富山信用金庫/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗ATM数比較
- オススメ度:
- 社名:
- 富山信用金庫
- 創業:
- 明治35年(1902年)
- 本店:
- 富山市室町通り1丁目1番32号
- 展開地域:
- 富山県他
- 総資産:
- 3,797億円(2013年現在)
- 自己資本比率:
- 17.0%
富山信用金庫は退職金で組む定期預金の金利は悪くはないが!
富山信用金庫とは、明治35年に設立された富山売薬信用組合が起点の銀行だ。総資産の3,000億円超は富山銀行と同程度の規模だが、明らかに他の銀行よりも小規模だ。近年の業績は、上市信用金庫との合併により預金・企業への貸出金ともに大幅に増加した。合併記念の金利アップの定期預金も好評だったようだ。自己資本比率(自己資本比率が高いほど負債・借金が少ない)は17.0%で、他の富山県に本店を置く北陸銀行の11.3%、富山銀行の9.3%を大きく上回る。全国の地方銀行の平均が11%のため、全国で考えても財務内容はかなり良好といえる。融資に消極的ともとれるが。。。
最近では、前述の合併記念の定期預金の他、富山信金が誕生110周年を記念した「とみたん110」という金利が0.11%に上昇する定期預金もリリースされた。しかし、2013年現在はキャンペーンが終了しており、残念ながら、この高金利を享受することはできない。
一方で、他の地銀などとの提携は進んでいるわけではなく、全国の信用金庫で平日昼間であれば手数料無料で利用できる「しんきんゼロネットワーク」と北陸三県の信用金庫であれば終日で手数料無料になる「しんきん北陸トライネットATMサービス」ぐらいのものだ。
さて下図では、富山県内で展開する他の銀行と、2013年現在の5年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。振込み手数料が2段の場合は上段は3万以下、下段は3万以上とした。また、ゆうちょ銀行は月6回以上の振込みで手数料110円が発生し、みずほ銀行の定期預金の金利はネット支店なら0.14%と0.16%に上昇する
銀行名 | 富山銀行 | 北陸銀行 | 富山信用金庫 | ゆうちょ銀行 | みずほ銀行 | 三井住友銀行 | 三菱東京UFJ銀行 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
定期預金金利 (300万未満) |
0.03% | 0.03% | 0.03% | 0.06% | 0.03% ※0.10% |
0.03% | 0.03% |
定期預金金利 (300万以上) |
0.04% | 0.04% | 0.04% | 0.06% | 0.04% ※0.10% |
0.04% | 0.04% |
大口預金金利 (1000万以上) |
0.05% | 0.05% | 0.05% | 0.06% | 0.05% ※0.10% |
0.05% | 0.06% |
退職金 特別金利 |
-% | 1.0% ※3ヶ月 |
0.5% ※6ヶ月 |
- | 1.6% ※3ヶ月 |
1.5% ※3ヶ月 |
1.4% ※3ヶ月 |
住宅ローン 金利 |
~3.1% | ~3.6% | 1.6%~ | ~4.2% | ~3.0% | ~3.6% | ~3.6% |
振込み手数料 (同銀行) |
105円※ 210円※ |
105円※ 210円※ |
105円※ 210円※ |
無料※ | 105円※ 210円※ |
105円 | 無料 |
振込み手数料 (他銀行) |
315円※ 525円※ |
315円※ 525円※ |
420円※ 630円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 315円※ |
同行ATM 出金手数料 |
無料 | 無料~ 105円 |
無料~ 105円 |
無料 | 無料~ 210円 |
無料~ 105円 |
無料~ 105円 |
店舗ATM数 (県内) |
107 | 194 | 61 | 290 | 2 | 1 | 0 |
コンビニ | △ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ |
上図の通り、富山信用金庫の定期預金の金利は横並びで、特段のメリットは存在しない。過去に存在した金利アップ定期預金(60周年記念の「富誕110」など)が終了したのが響いている。一方で退職金で定期預金を組む場合にはキャンペーンで特別金利が適用される。見かけの金利は北陸銀行よりも低いが、金利適用期間は2倍で、ほぼ同金利という計算のため富山県内では上々の金利といえる。しかし、みずほ銀行の方が金利が高いため、富山県内に2店舗のみだが検討する必要がありそうだ。また、振込み手数料等の各種手数料は他行と比較すると高額で、特に他行への振込み手数料が高額だ。この点は注意が必要だろう。
結論としては、退職金で定期預金を組むなら金利面で悪くはない。しかし、みずほの方が通常の定期預金もさることながら、退職金の場合も高金利になる。また、退職金で定期を組むにしても、各種手数料が安価というわけでもないため、資産運用の専用の銀行として考えるのが賢明だろう。