ANAアメリカン・エキスプレス・カード/ ANAマイレージを貯める効率・還元率比較
- オススメ度:
- 名称:
- ANA アメリカン・エキスプレス・カード
- 年会費:
- 7,350円(2012年4月以降)
- マイル移行費:
- 6,300円(2012年4月以降)
- ポイント付与:
- 100円 → 1ポイント
- マイル還元:
- 100円 → 1マイル
- ボーナス:
- 入会時2,000マイル・継続時1,000マイル
ANAアメックスカードは年会費のわりに意外とマイル獲得効率は悪い!
ANAアメリカン・エキスプレス・カードは、2009年10月から募集を開始したANAとアメックスが提携したことで誕生したカードだ。年会費・マイル移行費は、2012年3月までは共に5,250円でだったが、2012年4月より年会費は7350円、マイル移行費は6,300円に上乗せされることになった。人気の表れなのか、はたまたアメックスの自信の表れか。。。
このカードを利用するにあたって注目すべき付帯サービスは下記3点が挙げられる。
- ・空港のアメックスラウンジを利用可能
- ・エアポート送迎サービス(羽田空港のみ)
- ・オンライン プロテクション
逆に利用するにあたって注意すべき点は下記3点がある。
- ・海外旅行傷害保険が無料付帯だが、航空券・ツアーはアメックスによる支払いが必要
- ・edyチャージ/NHK受信料ではポイントが付与されない
- ・他社比較のシミュレーションでは、一部の他カードにマイル取得の効率は一歩劣る(後述)
まずカードの特徴についてだが、カード会員以外でも同伴者1名まで空港ラウンジは利用可能で、ゲートによってはラウンジまで遠いが、買い物後の空き時間を潰すのに役立ちそうだ。ノンアルコールは無料だが、アルコールは有料になっている。有料とはいえ、良心的な値段で提供されておりコンビニ同等か少し高額な程度で楽しめる。ちなみに成田空港のラウンジではアルコールの1杯目が無料でお得になっている。
それ以外にも、エアポート送迎サービスでは東京23区と羽田空港間で2,000円~8,000円以下の特別料金で送迎してくれる。オンラインプロテクションはネットショッピングでの不正利用を補償してくれるサービスだ。
一方で、海外旅行傷害保険サービスだが、これは航空券やパッケージツアーの支払いをアメックスで行うことによって付帯されるため注意したい。例えば、HISのような旅行代理店を通した場合には、保険は付帯されない(ただ、オンライン予約でクレジットカード利用すれば可能)
また、このカードにはedy機能が搭載されておりチャージして利用できるが、アメックス払いでチャージをしてもポイント(マイル)は貯まらないため注意したい。モバイルSuica・ICOCAであればチャージすればポイントが付くため、電子マネーを使用するのであればSuica/ICOCAを使用したいところだ。
次に、他社カードと年会費・移行費・マイルを貯める効率(マイル換算率・マイル還元率)・各種ボーナス・電子マネー等を比較した。さらに年間で50万円を使用した場合のマイルの貯まり方、ANAグループ店で10万円を50万に追加利用した場合、50万の利用に東京・札幌間を1往復した場合を比較した。
上図の通り、ANAアメックスは他社カードと比較すると、意外とマイル獲得の効率は悪い。2012年4月より年会費が上昇し実質年会費は14,000円程度と考えると、ほぼ同額の年会費のANA JCBワイドゴールドかANA VISAワイドゴールドの方が、効率良くマイルを貯められると分かる。加盟店での利用や旅行をしない場合には、年間50万の利用で1,000マイルの差が発生する。さらに、ANAアメックスはedyチャージでマイルが獲得できないため、edyユーザーであれば差は広がる一方だ。
ただし、前述の2つのカードはモバイルSuica/ICOCAのチャージでのマイル獲得が不可能。Suica/ICOCAのヘビーユーザーであれば、ANAアメックスの方が効率的にマイルが貯まる可能性は否定できない。しかし、1,000マイルの差を埋めるためには年間でSuica/ICOCAを10万円以上は利用する必要がある。。。
結論としては、何となくブランドイメージで、マイルを貯めるのであればANAアメックスに手を伸ばす人が多いが、計算するとANA VISAワイドゴールドやANA JCBワイドゴールドの方が効率が良い。これらの方が基本的にはオススメできる。ただし、Suica/ICOCAのヘビーユーザーであれば、ANAアメックスの方がマイル獲得の効率が上がるためANAアメックスでも良いだろう。