りそな銀行/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗数比較

- オススメ度:
- 社名:
- りそな銀行
- 創業:
- 大正7年(1932年)
- 本店:
- 大阪市中央区備後町2丁目2番1号
- 展開地域:
- 大阪(関西圏)
- 総資産:
- 26兆495億円(2012年現在)
- 自己資本比率:
- 13.3%
りそな銀行は金利は低いが遺言信託等の信託業務と手数料で優秀!
りそな銀行は大阪に本店を置き、関東圏は埼玉りそなを通じて展開している。その総資産は40兆円規模を誇り、メガバンク(みずほ・三井住友・三菱東京UFJ)に次ぐナンバー4の位置だ。信託併営しているため、遺言信託・資産承継信託といった信託業務をノンストップで請け負える。一般的には信託業務は同グループの信託銀行と連携したり、提携先と協業する銀行が多い。最近では、資産家が高齢化していることもあり、出入りする銀行員が遺産相続に携わる機会も増えており(遺産を誰に如何に配分するか?という相談は年々増加している)その点、りそなは信託業務を請け負えるため有利だ。

さて、定期預金に関しては年金受給者・退職金での運用に金利上乗せをするなど、特に他行と比較して目立って特色のある商品はない。後者は定期預金のみと投資信託と組み合わせたプランがあるが、投信は十分に検討して商品選びをしなければ、平然と元本割れもするため注意したい。特に分配金は大きいが基準価額を削るタイプ、デリバティブ商品(EB債など)は気をつけたい。
その一方で信託に関しては、他行が信託業務にワンストップで単独で活動できないのを尻目に、遺言信託の相談・契約でもれなく3万円分のギフトカードをプレゼントする「いい夫婦のいい遺言キャンペーン」などを展開している。遺産相続に関しては、相続税対策は元より生命保険を使って資産運用しながら保険受取人(相続人)を選んで相続できるなど、現在は多様な方法が存在するため、不安のある人には利便性が高いだろう。
下図では、大阪府内の他行と、2012年現在の5年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。振込み手数料が2段の場合は上段は3万以下、下段は3万以上とした。また、ゆうちょ銀行は月6回以上の振込みで手数料110円が発生し、みずほ銀行の定期預金の金利はネット支店なら0.14%と0.16%に上昇する。ちなみにりそな銀行のカードローン比較はこちら
銀行名 | りそな銀行 | 関西アーバン 銀行 |
池田泉州銀行 | ゆうちょ銀行 | みずほ銀行 | 三井住友銀行 | 三菱東京UFJ銀行 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
定期預金金利 (300万未満) |
0.03% | 0.03% ※0.25% |
0.03% ※0.23% |
0.06% | 0.03% ※0.10% |
0.03% | 0.03% |
定期預金金利 (300万以上) |
0.04% | 0.04% ※0.30% |
0.04% ※0.29% |
0.06% | 0.04% ※0.10% |
0.04% | 0.04% |
大口預金金利 (1000万以上) |
0.06% | 0.05% ※0.13% |
0.06% | 0.06% | 0.06% ※0.10% |
0.05% | 0.06% |
退職金 特別金利 |
1.0% 6ヶ月 |
1.5% 3ヶ月 |
2.0% 2ヶ月 |
- | 1.6% ※3ヶ月 |
1.5% ※3ヶ月 |
1.4% ※3ヶ月 |
住宅ローン 金利 |
1.3~3.5% | ~3.5% | 1.3~3.1% | ~3.8% | 1.9~3.5% | 3.7% | ~3.9% |
振込み手数料 (同銀行) |
無料 | 105円※ 210円※ |
無料 | 無料※ | 105円※ 210円※ |
105円 | 無料 |
振込み手数料 (他銀行) |
100円 | 210円※ 420円※ |
315円※ 525円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 315円※ |
同行ATM 出金手数料 |
無料 | 無料~ 105円 |
無料~ 105円 |
無料 | 無料~ 210円 |
無料~ 105円 |
無料~ 105円 |
店舗ATM数 (府内) |
442 | 86 | 192 | 362 | 2 | 1 | 2 |
コンビニ | ○ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ |

上図で、りそな銀行の定期預金を比較したが店頭での表示金利は他行と横並びだが、他行はインターネットや電話申し込み限定で、定期預金の金利を上乗せしているため、定期預金の金利では劣る。ただし、退職金で定期預金を組む場合、各行で金利上乗せ期間が異なるが計算すると、りそな銀行が最もお得だ(年利換算で、りそなが0.5%、関西が0.37%、池田泉州が0.33%となるため)定期預金に関しては、この点だけが金利メリットといえる。その他、金利引き下げで住宅ローン金利が有利になる可能性がある他、各種手数料の安さが際立つ。りそな銀行同士の振込みは無料で、同グループである埼玉りそな銀行・近畿大阪銀行宛の振込みも無料となるのはお得だ。他行であっても100円という非常に安価な手数料で済む。また、りそな銀行のATMであれば、時間外(18時以降)でも手数料が発生しない。せせこましく他行が時間外手数料を徴収してくることを考慮すれば、この点でも非常に有利だ。
結論としては、定期預金に関しては退職金で組む場合のみオススメできる。それ以外でも店頭であれば金利差は無いが、インターネット経由で申し込んだ際との金利差は、いかんともしがたい差だ。また、前述した信託業務を検討しているなら、同行でワンストップで処理してくれる可能性があるためオススメだ。また、手数料がネット専業銀行に近いほどに安価なため、出金・振込みを頻繁に行うメインバンクとしての使い勝手は良くオススメできる。大阪府内での店舗ATM数も他行を圧倒しており不便は無いだろう。