ENEOSカードS(スタンダード)/ ガソリン代の節約・お得度でクレジットカードを比較
- オススメ度:
- 名称:
- ENEOSカードS(スタンダード)
- 石油会社:
- ENEOS(JX日鉱日石エネルギー)
- 年会費:
- 1,312円 ※年1回の利用で無料
- ロードS:
- 無料付帯
- L値引き:
- 2円/L値引き
- ボーナス:
- 特に無し
ENEOSカードSは2~3ヶ月に1回の給油のライトユーザーなら!
ENEOSカードS(スタンダード)はJX日鉱日石エネルギーのガソリンスタンドであるENEOSで利用できるカードで、割引きやポイント付与を受けられる。ENEOSカードは幾つかの種類があるが、このカードは3つに分かれているカテゴリCPSの中で、Sのスタンダードの冠が付いている。Sカードは年1回の利用による年会費無料とポイント獲得に主眼を置いたカードだ。ちなみに、Cはキャッシュバックでガソリン代値引きに主眼が置かれ、Pはポイントに主眼が置かれている。このSカードは中間の位置ということになる。それを踏まえたうえで他社カードとサービスと数字面で比較した。
さて、このカードを利用するにあたって注目すべき付帯サービスは下記4点。
- ・年1回の利用で年会費が無料
- ・24時間のロードサービスが無料
- ・カーコンビニ倶楽部の修理費用が5%割引
- ・リッターの限度なく2円/L値引き
逆に利用するにあたって注意点/ポイントは下記2点。
- ・ガソリン代の値引きは2円/L固定で利用額が増額しても割引率は変動しない
- ・他社比較シミュレーションでは、値引きは少額な部類(後述)
まず、このカードの特徴として、年1回でもショッピングや給油などで利用することで年会費が無料になるのが大きい。他社カードでは年会費無料のカードは出光やコスモの数少ないカードだけだ。あまり自動車に乗らない人には大きなメリットになる。
また、他のENEOSカードと同様に、24時間のロードサービスが付いており、レッカー移動・キーでの閉じ込み・タイヤ交換等を施してくれる。利用者は限定されるが、カーコンビニ倶楽部での修理サービスの5%割引が受けられる。さらに他ENEOSカードとは異なり、制限なく給油で2円/L値引きが受けられる。制限が付いてないことは、家族カードを何枚か持つ人には大きなメリットかもしれない。
前述の年会費が無料になるサービスや、給油や各種サービスの割引きとは別に、ENEOSポイントを貯められることが特徴的だ。ポイントは1ポイント=1円でENEOSで利用できる他、ポイント数に応じて各種賞品と交換することができる。賞品のラインナップは、ドライヤーやジュースといった安価なものから、オーブンや液晶テレビやデジカメなど幅広い。ただし、例えば液晶テレビであれば50,000ポイントが必要で、ENEOSでの給油だとすると170万円近い決済、一般加盟店だと800万近い決済が必要になる。普通の人であれば、なかなか気の長い話だ。
次に、他社カードと年会費・無条件のリッター値引き・利用額毎のリッター値引き・ロードサービス等を比較した。さらにカードをショッピングなどで月間5万円・10万円をショッピングで使用し、1万円分・2万円分の給油をした場合の、年間値引き額を比較した。その際、全国の平均的なレギュラーガソリン価格である153.8円/Lで計算し、ガソリン価格は変動しないものとして下記計算式でシミュレーションした。また、月5万のショッピングの場合の年会費との差額も計算した。
年間値引き額={ (\10,000÷153.8)×L値引き×12ヶ月} -その他の特殊な割引
※L値引きは、無条件の値引きと利用額毎のボーナス値引きを足した数字
上図の通り「ENEOSカードS」は他社比較すると割引額は他社に劣る。この原因は、カードの利用額によってガソリン代の値引率が上昇しないためだ。そのため、他社のようにガソリン給油以外でカードを利用してもキャッシュバックされる額は変動せず、結果的に他社との差を生じてしまう。他社カードは、年会費こそ発生するが、その分、利用すればするほど割引額が増額するため、年会費以上のお得さがある。このカードは年会費は無料だが、使い方によっては特にも損にもなる可能性がある。
結論としては、1~2ヶ月に1回程度しか給油しないような、自動車は週末に軽く使用する人であれば、年会費も無料のためオススメできそうだ。そういったライトユーザーであれば、利用額云々に関わらずガス代が値引きされるのは得になるはずだ。
ただし、一ヶ月に5万程度であれば決済を集約してもいい人であれば、同様に年会費が無料である「出光まいどプラス」の方がガス代の割引額が大きいためオススメできる。その場合、ロードサービスやポイントサービスが異なるため注意したい。また、同様に年会費無料のコスモオーパスは、単純にガス代が会員費になることで2~7円の割引(GS毎に割引額が異なる)になるため、エネオスや出光が近所に無い場合には、そちらを検討するのも悪くないだろう。