池田泉州銀行/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗数比較
- オススメ度:
- 社名:
- 池田泉州銀行
- 創業:
- 平成26年(1951年)※池田銀行
- 本店:
- 大阪府大阪市北区茶屋町18番14号
- 展開地域:
- 大阪(関西圏)
- 総資産:
- 2兆6,747億円(2012年現在)
- 自己資本比率:
- 10.3%
池田泉州銀行は1,000万円以上の大口定期預金以外の金利が他行に劣る!
池田泉州銀行は2010年に池田銀行と泉州銀行が合併して誕生した。拠点とする池田市と中国の蘇州は友好都市(姉妹都市)を締結していることもあり、いち早く蘇州に支店を設けるなど海外展開もしている。昨今では中国との関係悪化が懸念され、チャイナプラスワン(中国に全てを集中させずに他国へも分散させるリスクヘッジ)が日本企業では活発化している中で、この支店が同行の利益を大きく上積みするには厳しいかもしれない。また、最近では定期預金で金利上乗せキャンペーンの他、地域ブランドの振興に充てる定期、イメージキャラを例年採用している宝塚歌劇団のチケットが当たる定期もリリースしている。
前述の地域ブランドの振興に充てる定期預金だが、例えば大阪泉州の特産物である「水ナス」を使った水ナス漬けがプレゼントされる水なす定期便という定期預金がる。年1回の抽選で生の水ナスがボーナスで当たるという関西らしい洒落の効いた定期預金がある。
また、他県の地方銀行と同様に各種ローンの金利引き下げを行っており、金利を最大1.8%引き下げるキャンペーンも実施している。その他に現在の円高を利用した外貨預金での定期預金、クレジット機能が付帯したキャッシュカードの普及にも注力している。外貨預金についてだが、現在の円高は歴史的な水準と言う輩もいるが、2007年のドル/円の110円台から2012年の70円台まで上下はあれど概ね円高傾向にある。2,3年後にも円高が進んでいても不思議ではない。購入する際には円高で金利分を食い潰さないように十分に留意して欲しい。
下図では、大阪府内の他行と、2012年現在の5年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。振込み手数料が2段の場合は上段は3万以下、下段は3万以上とした。また、ゆうちょ銀行は月6回以上の振込みで手数料110円が発生し、みずほ銀行の定期預金の金利はネット支店なら0.14%と0.16%に上昇する。
銀行名 | りそな銀行 | 関西アーバン 銀行 |
池田泉州銀行 | ゆうちょ銀行 | みずほ銀行 | 三井住友銀行 | 三菱東京UFJ銀行 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
定期預金金利 (300万未満) |
0.03% | 0.03% ※0.25% |
0.03% ※0.23% |
0.06% | 0.03% ※0.10% |
0.03% | 0.03% |
定期預金金利 (300万以上) |
0.04% | 0.04% ※0.30% |
0.04% ※0.29% |
0.06% | 0.04% ※0.10% |
0.04% | 0.04% |
大口預金金利 (1000万以上) |
0.06% | 0.05% ※0.13% |
0.06% | 0.06% | 0.06% ※0.10% |
0.05% | 0.06% |
退職金 特別金利 |
1.0% 6ヶ月 |
1.5% 3ヶ月 |
2.0% 2ヶ月 |
- | 1.6% ※3ヶ月 |
1.5% ※3ヶ月 |
1.4% ※3ヶ月 |
住宅ローン 金利 |
1.3~3.5% | ~3.5% | 1.3~3.1% | ~3.8% | 1.9~3.5% | 3.7% | ~3.9% |
振込み手数料 (同銀行) |
無料 | 105円※ 210円※ |
無料 | 無料※ | 105円※ 210円※ |
105円 | 無料 |
振込み手数料 (他銀行) |
100円 | 210円※ 420円※ |
315円※ 525円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 315円※ |
同行ATM 出金手数料 |
無料 | 無料~ 105円 |
無料~ 105円 |
無料 | 無料~ 210円 |
無料~ 105円 |
無料~ 105円 |
店舗ATM数 (府内) |
442 | 86 | 192 | 362 | 2 | 1 | 2 |
コンビニ | ○ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ |
上図で、池田泉州銀行の定期預金を比較したが、300万円未満の場合は、通常は0.03%という低金利だが、「ダイレクトプラス定期」というインターネット・テレホンバンキングからの申し込みで組める定期預金を利用すれば、5年ものの金利は0.23%まで上昇する。しかし、関西アーバン銀行も同様の手続きで0.25%まで上昇する。小差ではあるが、関西アーバンに軍配は上がる。ただし、1,000万円以上の大口定期預金の場合には店頭なら池田泉州、ネットなら関西アーバンと状況は逆転する。さらに、退職金で定期預金を組む場合、各銀行で金利上乗せ期間が異なり厄介だが、見かけの数字に反して、計算するとりそな銀行が最も利益が大きいことになる(年利換算すると、りそなが0.5%、関西が0.37%、池田泉州が0.33%となるため)また、手数料では池田泉州銀行間の振込みであれば、手数料無料というメリットは覚えておきたい。
結論としては、1,000万円以上の大口定期預金を組むなら金利が有利なためオススメだ。一方で、インターネット経由で定期預金を組むことに抵抗感が無い良い人は、300万円以上でも未満でも関西アーバンで組んだ方が小差だがお得だ。さらに、退職金で定期預金を組む場合には計算上ではりそな銀行がお得だ。かなりの僅差での有利不利のため、口座を開設・資金移動をするのが面倒な人は、池田泉州を利用するという考え方もアリだろう。