筑波銀行/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗ATM数比較
- オススメ度:
- 社名:
- 筑波銀行
- 創業:
- 昭和27年(1952年)
- 本店:
- 茨城県土浦市中央二丁目11番7号
- 展開地域:
- 茨城県他
- 総資産:
- 2兆4,201億円(2018年)
- 自己資本比率:
- 8.6%
筑波銀行は定期預金は厳しくポイントサービスでステージが上がれば?
筑波銀行は茨城県の土浦市に本店を置く同県を地盤としている銀行だ。つくば市に本部はあるが、筑波の名称は本部の位置というより、関東つくば銀行と茨城銀行の合併の際に霊峰として知名度が高かった筑波を使っただけのようだ。筑波銀行の左にあるロゴマークも、茨城の5つの地域や筑波山の頂をイメージしている。また、総資産額は茨城県の地銀の中では常陽銀行に次ぐ規模だ。
まず定期預金だが、年金受給者向けの定期預金と退職金専用定期預金がある。前者は350万円までと金額は大きくは無いが、0.1%の金利上乗せは3ヶ月ではなく1年のため見かけよりもお得感がある。後者は投信とセットにせずとも金利上乗せされるタイプで、固く運用したい人には有力な選択肢になり得る。また、前述の合併から2020年には10周年を迎えるため、その際にもしかすると記念定期預金があるかもしれない。
各種手数料では、常陽銀行と同様に他の地銀と提携を進めており、東邦銀行・千葉銀行・横浜銀行・東京都民銀行・武蔵野銀行などの関東圏の地銀のATMでは、平日昼間のATMの出金手数料が無料になっている。関東圏を移動する人には便利なサービスといえるだろう。
次に下図で茨城県内で展開する他の銀行と、5年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。インターネット支店で定期預金を組んだ場合に適用される特別金利も併せて記載して比較した。また、振込み手数料が2段の場合は上段は3万以下、下段は3万以上の場合の金額を記載した。
銀行名 | 常陽銀行 | 筑波銀行 | 水戸信用金庫 | ゆうちょ銀行 | みずほ銀行 | 三井住友銀行 | 三菱UFJ銀行 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
定期預金金利 (300万未満) |
0.01% 0.2-1.0% |
0.01% 0.1% |
0.01% 0.05-0.09% |
0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% |
定期預金金利 (300万以上) |
0.01% 0.2-1.0% |
0.01% | 0.01% 0.05-0.09% |
0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% |
大口預金金利 (1000万以上) |
0.01% | 0.01% | 0.02% | 0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% |
退職金 特別金利 |
1.0% ※3ヶ月 |
0.7% ※3ヶ月 |
0.2-0.3% ※1年 |
- | 6.0% ※3ヶ月 |
0.5% ※3ヶ月 |
1.9~5.5% ※3ヶ月 |
住宅ローン 金利 |
~2.7% | ~2.7% | ~2.7% | ~3.3% | ~2.8% | ~3.3% | ~3.3% |
振込み手数料 (同銀行) |
無料 | 108円※ 216円※ |
108円※ 324円※ |
無料 月5回まで |
108円※ 216円※ |
105円 | 無料 |
振込み手数料 (他銀行) |
324円※ 540円※ |
324円※ 540円※ |
432円※ 648円※ |
216円※ 432円※ |
216円※ 432円※ |
216円※ 432円※ |
216円※ 324円※ |
同行ATM 出金手数料 |
無料~ 108円 |
無料~ 108円 |
無料~ 108円 |
無料 | 無料~ 216円 |
無料~ 108円 |
無料~ 108円 |
店舗ATM数 (県内) |
158 | 138 | 74 | 519 | 8 | 8 | 4 |
コンビニ | ○ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ |
上図の通り筑波銀行の定期預金の金利は、通常の店頭は他行と同金利だ。それが年金向け定期預金なら他行よりも高金利になる。ただ、投信・外貨預金・公共債との組み合わせなら常陽銀行の方が高金利で、無条件の定期預金なら水戸信金の方が高金利だ。1000万円クラスの大口定期でも水戸信金の方が高金利だ。さらに前述した退職金向け定期預金も投信とのセットならみずほ銀行の方が高金利で、投信なしなら水戸信金の方が高金利だ。
住宅ローンの上限金利は同一で差はなく、最終的には個々人の年収・頭金などで左右される。ただ、茨城県内の銀行で比較すると、固定3年の金利だと筑波銀行の方が他行より有利な金利(茨城県の住宅ローン金利の比較を参照)になる可能性がある。各種手数料では、同じ筑波銀行間の振込でも手数料が徴収される点で常陽銀行と差がある。ただ、給与・年金振込の指定などでポイントサービスのステージを上げれば手数料が優遇される。似たサービスが常陽銀行にもあるため、特筆すべきメリットではないが。。。
結論としては、茨城県内の銀行の中では定期預金に関してはメリットが薄い。ポイントサービスでステージを上げれば金利優遇があるものの、なかなかステージ4の40ポイントは厳しいだろう。それなら大人しく他行の定期預金を利用した方がいい。もしもポイントステージを簡単にクリアできるような人なら、日常使いの銀行としては検討してもいいかもしれない。