中国銀行/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗ATM数比較

中国銀行ロゴ
オススメ度:
3
社名:
中国銀行
創業:
明治11年(1878年)
本店:
岡山市北区丸の内1丁目15番20号
展開地域:
岡山県他
総資産:
6兆1,831億円(2013年現在)
自己資本比率:
15.2%

中国銀行は定期預金よりも金利が特別優遇される相続預金に注目か!

中国銀行は岡山市に本店を構え、その総資産(預かり資産などの合計)は岡山県内ではトップ、全国の地銀でも12位前後の規模を誇る。その名に違わず店舗は岡山県内の110店舗だけではなく、広島・香川に数十店舗、愛媛・鳥取・兵庫・大阪に数店舗と店舗網を拡大している。ただ、2012年末には出張所と店舗の統廃合を実施しており、口座保有者は注意したいところだ。

中国銀行の各種禁輸商品(定期預金の金利上乗せ・日経225連動ファンド等)

最近では他行と同様に、定期預金の金利上乗せ、住宅ローンの金利引き下げ、ATM宝くじ購入、ネットでの投資信託の購入で手数料を割引といったキャンペーンを展開している。その他、自社で日経平均連動のファンドを設定もしている。中でも特徴的なのは「相続預金特別優遇」だ。昨今の銀行は、以前のような金融商品の仲介・ローンなどの貸出金だけではなく、相続に関する役割も担いつつある。相続は信託銀行でなければ、法律家等との連携が必要になるが、それでも故人の預金を管理している銀行への相談は増加している。そのため中国銀行は相続で受け取った預金を、最大1%の金利を上乗せしている。万が一のために覚えておいて損は無いキャンペーンだ。

また、岡山県内の銀行(トマト銀行やおかやま信用金庫など)のATMは手数料無料で、手数料が必要になるがセブン銀行・イーネット・ローソンATMが利用可能とATMの利便性は高い。

下図では岡山県内で展開する他の銀行と、2013年現在の5年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。振込み手数料が2段の場合は上段は3万以下、下段は3万以上とした。また、ゆうちょ銀行は月6回以上の振込みで手数料110円が発生し、みずほ銀行の定期預金の金利はネット支店なら0.14%と0.16%に上昇する

銀行名 中国銀行 トマト銀行 おかやま
信用金庫
ゆうちょ銀行 みずほ銀行 三井住友銀行 三菱東京UFJ銀行
定期預金金利
(300万未満)
0.03%
※0.28%
0.03%
※0.45%
0.035%
※0.135%
0.06% 0.03%
※0.10%
0.03% 0.03%
定期預金金利
(300万以上)
0.04%
※0.29%
0.04%
※0.32%
0.045%
※0.145%
0.06% 0.04%
※0.10%
0.04% 0.04%
大口預金金利
(1000万以上)
0.06% 0.06%
※0.32%
0.065%
※0.165%
0.06% 0.05%
※0.10%
0.05% 0.06%
退職金
特別金利
2.0%
※3ヶ月
2.0%
※3ヶ月
1.0%
※6ヶ月
- 1.6%
※3ヶ月
1.5%
※3ヶ月
1.4%
※3ヶ月
住宅ローン
金利
~3.3% ~3.3% 2.25% 3.5~3.8% 1.9~3.5% 3.7% ~3.9%
振込み手数料
(同銀行)
無料 無料 無料 無料※ 105円※
210円※
105円 無料
振込み手数料
(他銀行)
262円※
367円※
262円※
367円※
262円※
367円※
210円※
420円※
210円※
420円※
210円※
420円※
210円※
315円※
同行ATM
出金手数料
無料※ 無料※ 無料~
105円
無料 無料~
210円
無料~
105円
無料~
105円
店舗ATM数
(県内)
277 166 77 525 5 2 3
コンビニ
岡山県の定期預金の比較表(中国銀行・トマト銀行・おかやま信金・ゆうちょ・みずほ・三井住友・三菱UFJ)

上図の通り中国銀行の定期預金は、通常は他行と同等の金利か僅かに劣るが、キャンペーン期間中なら0.25%の上乗せが見込める。ただし、それでもトマト銀行がネット専用口座での定期預金なら0.45%まで金利を上昇させているため、他行に一歩劣る金利といえる。また、退職金で定期預金を組む場合には岡山県内の銀行では横並びの金利で、どの銀行でもOKという状態だ。一見すると「おかやま信用金庫」の金利は低く見えるが、特別金利が適用される期間が2倍となるため、トータルで出る利益では同等といえる。その他、各種手数料でも他行と横並びでメリットは差異はない。ATMの出金手数料が無料となるのはトマト同様にクレジットカード一体型のみのため注意したい。店舗ATMでは他行を上回るが、おかやまATMネットワークで岡山県内の地銀で相互無料提携をしているため、意識する必要は無さそうだ。

結論としては、定期預金では金利が他行に劣るため、特にオススメはしない。それよりも、相続預金特別優遇のような、ターゲットが絞られた金利アップする預金に目を向けたい。金利アップするのは、正確には相続税を軽減される手段ではないが、相続後の特別金利で税金分を多少なりとも取り戻せると考えれば、今後の相続対策の一環で口座を保有しておくのは有益だ。この特典は、他県の銀行を眺めても稀有な存在で、わざわざ中国銀行の口座を保有する十分な理由になりそうだ。