地球の歩き方カード/ 旅行代理店での割引・ポイントによるお得度の比較
- オススメ度:
- 名称:
- 地球の歩き方カード(VISA,MasterCard,JCB)
- 旅行会社:
- -
- 年会費:
- 1,312円
- ポイント率:
- 0.5%
- 特典:
- 地球の歩き方旅プラザで割引等
- 入会ボーナス:
- -
地球の歩き方カードは年会費を支払ってまで保有する価値が見えない?
地球の歩き方カードは、海外旅行のバイブル的な雑誌である「地球の歩き方」が発行するカードだ。ただ、発行ブランドは多岐に渡っており同社のHPから申し込めないカードもある。発行ブランドはNICOSのVISA、DCカードのVISA/MasterCard、三井住友VISA、JCBに別れる。各ブランドで海外旅行の保険金額、海外で利用した場合のボーナス、ポイントの有効期限等が異なる。今回は他の旅行誌が発行しているカードが見受けられなかったため、旅行代理店系カードと比較した。
まず年会費だが、基本は1,312円だが三井住友で会が旅行保険を拡充したタイプだけ数百円だけ増額されている。ポイントプログラムも名称こそ違えど基本は0.5%の還元率(1,000円利用で5円)となっている。JCBに限っては海外利用でポイントが5倍になるボーナスがあるが、JCBはアメックスと提携しているとはいえ海外の主要都市以外では利用できない店も多いため注意したい。また、ポイント有効期限はDCカードのみ最長3年と長く、それ以外は2年と短い。ポイント重視なら海外で5倍になるJCBが得だが。。。
ポイント以外では、地球の歩き方トラベルでのホテル予約・GTAのオプションツアーが5%割引(JCB除く)、地球の歩き方にクチコミ投稿で1,000円プレゼント、地球の歩き方ストアで10%割引される。地球の歩き方プラザでは10%割引こそ廃止されたが、旅の設計図が割引され、無料で欧州の鉄道時刻表が得られるメリットがある。
次に、下図で旅行会社が発行するクレジットカードを、年会費・ポイント還元率・特定の優待店(主に発行する旅行代理店)での特別還元率・電子マネー対応等を比較した。さらに、年間50万円を利用して年会費を差し引いた額、それに10万円の旅行を追加した場合、さらに年間20万円を旅行だけに費やした場合においてポイントで得をする金額をシミュレーションして比較した。
上図で一番右の"地球の歩き方カード"を他社比較すると、年会費が無料ではない点が目に付く。他社カードでも上図で※印が打たれているものは、年会費が無料になる条件(年間利用額5~10万円など)がある。また年会費が必ず発生する以上は放置はできない。ポイント還元率は0.5%と他社カードと横並びだが、特別還元率(このカードの場合にはJCBで海外利用した場合)は、群を抜いて有利なポイントになる。
しかし、海外旅行に行かないといけないのは、条件としては少々厳しいと言わざるをえない。前述した各シニューションの状況を当てはめても、かろうじてプラスになっているに過ぎない。ちなみに年会費を相殺するためには、国内でのみ利用する場合は約25万円の利用、海外であれば2万円弱が必要だ。ポイントよりはホテル予約の5%割引などを考えた方が楽だが、その価格が。。。
結論としては、あまりオススメできそうにない。ポイントもさることながら、付帯する特典を見ても、わざわざ年会費を支払ってまで保有すべきカードとは考えにくい。年会費が無料になる条件が設定されていないのも痛いところだ。活躍の場があるとすれば、ハワイ・グアムなどのJCBが幅を利かせている地域に、年1回でも旅行に行くなら考えられなくもない。その場合にはポイント5倍になるため海外で2万円程度の利用で年会費が相殺でき、ブランド品の1つかお土産を買えば得ができる。そういった人意外には、保有するシーンが限定され過ぎて薦められそうにない。