ANA JCBカードプレミアム/ ANAマイレージを貯める効率・還元率比較
- オススメ度:
- 名称:
- ANA JCBカードプレミアム
- 年会費:
- 73,500円
- マイル移行費:
- 無料
- ポイント付与:
- 1,000円 → 2ポイント
- マイル還元:
- 100円 → 1.3マイル
- ボーナス:
- 入会/継続時に10,000マイル
ANA JCBカードプレミアムで貯まるマイルは年会費分だけの価値はある?
ANA JCBカードプレミアムは、2011年にANA JCBのゴールドカードのさらに上位のカードとして誕生したカードで、ゴールドカードよりもマイルに交換できるポイントが増加し、入会/継続時に得られるANAマイルも大幅に増加している。また、JCBのプラチナカードの側面もあり、プラチナデスクや各種保険の付帯も拡充されている。以下では他のANA系カードと比較する。
このカードを利用するにあたって注目すべき付帯サービスは下記3点が挙げられる。
- ・買い物でのポイントがボーナスを含めると通常の2倍で、ANAグループ店で得るANAマイルも2倍
- ・入会/継続時に10,000マイルが獲得できる
- ・JCBのプラチナサービスが付帯
逆に利用するにあたって注意すべき点は下記3点がある。
- ・とにかく年会費が高額
- ・ボーナスポイントをマイルに交換する際には交換レートが悪化
- ・他社比較すると、基本のマイル還元率は少しい程度だが継続ボーナスマイルで上々(後述)
まずマイルについてだが、1,000円でOkiDokiポイントが1ポイントが貯まり、さらにボーナスで1ポイントが貯まり計2ポイントが貯まる。これをマイルに交換することになるのだが、前者の1ポイントは10マイルに交換できるが、後者のボーナスポイントは10マイルに交換できず3マイルに減額される。そのため100円換算すると100円利用で1.3マイル(還元率では1.3%)となる。ANA系ノーマルカードは100円で1マイルのため、高額な年会費のわりに、僅か30%上乗せされるだけだ。ただ、カード継続時に10,000マイルが得られ、飛行機に搭乗した際のボーナスマイルが50%上乗せされる点は、ノーマルカードの1000単位のボーナスマイルよりも、かなりお得なマイルではある。
また、ポイント以外ではJCBのプラチナサービスが付帯している。その中でも電話1本で24時間365日で旅行・ゴルフ・レストランの予約を代行してくれるプラチナデスク、世界100以上の国の300以上の都市にある空港ラウンジを無料で利用できるサービスが有益といえる。
次に、他社カードと年会費・移行費・マイルを貯める効率(マイル換算率・マイル還元率)・各種ボーナス・電子マネー等を比較した。さらに年間で50万円を使用した場合のマイルの貯まり方、ANAグループ店で10万円を50万に追加利用した場合、50万の利用に東京・札幌間を1往復した場合を比較した。
上図では右から3番目のANA JCBカードプレミアムを他カードと比較した。プラチナカードと同ランクのため止むを得ないが、年会費が約7万円と高額だ。ただ、前述した通り、各種ボーナスで得られるマイルは他カードを凌駕する破格のマイルだ。10,000マイルは、このカードで普通に買い物で貯めようとすると、年間で約77万円を利用すると獲得できるマイル数で、マイルを7万円で購入しているとも考えられる。
また、他のプレミアカードとボーナスマイルには差がなく、その意味では、このカードよりもJCBプレミアムが最もお得ではある。年間利用額ごとのシミュレーションでも、他のANAカードは優に上回り、プレミアカードの中でも優秀なマイルだ。このカードは年会費を度外視すれば獲得できるマイル数ではトップと言っても過言ではない。
結論としては、年会費7万円が苦ではなく、とにかくANAマイルを貯めたい人ならオススメだ。他のプレミアカードよりも年会費は安価な点もオススメできる理由の1つだ。ただ、ANAマイルの有効期限は最短で3年と短い。年間50万円程度の利用なら3年で55,000マイルが貯まるが、これではハワイの往復はできるが、長距離を目指すにはさらなるカード利用が必要だ。OkiDokiポイントの有効期限の2年を足しても最長で5年までしか伸ばせられない。もしも長期間をかけて長距離旅行を目指すなら、AMEXスカイトラベラープレミアカードを使って、有効期限無期限のポイントで貯めて、頃合を見計らってマイルに交換するといった使い方も検討した方が良いだろう。