常陽銀行/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗ATM数比較
- オススメ度:
- 社名:
- 常陽銀行
- 創業:
- 昭和10年(1935年)
- 本店:
- 茨城県水戸市南町2丁目5番5号
- 展開地域:
- 茨城県他
- 総資産:
- 10兆537億円(2018年現在)
- 自己資本比率:
- 11.3%
常陽銀行は公共債との組み合わせが地味に優秀!?
常陽銀行は茨城県水戸市に本店を構え、同県でのシェアは約47%とトップシェアを占める。隣県の栃木・福島県にも進出しており、総資産額は茨城県に本店を置く銀行の中でトップで、全国でも横浜銀行や福岡銀行などに次ぐ第5位の規模を誇る。以下、常陽銀行を茨城県内に店舗を持つ他の銀行と金利・手数料・店舗数等で比較した。
まず定期預金だが、年金受給者向けのシルバープランと投信とセットのパッケージプランがある。前者は投信か外貨預金とセットなら金利上乗せされるが、投信ではなく公共債を選択できるのが興味深い。他社には無い選択肢で、金利が一段落ちるが損失するリスクがゼロに近くなるため固く運用したい人にオススメできる。後者は特に珍しくもないが、金額を細かく設定できる点で他社と異なる。ただ、こちらは定期預金よりも投信・外貨預金に振り分ける金額の方が大きいコースもあるため、人によっては使い勝手は悪いかもしれない。
また、各種手数料では他の地銀との提携は進んでおり、東邦銀行・千葉銀行・横浜銀行・東京都民銀行・武蔵野銀行などの関東圏の地銀のATMでは、平日昼間のATMの出金手数料が無料になっている。関東圏を移動する人には便利なサービスといえるだろう。
次に下図で茨城県内で展開する他の銀行と、5年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。インターネット支店で定期預金を組んだ場合に適用される特別金利も併せて記載して比較した。また、振込み手数料が2段の場合は上段は3万以下、下段は3万以上の場合の金額を記載した。
銀行名 | 常陽銀行 | 筑波銀行 | 水戸信用金庫 | ゆうちょ銀行 | みずほ銀行 | 三井住友銀行 | 三菱UFJ銀行 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
定期預金金利 (300万未満) |
0.01% 0.2-1.0% |
0.01% 0.1% |
0.01% 0.05-0.09% |
0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% |
定期預金金利 (300万以上) |
0.01% 0.2-1.0% |
0.01% | 0.01% 0.05-0.09% |
0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% |
大口預金金利 (1000万以上) |
0.01% | 0.01% | 0.02% | 0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% |
退職金 特別金利 |
1.0% ※3ヶ月 |
0.7% ※3ヶ月 |
0.2-0.3% ※1年 |
- | 6.0% ※3ヶ月 |
0.5% ※3ヶ月 |
1.9~5.5% ※3ヶ月 |
住宅ローン 金利 |
~2.7% | ~2.7% | ~2.7% | ~3.3% | ~2.8% | ~3.3% | ~3.3% |
振込み手数料 (同銀行) |
無料 | 108円※ 216円※ |
108円※ 324円※ |
無料 月5回まで |
108円※ 216円※ |
105円 | 無料 |
振込み手数料 (他銀行) |
324円※ 540円※ |
324円※ 540円※ |
432円※ 648円※ |
216円※ 432円※ |
216円※ 432円※ |
216円※ 432円※ |
216円※ 324円※ |
同行ATM 出金手数料 |
無料~ 108円 |
無料~ 108円 |
無料~ 108円 |
無料 | 無料~ 216円 |
無料~ 108円 |
無料~ 108円 |
店舗ATM数 (県内) |
158 | 138 | 74 | 519 | 8 | 8 | 4 |
コンビニ | ○ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ |
上図の通り常陽銀行の定期預金の金利は、通常は他行と同金利だ。それが前述した投信・外貨預金か公共債との組み合わせなら他行よりも高金利になる。ただ、いずれも3ヶ月もののため見かけほど金利は高くない。公的年金受給者で300万円以下で定期を組もうとしているなら筑波銀行の0.1%(1年もの)の方が高金利となる。さらに投信とセットにしたくないなら水戸信金の方が高金利だ。退職金の場合は投信無しなら筑波銀行・水戸信金の退職金専用定期預金の方が高金利で、投信ありならみずほ銀行の方が高金利になる。
住宅ローンの上限金利は同一で差はなく、最終的には個々人の年収・頭金などで左右される。ただ、茨城県内の銀行で比較すると、全期間固定だと常陽銀行の方が他行より有利な金利(茨城県の住宅ローン金利の比較を参照)になる可能性がある。各種手数料では、同じ常用銀行間の振込みが無料だが、他行への振込み手数料はメガバンクよりも100円高い。ATMの出金手数料は時間外108円が発生するが、ポイントクラブで100ポイント以上(給与・年金振込+クレジットカード発行など)で無料にできる。
結論としては、投信・外貨預金・公共債と組み合わせた定期預金でも良いなら検討の余地ありだ。一方で純粋に定期預金で運用したなら筑波銀行・水戸信金の方が高金利なためオススメだ。また、ポイントクラブで条件を満たせるなら日常使いの銀行としては悪くないかもしれない。