PiPuCa ANA マイレージクラブカード/ ANAマイレージを貯める効率・還元率比較
- オススメ度:
- 名称:
- PiPuCa ANA マイレージクラブカード
- 年会費:
- 1,890円※無料条件アリ
- マイル移行費:
- 無料
- ポイント付与:
- 1,000円 → 1ポイント
- マイル還元:
- 100円 → 0.3マイル
- ボーナス:
- -
PiPuCa ANA マイレージクラブカードはマイルを貯めるにはメリット薄!
PiPuCa ANA マイレージクラブカードは、沖縄銀行に口座を持つ人のみ保有できるカードで、沖縄銀行のクレジット一体型のキャッシュカード「PoPuCa」に、ANAマイレージカードの機能が付帯している。発行ブランドはJCBのみで、買い物でもJCBのOkiDokiポイントが貯めり、それをANAマイルに交換する形となる。また、沖縄銀行の口座で各種取引をすることでもマイルに交換できるポイントが得られる。以下では他のANA系カードと比較する。
このカードを利用するにあたって注目すべき付帯サービスは下記3点が挙げられる。
- ・沖縄銀行で公共料金やカード利用の引き落としでポイント獲得
- ・ANAマイルへの交換手数料が無料
- ・ICキャッシュカードの発行/登録手数料が無料
逆に利用するにあたって注意すべき点は下記3点がある。
- ・公共料金/年間利用額12万円をクリアしないと年会費1,890円が発生
- ・ANAでの搭乗ボーナスや継続ボーナス等が存在しない
- ・他社比較のシミュレーションでは、他カードよりANAマイルを貯める効率は悪い(後述)
まずマイルについてだが、1,000円利用でJCBのOkiDokiポイントが1ポイント貯まり、1ポイントを3マイルに交換できる。100円換算すると0.3マイルが貯まり、マイル還元率で0.3%となる。ANA系カードでは100円で1マイルに設定されたものが多く、その点からして明らかに効率が悪い。それよりもEdyが100円で0.5マイル貯まることを考えれば、そちらの方が有利なほどだ。ANAマイルを日常的な買い物で貯めるのは非効率的だ。
また、沖縄銀行で電気ガス等の公共料金の引き落としをすると10ポイントが貯まるが、これはマイルへの交換ではなくポイントに応じて沖縄銀行のATM出金手数料や振込み手数料が優遇されるポイントサービスに利用される。みずほ銀行が発行されるANAカードでは、カードを保有するだけで同行とコンビニATMの時間外手数料が無料、本支店宛の振込みが無料、口座残高が50万円以上で他行宛の振込みも3回までは無料になる点からして、何とも物足りない特典といえる。
次に、他社カードと年会費・移行費・マイルを貯める効率(マイル換算率・マイル還元率)・各種ボーナス・電子マネー等を比較した。さらに年間で50万円を使用した場合のマイルの貯まり方、ANAグループ店で10万円を50万に追加利用した場合、50万の利用に東京・札幌間を1往復した場合を比較した。
上図で右から2番目のPiPuCa ANA マイレージクラブカードを他社と比較すると、前述した通り諸条件をクリアしなければ年会費が発生する点に注意したい。そのわりにマイル還元率も0.3%で、他のANAカードと比較すると3分の1の効率でしかマイルは貯まらない。これでは、たとえ年会費が無料になる条件を満たしたとしても、それだけの価値があるかは大いに疑問だ。また、継続ボーナス・搭乗ボーナス・年間利用額ボーナスといった各種ボーナスも存在しておらず、その点でも他社カードとの差は広がる。普通に利用するよりedyを利用した方が効率は良いが(100円で1マイル)だが、それでも焼け石に水だ。他社カードとの数字の比較では非常に厳しい結果となった。
結論としては、基本的にオススメしないカードだ。ANAマイルの貯まる効率もさることながら、沖縄銀行で得られるメリットも乏しい。これでは薦められる要素を探す方が難しいというほどだ。強いて挙げればICキャッシュカードの発行・登録手数料を削る目的のために保有するぐらいか。。。