オリックス生命 CUREサポート/ 引受基準緩和型・限定告知型医療保険の保険料・保障・告知内容・特約を評価 レビュー
- オススメ度:
- 保険会社:
- オリックス生命
- 名称:
- CUREサポート(キュアサポート)
- 加入年齢:
- 20~80歳
- 保障:
- 入院・手術・死亡
- 告知内容:
- 4項目
- 特徴:
- 持病や入院・手術の経験がある方を一生歳サポートする医療保険
オリックス生命 CUREサポートは特にメリットが存在せずイマイチ!?
※この保険は新規募集を停止しています。リニューアルしたキュアサポートプラスという引受基準緩和型の医療保険を販売しています。
CUREサポートはオリックス生命が募集・販売する限定告知型/引受基準緩和型医療保険で、持病・既往症を抱える人向けに告知項目を限定・減少させた保険だ。限定告知ではないCUREも存在する。以下、CUREサポートの概要を記載し他社と比較する。
この保険は入院日額が5,000円・10,000円の2つのコースに分かれ、60~80歳に限っては入院日額が3,000円のコースが選択できる。手術の際には入院日額の10倍が手術給付金が受け取れ、先進医療給付金は2,000万円まで給付と、一般的な医療保険と変わらない月並みな保障内容となっている。引受基準緩和型では珍しく死亡保障が特約として付加することが可能で、死亡保険金は50万から最大1,500万円まで設定できる。ただ、返戻率などを考えれば本家の終身保険にした方が賢明だ。
告知は3ヶ月内に入院・手術を勧められたか?、2年内の入院・手術・糖尿病等の治療歴があるか?、過去5年内にがん・心肥大・慢性肝炎・肝硬変・うつ病・アルコール依存症などで入院・治療をしたか?が条件となっている。過去5年内が特に厳しいのが難点で、他社よりも厳しめといえよう(後述の図を参照)
次に下図では引受基準緩和型医療保険(限定告知型医療保険)を加入年齢・入院日額と給付日数・通院日額と給付日数・手術給付金・先進医療給付金の有無等で比較した。告知項目は「現在~1年以内」「2年以内」「5年以内」に分け、項目の有無と内容から告知項目の緩さも比較した。また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し顧客満足度の指標とした。
保険料は男性で40歳・50歳・60歳に分け、入院給付金5,000円プランを終身払いで選択した場合の金額で比較した。その際に選択可能であれば、先進医療給付金・通院特約は付加した。
名称 | メディケア メディRe |
メットライフ フレキシィ |
アフラック もっとEVER |
アクサ生命 OKメディ |
チューリッヒ 思いやり |
オリックス CUREサポ |
朝日生命 ワイド |
アメホ みんなホスピ |
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加入年齢 | 20~85歳 | 30~85歳 | 30~80歳 | 20~70歳 | 40~80歳 | 20~80歳 | 20~80歳 | 30~80歳 |
入院日額 日数 |
\5,000~ 60日 |
\5,000~ 60日 |
\5,000~ 60日 |
\5,000~ 60日 |
\5,000~ 60日 |
\3,000~ 60日 |
\3,000~ 60日 |
\3,000~ 60日 |
通院日額 日数 |
- | \3,000~ 30日 |
\3,000~ 30日 |
- | - | - | - | \2,500~ 45日 |
手術 給付金 |
5~20万 (外来2.5万) |
5万 (外来1.2万) |
2.5~5万 (外来2.5万) |
5~20万 (外来5万) |
5万 (外来5万) |
5万 (外来?万) |
5万 (外来5万) |
5万 (外来5万) |
その他 | 放射線 骨髄移植 がん無制限 |
放射線 骨髄移植 三大疾病 |
放射線 | 災害入院 | - | 死亡保険金 | 放射線 入院一時金 |
葬式 |
告知 (~1年内) |
入院手術の 勧め |
入院手術の 勧め |
入院手術の 勧め |
入院手術の 勧め※ |
入院手術の 勧め |
入院手術の 勧め |
入院手術の 勧め |
入院手術の 勧め※ |
告知 (~2年内) |
入院/手術 | - | 入院 12種 |
入院/手術 | 入院/手術 | 入院/糖尿病 心筋梗塞 |
入院/手術 放射線 |
- |
告知 (~5年内) |
がん/肝硬変 慢性肝炎 |
がん/肝硬変 | がんなど 13種 |
がん | がん/肝硬変 | がん/肝硬変 心肥大など |
- | がん/肝硬変 |
苦情率 | 0.19% | 0.45% | 0.42% | 0.31% | 0.29% | 0.19% | 0.11% | -% |
40歳保険料 | \2,745 | \4,668 (\3,831) |
\4,606 (\3,600) |
\3,509 | \4,310 | \4,110 | \3,720 (\5,360) |
\4,848 (\4,510) |
50歳保険料 | \4,256 | \5,632 (\4,516) |
\5,394 (\4,470) |
\4,514 | \5,480 | \5,260 | \4,500 (\6,570) |
\6,260 (\5,810) |
60歳保険料 | \6,898 | \7,416 (\5,901) |
\7,097 (\5,915) |
\5,929 | \7,555 | \6,745 | \5,635 (\8,220) |
\8,483 (\7,855) |
上図で右から3番目のオリックス生命 CUREサポートだが、加入できる年齢・入院給付金は他社と大差がなく通院給付金も付加できない。保障では前述した死亡保険金が受け取れるぐらいのもので、取り立てて目立った点は見受けられない。告知内容は他社と比較して若干厳しく、5年内の病歴にがん・肝硬変に加えて糖尿病・肺気腫・慢性腎炎などの約20項目が存在している点がポイントだ。他社はがん・肝硬変に絞っていることを考えれば該当してしまう可能性は必然的に高くなる。
保険料は入院日額5,000円の額で比較したが、決して安い保険料いえず平均的な額に留まる。これだと保険料面でのメリットがあるとは言い難い。
結論としては、保障・保険料面で特にメリットが存在せずイマイチな保険といえる。これなら同じ程度の保障で保険料が安い保険か、保障が多少見劣りしても保険料が激安か告知が緩い保険を選択した方が賢明だ。