三菱UFJインデックス225オープン(225)/ 三菱UFJ投信

三菱UFJ インデックス225オープン
オススメ度:
3
運用会社:
三菱UFJ投信
商品名:
三菱UFJ インデックス225オープン(225)
地域/決算:
日本 / 年1回
対象資産:
株式一般(インデックス型)
基準価額:
8,318円(2013年8月22日付け)
手数料:
0.5%(申込手数料 ※三菱東京UFJ銀行) 0.52%(信託報酬)

三菱UFJ インデックス225オープンは手数料と信託報酬は他社より高めだが!

この投信は、日経平均株価と連動した運用成果を目指す投信だ。日経平均が上昇すれば基準価額も上昇し、日経平均が下落すれば基準価額は下落する特徴を持つ。冠名に三菱UFJが付いているが、三菱東京UFJ銀行・三菱UFJモルガンスタンレー証券・三菱UFJ信託銀行以外でも販売されている。

三菱UFJ インデックス225オープン・基準価額の推移

まず、現在までの基準価額の推移だが、過去を振り返ると1990年末からのITバブル、リーマンショック前の住宅ローンバブルと上昇局面があった。今回の日銀金融緩和及びアベノミクスでは、それ以上の急角度で上昇している。チャートだけ見ると、歴史的には明らかに高値圏にあるといえる。2000年以降の水準では、日経平均は11,000~12,000円の時期が長く、この投信の基準価額なら6,000円台の時期が長い。様々な変動要因があるが、その水準に落ち着く可能性は十分にある。

というのも日本が抱える根本的な問題(国が抱える1,000兆円超の負債・少子高齢化と社会保障費の増大・新しい産業の枯渇など)が、インフレ政策・財政健全化・規制緩和だけで早期解決するわけがない。改善するにも相応の時間を必要とするのは自明の理だ。一旦は歴史的に長かった水準に戻り、事実として日本経済が根本的な問題を払拭して成長していく兆しが見えたなら、株価は2万円に近づいて行くだろう。現在は、その可能性に賭けた青田買いでしかないと考えるべきだろう。

日本の各種経済指標(個人等消費・GDP・企業利益など)

さて、短期的な日経平均の見通しだが、秋には米国や中国(+アジア・中東)の外部要因が株式相場を冷やす可能性が高い。ただ、それが収まった後に上下の後に緩やかな上昇がある想定される。これは現状では諸外国に不透明要因が非常に多く、日本が実際に実施していく政策を市場が無視している可能性があり、これを正当に評価していけるのが晩秋以降のタイミングと考えられるためだ。

実際、日本の経済指標を見ると、個人消費・企業の利益の見通し・GDP成長率が堅調に推移している。今後も堅調な推移が予想されている。もちろん消費税増税で一旦は景気が冷え込むことは、住宅販売を中心に予想されるが、国土交通省の住宅販売支援策や日銀の追加緩和が期待できる。外部要因が収まれば、これらを市場は正当に評価するはずだ。前提条件として安倍政権が継続・方針維持があるが。。。

次に、他社の日経平均連動型の投信(純資産ランキングで上位)と、基準価額・手数料・利益(利益=分配金-手数料-信託報酬-信託財産留保額)分配利回り等を比較した。また、ベンチマークである日経平均との3年間の乖離率も比較した。さらに基準価額の増減も加味し3年後に100万円が赤字か黒字か?を計算した。その場合、過去1年間の基準価額の増減(騰落)が今後3年間も繰り返し、分配金も現状維持と仮定した。計算上は「前年比で基準価額がマイナス5%なら、1~3年後も5%ずつ減額すると仮定し、3年分の分配金を足すと元金100万円はプラスか?」※信託財産留保額は投信の解約時の費用

商品名 日興
インデックス
ファンド225
MHAM
株式インデックス
ファンド225
日経225
ノーロード
三菱UFJ
インデックス225
大和
ストック
インデックス
基準価額 3,635円 2,444円 8,873円 8,318円 6,045円
騰落率 +52.7% +52.5% +52.4% +52.1% +51.4%
ベンチマーク
乖離率
+6.4% +6.2% +4.6% +6.7% +6.2%
手数料 1.0% 0% 0% 0.5% 1.0%
信託報酬 0.52% 0.55% 0.80% 0.62% 0.52%
分配利回り 0.3% 0.1% -0.8% 0% -0.4%
100万で3年運用
※基準価額
増減考慮
3,557,398円? 3,545,989円? 3,517,756円? 3,512,734円? 3,446,574円?
最終予想
利回り
52.6%? 52.4%? 52.0%? 52.0%? 51.4%?
日経平均連動型の投資信託の比較表(日興インデックスファンド225・MHAM株式インデックスファンド225・日経225ノーロード・三菱UFJインデックス225・大和ストックインデックス)

上図で「三菱UFJ インデックス225オープン」を比較したが、さすがに同じく日経平均連動の投信の間では大差が無い。ただ、ポジティブな意味でベンチマークである日経平均との乖離率が僅かに他社を上回っている点は評価できそうだ。ただ、手数料・信託報酬は他社より高めで、その意味ではイーブンでもある。また、一点注意してもらいたいのが、あくまで上図の数字は2012-2013年のパフォーマンスが今後3年間続いた場合を想定したものだ。しかし、日経平均の場合は、現実的に同じパフォーマンスは不可能と考えていい。そのためこれからの購入となると、良くて10~20%で悪ければ20%のマイナスは見込んでおく必要がある。

結論としては、購入自体は市場が落ち着くと予想される秋の終わりから冬初めまで待った方が無難だ。その際に購入するのは、この投信でも悪くはない。僅かな差でも摘みたい場合には、日興のインデックスファンドを選択してもいいだろう。ただ、大差はないため、この投信でも十分に良好なパフォーマンスを示してくれるはずだ。間違えても、目先の手数料に釣られて日経225ノーロードは選択しない方がいい。