ホクレンiZAカード/ ガソリン代の節約・お得度でクレジットカードを比較
- オススメ度:
- 名称:
- ホクレンiZAカード
- 石油会社:
- ホクレンSS
- 年会費:
- 1,312円
- ロードS:
- あり
- L値引き:
- 利用額により異なる
- ボーナス:
- なし
ホクレンiZAカードは道民は必携の1枚となるか!?
ホクレンiZAカードは、北海道の給油所で大手のホクレンSSが発行するカードで、カード利用額に応じて翌々月からホクレンでの給油が割引される。カードの利用額は全てガソリン割引に費やされるため、商品交換などのポイントが貯まることはない。以下、このカードを他社カードとサービスと数字面で比較した。
このカードを利用するにあたって注目すべき付帯サービスは下記3点。
- ・カード利用額に応じてガソリン・軽油・灯油が割引
- ・入会特典で入会後1ヶ月間は灯油がリッターあたり1円割引
- ・電子マネーQuickPayを搭載
逆に利用するにあたって注意点/ポイントは下記3点。
- ・年間12万6千円以上を利用しなければ年会費1,312円が発生
- ・入会特典の値引きは300リットルまで
- ・他社比較シミュレーションでは、ガソリン代の値引き額は上々の数字(後述)
まずガソリン割引についてだが、他社の石油会社が発行するカードと異なり、1リッターあたりで一律の割引がされる仕組みは採用されていない。1ヶ月間で利用した額に応じて、翌々月に使用したガソリン代が割引される。そのため、年間利用額が大きくとも、翌々月に利用したガソリン代が少なければ、せっかくの利用額も無駄になる。コンスタントにガソリン代を使うようでなければ、この仕組みでメリットを受けることはできない。
しかし、こと北海道においては秋冬のシーズンは相当に灯油を利用する。ホクレン曰く、ワンシーズンで約1,500リットル(10万円以上)は使用する試算となっている。それを加味すれば、ガソリン代は使わなくとも灯油で得ができる。例えば、夏(8月)にドライブすれば、秋(10月)の灯油代で割引が受けられるといった考え方だ。
次に、他社カードと年会費・無条件のリッター値引き・利用額毎のリッター値引き・ロードサービス等を比較した。さらにカードをショッピングなどで月間5万円・10万円をショッピングで使用し、1万円分・2万円分の給油をした場合の、年間値引き額を比較した。その際、全国の平均的なレギュラーガソリン価格である153.8円/Lで計算し、ガソリン価格は変動しないものとして下記計算式でシミュレーションした。また、月5万のショッピングの場合の年会費との差額も計算した。
年間値引き額={ (\10,000÷153.8)×L値引き×12ヶ月} -その他の特殊な割引
※L値引きは、無条件の値引きと利用額毎のボーナス値引きを足した数字
上図の通り「ホクレンiZAカード」は他社比較すると、まず年会費が無料ではなく1,312円が発生するが、年間12万6千円以上の利用で無料になる。1ヶ月に1万円程度でクリアできる水準だ。ガソリン代の節約では、毎月5万円(年間60万円)をカードで利用し、毎月1万円分を給油したとすると、年間で約4,000円の節約となる計算だ。なかなか優秀な数字だが他社に劣る。
それよりも、毎月10万円利用でガソリン代で2万円になった場合の方が明らかに他社よりもお得になる。つまりはカードについても、ガソリン・灯油代についてもヘビーユーザーであればあるほど、お得になる計算だ。それでも、やはりJCBドライバーズやP-oneカードには及ばない。
結論としては、店舗網からして北海道に在住で、ガソリン・カードのヘビーユーザーであればオススメはできそうだ。そうでないなら、数字を重視してJCBドライバーズカードにする手もある。JCBドライバーズなら給油所の種別を選ぶ必要もない。その意味ではJCBドライバーズを利用した方が、ガソリン代は節約できるためオススメだ。