チューリッヒ生命 思いやり医療保険/ 引受基準緩和型・限定告知型医療保険の保険料・保障・告知内容・特約を評価 レビュー

チューリッヒ生命 思いやり医療保険
オススメ度:
1
保険会社:
チューリッヒ生命
名称:
思いやり医療保険
加入年齢:
40~80歳
保障:
入院・手術
告知内容:
3項目
特徴:
健康に不安のある方にも安心な引受基準を緩和した医療保険

チューリッヒ生命 思いやり医療保険は特筆すべきメリットも存在せず!?

※この保険は新規募集を停止しています。
思いやり医療保険はチューリッヒ生命が募集・販売する限定告知型/引受基準緩和型医療保険で、持病・既往症を抱える人向けに告知項目を限定・減少させた保険だ。以下、思いやり医療保険の概要を記載し、他社と比較する。

チューリッヒ生命 思いやり医療保険の仕組み・保障・保険料・告知内容・特約など

この保険は入院給付金が10,000円、5,000円の2つに分かれ、病気・ケガで手術・入院をすると手術給付金・入院給付金が受け取れる。病気には疾病入院給付金、ケガには災害入院給付金と分かれているが、2つが重複して受け取れることはない。そのため名称こそ違えど特段の意味はないが、強いて挙げれば給付日数が分かれているため、病気で700日の長期入院をしてケガで入院してもケガはケガで災害入院給付金が受け取れるといった考え方はできなくもない。

告知項目は3ヶ月内に入院・手術を勧められたか?、2年内の入院・手術があるか?、5年内にがん・肝硬変となったか?の3つだ。他社との比較は後述するが平均的な内容といえる。

次に下図では引受基準緩和型医療保険(限定告知型医療保険)を加入年齢入院日額と給付日数・通院日額と給付日数・手術給付金・先進医療給付金の有無等で比較した。告知項目は「現在~1年以内」「2年以内」「5年以内」に分け、項目の有無と内容から告知項目の緩さも比較した。また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し顧客満足度の指標とした。

保険料は男性で40歳・50歳・60歳に分け、入院給付金5,000円プランを終身払いで選択した場合の金額で比較した。その際に選択可能であれば、先進医療給付金・通院特約は付加した。

名称 メディケア
メディRe
メットライフ
フレキシィ
アフラック
もっとEVER
アクサ生命
OKメディ
チューリッヒ
思いやり
オリックス
CUREサポ
朝日生命
ワイド
アメホ
みんなホスピ
加入年齢 20~85歳 30~85歳 30~80歳 20~70歳 40~80歳 20~80歳 20~80歳 30~80歳
入院日額
日数
\5,000~
60日
\5,000~
60日
\5,000~
60日
\5,000~
60日
\5,000~
60日
\3,000~
60日
\3,000~
60日
\3,000~
60日
通院日額
日数
- \3,000~
30日
\3,000~
30日
- - - - \2,500~
45日
手術
給付金
5~20万
(外来2.5万)
5万
(外来1.2万)
2.5~5万
(外来2.5万)
5~20万
(外来5万)
5万
(外来5万)
5万
(外来?万)
5万
(外来5万)
5万
(外来5万)
その他 放射線
骨髄移植
がん無制限
放射線
骨髄移植
三大疾病
放射線 災害入院 - 死亡保険金 放射線
入院一時金
葬式
告知
(~1年内)
入院手術の
勧め
入院手術の
勧め
入院手術の
勧め
入院手術の
勧め※
入院手術の
勧め
入院手術の
勧め
入院手術の
勧め
入院手術の
勧め※
告知
(~2年内)
入院/手術 - 入院
12種
入院/手術 入院/手術 入院/糖尿病
心筋梗塞
入院/手術
放射線
-
告知
(~5年内)
がん/肝硬変
慢性肝炎
がん/肝硬変 がんなど
13種
がん がん/肝硬変 がん/肝硬変
心肥大など
- がん/肝硬変
苦情率 0.19% 0.45% 0.42% 0.31% 0.29% 0.19% 0.11% -%
40歳保険料 \2,745 \4,668
(\3,831)
\4,606
(\3,600)
\3,509 \4,310 \4,110 \3,720
(\5,360)
\4,848
(\4,510)
50歳保険料 \4,256 \5,632
(\4,516)
\5,394
(\4,470)
\4,514 \5,480 \5,260 \4,500
(\6,570)
\6,260
(\5,810)
60歳保険料 \6,898 \7,416
(\5,901)
\7,097
(\5,915)
\5,929 \7,555 \6,745 \5,635
(\8,220)
\8,483
(\7,855)
引受基準緩和型・限定告知型医療保険の保障・保険料の比較表(メディケア生命 メディフィットRe・メットライフ フレキシィ・アフラック もっとever・アクサ生命OKメディカル・チューリッヒ 思いやり・オリックスCUREサポート・朝日生命ワイド・アメホ みんなのホスピタル)

上図で右から4番目のチューリッヒ生命 思いやり医療保険だが、加入できる年齢が40歳からとなっている点に注意はしておきたい。入院給付金は他社と大差なく通院給付金は付加できない一方、手術給付金は手術の種別に関わらず一律5万円で、外来も5万円という点は評価できる。ただし、一部の手術については入院中の手術に限るという但し書きが付いている点は覚えておきたい。告知内容は他社と比較して特に緩くも厳しくもない。ちなみに1年内に入院を勧められていないのは既に入院中だから、という理屈は通用しない。

保険料は入院日額5,000円のプランの額で比較したが、他社と比較して平均か若干高めとなっている。通院給付金が付加されていないことを考えれば、保険料は割高ともいえる。

結論としては、特筆すべきメリットも存在せず保険料が特段安いわけでもないためイマイチな保険だ。病気とケガが分かれているにはメリットといえなくもないが、具体的な利用シーンは相当に制限された状況に限られよう。他社の自分の都合にあった保険(保険料が安い?保障が厚め?告知内容が緩め?)の医療保険を検討した方がいいだろう。