ROUTE2000カード/ ガソリン代の節約・お得度でクレジットカードを比較
- オススメ度:
- 名称:
- ROUTE2000カード
- 石油会社:
- -
- 年会費:
- 2,100円
- ロードS:
- あり
- L値引き:
- 月間利用額により変化(最大38円/L割引)
- ボーナス:
- なし
ROUTE2000カードは年会費が足かせでロードサービスの必要性も?
ROUTE2000カードは、セディナが発行するロードサービス付きのカードだ。他のガソリン割引の特典があるカードとは異なり、特定の系列の石油会社(ガソリンスタンド)や販売店に縛られることなくガソリン割引が受けられる。また、ポイントプログラムなどのセディナの各種特典も付帯している。以下、他社カードとサービスと数字面で比較した。
このカードを利用するにあたって注目すべき付帯サービスは下記3点。
- ・カード利用額に応じて翌々月のガソリン代が割引
- ・ロードサービスが付帯
- ・セディナの各種特典が付帯
逆に利用するにあたって注意点/ポイントは下記3点。
- ・カード利用月の翌々月からガソリン割引になる
- ・年会費が無料になる条件が存在しない
- ・他社比較シミュレーションでは、ガソリン代の割引き額は年会費が重しとなりイマイチ(後述)
まずガソリン割引だが、カード利用額と支払ったガソリン代金に応じて割引・キャッシュバックがされる。キャッシュバックが適用されるのは、カード利用から2ヵ月後になるため、カード利用のタイミングが重要となる。長距離ドライブをする2ヶ月前に高額商品の買い物をする予定を立てることが、このカードの能力を最も引き出すことになる。逆になればキャッシュバック額は微額になる点は覚えておく必要がある。
また、ガソリン割引以外ではCFスーパーロードサービスと呼ばれるロードサービスが付帯している。無料のレッカー移動・インキー時の解錠作業・スペアタイヤ交換・ガス欠時の現場での給油作業などが受けられる。ただ、昨今では自動車保険でもロードサービスが自動付帯のものが多い中で、どれだけの需要があるかは疑問だが。。。
次に、他社カードと年会費・無条件のリッター値引き・利用額毎のリッター値引き・ロードサービス等を比較した。さらにカードをショッピングなどで月間5万円・10万円をショッピングで使用し、1万円分・2万円分の給油をした場合の、年間値引き額を比較した。その際、全国の平均的なレギュラーガソリン価格である153.8円/Lで計算し、ガソリン価格は変動しないものとして下記計算式でシミュレーションした。また、月5万のショッピングの場合の年会費との差額も計算した。
年間値引き額={ (\10,000÷153.8)×L値引き×12ヶ月} -その他の特殊な割引
※L値引きは、無条件の値引きと利用額毎のボーナス値引きを足した数字
上図で「ROUTE2000カード」を他社比較したが、初年度こそ年会費は無料だが、2年目以降は2,100円の年会費が発生する。他社カードと異なり、年間利用額などによって年会費が無料になる条件も存在していないため、2,100円とは向き合う必要がある。それをロードサービス代と考えるか、ガソリン割引で相殺できるかと考えると、明らかに後者で考えると他社よりも損をするため、他社カードの方が優位となる。上図でサンプルにした毎月5万円・ガソリン代1万円なら、JCBドライバーズとの差は大きいが、それ以外のカードとの差は、そこまで大きくないため残念としかいいようがない。
結論としては、ガソリン割引額からはオススメできない。ロードサービス代とも考えられるが、前述したようにロードサービスが付帯している自動車保険が隆盛を極めている中で(それもロードサービスを利用しても自動車保険の等級はダウンしない)は、その存在意義は乏しいと言わざるを得ない。