東京海上 新積立傷害保険 ファイン/ 積立傷害保険の保険料・保険金額・補償内容を評価 レビュー

東京海上 新積立傷害保険 ファイン
オススメ度:
2
保険会社:
東京海上日動
名称:
新積立傷害保険「ファイン」
保険期間:
5年間
補償:
死亡・後遺障害・入院通院・手術他
返戻率:
92.6% ※30万円払い込み時
特徴:
職場・家庭内、旅行中のケガまで幅広く補償し、満期返戻金も楽しみ

東京海上 新積立傷害保険 ファインは他社比較して特徴が乏しく・・・?

東京海上の積立保険には、この「新積立傷害保険 ファイン」と「積立交通障害保険」の2つのみ存在する。前者はケガ全般を補償し、後者は交通事故(広義の移動中)のケガを補償する違い(詳細は交通障害保険を参照)がある。この新積立傷害保険の名称には"新"という冠があるが、販売開始からは既に3年以上が経過している。以下、同社の積立傷害保険の概要を記載し他社比較する。

東京海上 新積立傷害保険 ファインの保険料・返戻金・保険金及び補償内容

まず補償内容だが、他社の積立傷害保険と同様に偶発的な事故(交通事故に限らない)によりケガ・死亡した場合に保険金が受け取れる。受け取れる保険金は5種で、ケガで死亡した場合の死亡保険金、後遺障害を負った場合の後遺障害保険金、入院した場合の入院保険金、手術が必要となった場合の手術保険金、通院して治療することになった場合の通院保険金がある。いずれも事故から180日以内に、こういった事態に陥る必要がある。他社と異なり、他人の物を破壊した場合の個人賠償保険金は特約扱いで、持ち物を壊した場合の携行品損害も特約となっている。後者は他社でも特約扱いにしている保険会社が多いが、個人賠償がオプションになる点は覚えておく必要がある。

受け取れる保険金は、30万円プランの場合には死亡時150万円、入院は日額1,500円、通院だと750円で、入院通院の保険金額は雀の涙程度しかない。さらに一時払いの保険料総額が323,650円に対して満期返戻金は30万円で、返戻率は92%となる。何とも微妙な数字と言わざるを得ない(他社比較は後述の図を参照)

次に下図では各社の積立傷害保険を、保険期間、死亡/後遺障害の保険金額・入院と通院時の保険金日額と支払い限度日数・手術の保険金額、個人賠償責任が基本補償or特約かと保険金額を比較した。基本的には一時払い100万円コースとしているが、東京海上のみ30万円プランのみ公となっているため30万円とした。

さらに、積立傷害保険は返戻率(保険料総額に対して満期返戻金が幾ら支払われるか)が100%になることは基本的にない。しかし、可能な限りお得に保険を利用する観点から返戻率も比較した。

名称 東京海上
ファイン
損保ジャパン
ゆとりーど
損保ジャパン
スーパーX
三井住友海上
GKケガ
積立
三井住友海上
GKケガ
スーパー
あいおい
タフ
日新
ジョイエ
保険期間 5年 5年 3~6年 5年 6年 5年 3年
死亡保険金 300~1,000万 1,000万 568万 500万 259万 1,000万 626万
後遺障害 300~1,000万 1,000万 568万 500万 259万 1,000万 626万
入院保険金
限度日数
(総額)
1,500円
180日
(27万)
5,000円
1,000日
(500万)
- 5,000円
180日
(90万)
2,500円
180日
(45万)
10,000円
180日
(180万)
3,500円
180日
(63万)
手術保険金 \15,000 \50,000 - \50,000 \25,000 \100,000 \35,000
通院保険金
限度日数
(総額)
750円
180日
(13万)
2,500円
90日
(22.5万)
- 2,500円
180日
(45万)
- 3,000円
180日
(54万)
1,500円
180日
(27万)
個人賠償 3~1,000万
※特約
1億円 - 1億円
※特約
- 1億円
※特約
5,000万
返戻率 92.6% 91.9% 99.1% 90.9% 100.5% 89.4% 55.5%
積立傷害保険の比較表(東京海上 ファイン・損保ジャパン ゆとりーど・スーパーX・三井住友海上GKケガ積立・GKケガスーパー・あいおい タフ・日新ジョイエ)

上図で1番左の東京海上の積立傷害保険だが、いかんせん30万円プラン以外が不明瞭なため、各保険金額などは参考程度でしかない。他社と同条件で比較するためには大よそ3倍すれば合点がいく数字になるため、それを考えると、100万プランの場合には可もなく不可もない数字と分かる。注意すべきは個人賠償責任補償が特約扱いとなっている点ぐらいのものだ。

返戻率(戻り率)でも92.6%で、基本的に積立傷害保険で返戻率が100%を超えることは稀なため、特に良いわけでも悪いわけでもない。実際は細かい数字になるが、イメージとしては総額で100万円の保険料を払い込んだなら、満期返戻金は92.6万円が返ってくるという具合だ。ただし、補償はさておき、三井住友海上の積立傷害保険「GKケガの保険(スーパーセーブ)」が100%を超えているため、物足りなさはある。

結論としては、補償は平均的だが損保ジャパンのように入院を1000日まで補償するといった特徴もなく、返戻率でも他社より有利なわけではない。そのため特に強くオススメはしないが、バランスを考えれば悪くないのかもしれない。そこそこの補償内容が受けられ、返戻率でも三井住友海上には劣るが、その分だけ通院補償が付帯している。中庸の内容を求めるなら、一応は選択肢の1つにはなりうる。