IDEX CLUB CARD/ ガソリン代の節約・お得度でクレジットカードを比較
- オススメ度:
- 名称:
- IDEX CLUB CARD(イデックスクラブカード)
- 石油会社:
- 新出光
- 年会費:
- 1,312円(JCBは無料)
- ロードS:
- なし
- L値引き:
- 月間利用額により変化(最大10円/L割引)
- ボーナス:
- なし
IDEX CLUB CARDは九州在住なら利用価値の高いカードか!?
IDEX CLUB CARD(イデックスクラブカード)は、九州を地盤に石油類(ガソリンなど)を販売しガソリンスタンドを運営する新出光が発行するカードだ。新出光が運営するSSでガソリン割引等の特典が受けられる。ちなみに新出光という名称だが、出光とは何ら関係はなく、大正15年に出光弘氏によって創業された老舗の会社である。以下、このカードを他社カードとサービスと数字面で比較した。
このカードを利用するにあたって注目すべき付帯サービスは下記3点。
- ・カード利用額に応じて新出光直営のガソリンスタンドでガソリン割引
- ・新出光で車検入庫すると6ヶ月間は5円/1L割引
- ・新出光のレンタカーが15%割引
逆に利用するにあたって注意点/ポイントは下記3点。
- ・カード利用月の翌々月からガソリン割引になる
- ・ガソリン割引とは別にポイントは付かない
- ・他社比較シミュレーションでは、ガソリン代の値引き額は上々の数字(後述)
まずガソリン割引だが、1ヶ月間のカード利用額を1万円で割った数字(ポイント)が、そのままリッターあたりの割引額に適用される。すなわち、月間のカード利用額が3万円なら3円/Lの割引が適用されることになる。ただし、これにはタイムラグがあるため、仮に1月に3万円を利用しても、割引が適用されるのは3月になる。
そのため、1月に高額な買い物をしても、3月に自動車をほとんど利用しないようであれば、このカードのメリットが皆無になってしまう。高額利用した月の2ヶ月後を忘れないようにする必要がある。また、月間で割引されるガソリン・軽油等の総量は200Lまでとなるため注意が必要だ。一方で、IDEXでの車検利用によるガソリン代の5円/L割引は無条件で適用されるため利用価値は高い。
ちなみに、ガソリン割引以外ではIDEXのレンタカー利用料金が15%割引になる特典が付帯しているが、他に取り立てて目立ったものは存在しない。また、他社のようにロードサービスは付帯していない。
次に、他社カードと年会費・無条件のリッター値引き・利用額毎のリッター値引き・ロードサービス等を比較した。さらにカードをショッピングなどで月間5万円・10万円をショッピングで使用し、1万円分・2万円分の給油をした場合の、年間値引き額を比較した。その際、全国の平均的なレギュラーガソリン価格である153.8円/Lで計算し、ガソリン価格は変動しないものとして下記計算式でシミュレーションした。また、月5万のショッピングの場合の年会費との差額も計算した。
年間値引き額={ (\10,000÷153.8)×L値引き×12ヶ月} -その他の特殊な割引
※L値引きは、無条件の値引きと利用額毎のボーナス値引きを足した数字
上図で「IDEX CLUB CARD」を他社比較したが、他社カードと異なり年会費は無料となっている。ただ、発行ブランドをJCBを選択した場合のみ無料で、セディナ(VISA)を選択すると年会費が発生する(2013年6月より)ことになるため注意が必要だ。次にガソリン割引だが、一律の割引とはいかないが月間利用額に応じた割引額は出光・エネオス・コスモといった石油会社系カードにもヒケをとらない数字だ。カードで月5万円を利用した場合に受けられる割引額も大きい。かろうじてJCBドライバーズプラスには及ばないが、この数字なら遜色なしとも考えられる。
結論としては、近くにIDEXのSSがある人(主に九州在住の人)なら、IDEXを利用する機会も多いためオススメできる。車検を通じたガソリン割引も考慮すればJCBドライバープラスでなく、IDEXカードを選択する手はある。しかし、九州地区以外では店舗ネットワークに不安がある。そのため九州地区以外の人にはメリットが薄いため薦められそうにない。