MileagePlus ダイナースクラブカード(一般タイプ)/ ユナイテッド航空マイレージ獲得の効率・貯め方比較
- オススメ度:
- 名称:
- MileagePlus ダイナースクラブカード(一般タイプ)
- 年会費:
- 28,000円
- マイル移行費:
- 無料
- ポイント付与:
- -
- マイル付与:
- 100円 → 1マイル
- ボーナス:
- 入会時5,000マイル・継続時2,000マイル
マイレージプラス・ダイナースはマイルの効率を追求するなら回避?
MileagePlus ダイナースクラブカード(一般タイプ)は、ユナイテッド航空とダイナースの提携カードだ。年会費の22,050円は、他のダイマースカードと比較すると平均的な額だ。しかし、マイレージプラスの冠が付くカードの中では、ダイナースファースト・セゾンプラチナに次いで高額だ。マイルは基本的に100円で1マイルが獲得できる。以下、サービス面と数字面で他のマイレージプラスカードと比較した。
さて、このカードで注目すべき付帯サービスは下記3点が挙げられる。
- ・入会ボーナスと継続ボーナス
- ・マイレージプラスダイニング/モール
- ・ダイニングキャッシュバック
逆に利用するにあたって注意点/ポイントは下記3点がある。
- ・マイレージプラスダイニングとダイニングキャッシュバックは重複登録は不可
- ・マイレージの有効期限は1年半(カード利用があれば随時延長し実質無期限)
- ・他社比較シミュレーションでは、マイル取得の効率は "中の下"といったところ(後述)
まず入会ボーナスについてだが、入会後3ヶ月以内に15万円以上を決済すれば、初年度の年会費が免除され、5,000マイルのボーナスが獲得できる。さらに、年間利用額が300万円以上になると2,000マイルの継続ボーナスが発生する。年間300万円となると、1ヶ月平均で25万以上が必要になるため、普通の人には少々厳しい。。。
また、特定の飲食店で利用することで、マイルが上乗せされる「マイレージダイニング」がある。上乗せされるマイルは店舗毎に異なり、概ね100円で3~5マイルになっている。飲食に限らないオンラインショッピングでマイルが上乗せされる「マイレージプラスモール」も存在する。
ただし、これらは他社のマイレージプラスカードにも存在するサービスという点に注意したい。また、ダイナース限定の「ダイニングキャッシュバック」という食事代が最大20%割引されるサービスもあるのだが、マイレージプラスダイニングと重複して登録はできないため注意が必要だ。マイル狙いならマイレージプラスダイニングを優先したい。
また、空港ラウンジを利用可能、ダイナース経由で予約した店でカード提示やサインが不要で支払いを済ませられる「サインレス・スタイル」、同じスターアライアンスであるANAショップで10%割引が付帯されている。海外旅行時は保険は自動付帯だが、国内旅行ではカード決済が必要となる(利用付帯)一方で、マイレージプラスは有効期限が18ヶ月のため注意したい。とはいえ18ヶ月の間にマイル数に変動があれば期限が延長されるため、カードで公共料金等の引き落としでも設定しておけば問題は無い。この点、有効期限が3年のANA/JALよりは間違いなく有利だ。他方でSuica/ICOCA/Edyではマイルが貯まらない点は如何ともし難い。
次に、他社カードと年会費・マイルの効率・各種ボーナス・電子マネー対応等を比較した。さらに年間で50・100万円を利用した場合、優待店で追加利用した場合を比較した。下記計算式でシミュレーションした。
初年度マイル={ (\500,000-年会費)×マイル換算率} +入会ボーナス
次年度マイル={ (\500,000-年会費)×マイル換算率 } +継続ボーナス
加盟店を加味=次年度マイル +(\100,000×優待店ボーナスマイル率)
上図の通り、マイレージプラス・ダイナースは他社カードと比較すると、非常に中途半端な位置づけだ。初年度で得られるマイルは、このカードよりも年会費が安いJCBゴールドに劣り、次年度以降も大半の他社に劣る数字になっている。他社との差が生まれる原因の1つが、継続ボーナスで、他社が無条件での継続ボーナスが多いなかで、年間300万の利用を課している点が大きい。
このカードで他社を逆転する手だが、まず優待店での買い物では厳しい。なぜならマイレージプラスの冠が付いているカードは、全てマイレージプラスモールでの買い物で同条件でマイル上乗せされるためだ。また、飲食代が20%割引になるダイニングキャッシュバックを利用したいが、マイレージプラスダイニングとの重複登録がNGになっているため、この手も厳しい。継続ボーナス狙いで年間300万を利用しても、マイルが他社の3分の2のペースで貯まるため、他社との差は広がったままだ。数字での逆転は、ほぼ不可能といっていい。
結論としては、マイレージプラスを効率よく貯めたいのなら、年間利用額が50万円でも100万でも、たとえそれ以上であっても他社カードの方がオススメだ。このカードの保有をオススメできるのは、多少のマイルは犠牲にしてもダイナースのサービスを利用し尽くせる人だ。例えば、サインレス・スタイルを考えると、カード提示やサインが不要で飲食店を去るのは、おそらく最高にスタイリッシュな会計の1つとも考えられる。これは、接待などでも利用できるため、必要な人には有用性が高いサービスだ。こういったサービスに魅力を感じるならば保有してもいいだろう。