ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード/ マイレージを貯める効率・還元率比較

- オススメ度:
- 名称:
- ANA アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
- 年会費:
- 32,550円
- マイル移行費:
- 無料
- ポイント付与:
- 100円 → 1ポイント
- マイル還元:
- 100円 → 1マイル
- ボーナス:
- 入会時7,000マイル・継続時2,000マイル
ANAアメックス・ゴールドは初年度に獲得できるマイルがメリットの全て?
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、2009年10月から募集を開始したANAとアメックスが提携したことで誕生したカードだ。年会費はANA系のクレジットカードの中では最高額の3万円で、ANAのJCBやVISAのゴールドカードと比較しても2万円近い差額がある。果たして、その差を埋めるだけの価値があるのか。。。
このカードを利用するにあたって注目すべき付帯サービスは下記5点が挙げられる。
- ・空港のアメックスラウンジを利用可能
- ・エアポートミール1,000円分
- ・海外/国内旅行傷害保険は自動付帯(アメックスで航空券を購入する必要なし)
- ・手荷物無料宅配/エアポート送迎サービス
- ・オンライン プロテクション/キャンセル プロテクション
逆に利用するにあたって注意すべき点は下記3点がある。
- ・他のANA系のゴールドカードより年会費が2万円近く高額
- ・edyチャージ/NHK受信料ではポイントが付与されない
- ・他社比較のシミュレーションでは、一部の他カードにマイル取得の効率は一歩劣る(後述)

まず、カードの特徴についてだが、カードホルダーが利用できる空港ラウンジはゴールドではない「ANAアメックス」を参照して欲しい。エアポートミール1,000円分は国内線航空券をアメックス経由で購入すれば獲得できる。羽田・伊丹空港の指定の飲食店・売店で利用可能だ。空港内でも利用不可の店舗があること、1,000円を超えた分はアメックス払いとなることに注意したい。
それ以外にも、ANAアメックスレギュラーとは異なり、アメックスで航空券を購入しなくても保険が自動付帯、エアポート送迎サービスも羽田に限定されず東京23区と成田間で14,000円、羽田間で2,000円~8,000円以下、大阪市内と関空間は10,000円の特別料金で送迎してくれる。
その他、海外旅行時にスーツケースなど1つを空港から自宅、自宅~空港まで配送してくれる「無料宅配サービス」、入院や急な出張による旅行のキャンセルの際にキャンセル費用の一部を負担してくれる「キャンセルプロテクション」も、ANAアメックスのレギュラーには付帯していない。「オンライン・プロテクション」はネットショッピングで不正利用された際に補償してくれるサービスだが、こちらはレギュラーカードにも付帯している。一方で、このカードにはedy機能が搭載されておりチャージして利用できるが、アメックス払いでチャージをしてもポイント(マイル)は貯まらないため注意したい。モバイルSuica・ICOCAであればチャージすればポイントが付くため、電子マネーを使用するのであればSuica/ICOCAを使用したいところだ。
次に、他社カードと年会費・移行費・マイルを貯める効率(マイル換算率・マイル還元率)・各種ボーナス・電子マネー等を比較した。さらに年間で50万円を使用した場合のマイルの貯まり方、ANAグループ店で10万円を50万に追加利用した場合、50万の利用に東京・札幌間を1往復した場合を比較した。

上図の通り、ANAアメックス・ゴールドは他社カードと比較すると、初年度に獲得できるマイルが尋常ではなく多い。キャンペーン中ということもあるが、他社の2倍近いマイルを獲得できる。一方で、次年度以降になるとANA JCB/VISAゴールドに一歩劣る。その原因は、会員費が高いため会員費分を捨てたことになり差が出てしまうためだ。ただし、前述2カードとの初年度に獲得するマイル差は5,000マイル程度のため、その差を埋めるには、50万の利用では20年近くを要するため現実的ではないかもしない。。。
また、ANAアメックスゴールドはEdyチャージでマイルが獲得できないため、Edyユーザーであればマイル差は広がる一方だ。もちろん、モバイルSuica/ICOCAのユーザーであれば状況は反転する。加盟店でもANA JCBに劣るが、これはJCBショップを利用した場合を想定しており、ANAグループであれば、200マイル程度の差がキープされる。
結論としては、キャンペーン期間中であれば、モバイルSuica/ICOCAユーザーで3万円の年会費を苦にしないのであればオススメできるカードだ。Suica/ICOCAとEdyの問題を無視すると、ANA JCB/VISAゴールドの方が年会費が安い分だけ効率的にマイルを貯めることが可能だ。それらのカードとの年会費の差額である15,000円を埋めるには、付帯サービスを如何に考えるかによる。旅行保険はANA JCB/VISAゴールドでも自動付帯のため無視して、エアポートミールが1,000円分、手荷物配送が2,000円(クロネコ空港宅急便と比較)、送迎サービスが10,000円(東京23区-成田間の通常タクシーとの差額)と考えれば、年会費はほぼ相殺できる。これらのサービスを活用する自信が無いのであれば、ANA JCB/VISAゴールドの方がオススメだ。ただし、JCBは海外での利用に加盟店の問題で難があるため注意したい。