武蔵野銀行/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗ATM数比較
- オススメ度:
- 社名:
- 武蔵野銀行
- 創業:
- 昭和27年(1952)
- 本店:
- さいたま市大宮区桜木町一丁目10番地8
- 展開地域:
- 埼玉県他
- 総資産:
- 3兆8,584億円(2013年現在)
- 自己資本比率:
- 10.8%
武蔵野銀行は定期預金の金利は悪くなく各種手数料も安い!
武蔵野銀行は1952年に設立した地方銀行で、総資産額の3兆円超は、埼玉県内では埼玉りそな銀行とは大きな差があるが、地方銀行という括りで考えればトップ規模となる。近年の業績は、預金・貸出金は共に微増している。自己資本比率(自己資本比率が高いほど負債・借金が少ない)は10.4%で、他の埼玉県に本店を置く埼玉りそな銀行の12.1%には及ばないが、埼玉縣信用金庫の9.6%は上回る。全国の地銀の自己資本比率の平均値は11%のため、全国では平均レベルの財務内容といえる。
昨今では他の地銀と同様に、各種保険商品・退職金向けの各種運用プラン・個人向けローン(カードローン比較はこちら)の拡大などに注力しているようだ。特に地元のJリーグチームである大宮アルディージャ応援定期は金利アップの他、各種グッズもプレゼントされる。埼玉縣信用金庫が浦和レッズの応援定期を展開していることを考えれば、サッカーでもビジネスでも真っ向から対立して勝負と分かる。また、100億を集め既に募集は終了しているが、創立60周年で埼玉県では初(全国でも2番目)の金銭信託をリリースした。
また、他行とのATMの相互手数料無料化では、地銀8行相互提携で常陽銀行・筑波銀行・横浜銀行・山梨中央銀行等であれば平日昼間は出金手数料が無料となる。また、ポイントサービスで給与・年金振込みがあり残高10万であれば時間外手数料が無料、さらにコンビニでの出金も3回までは無料になる。条件は厄介だが、決して無理な条件では無い。
さて下図では、埼玉県内で展開する他の銀行と、2013年現在の5年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。振込み手数料が2段の場合は上段は3万以下、下段は3万以上とした。また、ゆうちょ銀行は月6回以上の振込みで手数料110円が発生し、みずほ銀行の定期預金の金利はネット支店なら0.14%と0.16%に上昇する
銀行名 | 埼玉りそな 銀行 |
武蔵野銀行 | 埼玉縣 信用金庫 |
ゆうちょ銀行 | みずほ銀行 | 三井住友銀行 | 三菱東京UFJ銀行 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
定期預金金利 (300万未満) |
0.03% | 0.03% ※0.08% |
0.03% | 0.06% | 0.03% ※0.10% |
0.03% | 0.03% |
定期預金金利 (300万以上) |
0.04% | 0.04% ※0.09% |
0.04% | 0.06% | 0.04% ※0.10% |
0.04% | 0.04% |
大口預金金利 (1000万以上) |
0.06% | 0.06% | 0.06% | 0.06% | 0.05% ※0.10% |
0.05% | 0.06% |
退職金 特別金利 |
1.4% ※3ヶ月 |
1.1% ※3ヶ月 |
1.0% ※3ヶ月 |
- | 1.6% ※3ヶ月 |
1.5% ※3ヶ月 |
1.4% ※3ヶ月 |
住宅ローン 金利 |
1.4%~ | 1.5%~ | 1.4%~ | ~4.2% | ~3.0% | ~3.6% | ~3.6% |
振込み手数料 (同銀行) |
200円 | 無料 | 105円※ 315円※ |
無料※ | 105円※ 210円※ |
105円 | 無料 |
振込み手数料 (他銀行) |
500円 | 105円 | 210円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 315円※ |
同行ATM 出金手数料 |
無料 | 無料~ 105円 |
無料~ 105円 |
無料 | 無料~ 210円 |
無料~ 105円 |
無料~ 105円 |
店舗ATM数 (県内) |
390 | 210 | 114 | 642 | 136 | 46 | 85 |
コンビニ | ○ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ |
上図の通り、武蔵野銀行の定期預金の金利は、ゆうちょ銀行を除けば基本は他行と同金利だが、インターネット専用口座(むさしのダイレクト)の利用者であれば、定期預金の金利が0.05%上乗せされる。ただし、これが適用されるのは預け入れ金額が1,000万円以下であり、みずほ銀行でも同様にリリースされているネット専用定期よりも低金利となっている。また、退職金で定期預金を組むと特別金利の1.1%が適用されるが、この金利では埼玉りそな銀行を含め他行に劣る金利だ。総じて、定期預金の金利では厳しい結果となった。一方で各手数料では、武蔵野銀行同士であれば、振込み手数料が無料、さらに他行への振込みでも105円均一と、ネット専業の銀行なみに安価だ。家賃の自動送金などの定期的に発生する振込みは、武蔵野から行うと非常にお得だ。
結論としては、武蔵野銀行での定期預金は、金利は決して悪くはないが、みずほを併せて検討した方が良いだろう。埼玉県内には店舗ATM数で136と決して少ない数字ではなく、日常生活の入出金でも不便を強いられることは少ないはずだ。また、前述したように振込み手数料が安価なため、振込み専用の銀行として利用する手もある。ポイントサービスの条件を満たせばコンビニでの利用も3回まで無料になるため、在住が埼玉で首都圏勤務であっても、首都圏で現金を置くのも不便は無いはずだ。