前述の銀行宛であれば自行扱いとなり、3万円以上の振込みが通常525円だが210円となりお得だ。また、セブン・ローソン・E-Netに加えてゆうちょも利用可能で、手数料が発生するが、まず不便を感じることは無さそうだ。
さて下図では、山梨県内で展開する他の銀行と、2013年現在の5年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。振込み手数料が2段の場合は上段は3万以下、下段は3万以上とした。また、ゆうちょ銀行は月6回以上の振込みで手数料110円が発生し、みずほ銀行の定期預金の金利はネット支店なら0.14%と0.16%に上昇する
上図の通り、山梨中央銀行の定期預金の金利は、ゆうちょを除けば他行と同金利だが、甲府信金が安全運転定期預金で金利上乗せ、みずほ銀行がネット申込で金利上乗せをしているため、それを加味すれば他行よりも金利は低いことになる。山梨中央銀行も過去には、ATMで定期預金を組むことで、プラス0.1%の金利が適用される定期預金等が存在したが、現在は休止中となっている。退職金で組む定期預金は1.0%の特別金利となる。山梨県内では横並びだが、これでもみずほ銀行には劣る金利だ。各種手数料に目を向けると、ゆうちょ銀行やメガバンクよりも高額でメリットはない。ただ、前述の提携している8銀行宛てであれば自行扱いとなるため安価ともいえる。
結論としては、山梨中央銀行で定期預金を組むのは、金利面ではオススメできない。再びATM専用定期といった商品が出てくるのを待つしかない。それよりは、山梨県内での店舗ATM数に加え提携銀行が多く、コンビニでの利用も完全にカバーしているため、首都圏などへの出張が多い人でも使い勝手は良いだろう。ポイント条件を満たせれば、各種手数料が優遇される点も見逃せない。