松竹歌舞伎会 NICOS VISAカード/ 映画鑑賞・エンタメでの割引・ポイントでのお得度の比較
- オススメ度:
- 名称:
- 松竹歌舞伎会 NICOS VISAカード
- 優待店:
- 歌舞伎座・新橋演舞場・大阪松竹座など
- 年会費:
- 3,000円
- ポイント率:
- 0.5%
- 特典:
- チケットの先行発売・会報誌の送付等
- 入会ボーナス:
- 歌舞伎グッズのプレゼント
松竹歌舞伎会 NICOS VISAカードはランクアップのハードルは高いが!?
松竹歌舞伎会 NICOS VISAカードは、松竹歌舞伎会の会員証も兼ねたクレジットカードで、歌舞伎座などで様々な会員特典が受けられる。NICOSカードでもあるため、カードによる買い物でもNICOSポイントが貯まる。以下、このカードの特徴を記述し、他のエンタメ系のカードと比較していく。
まず歌舞伎関連の特典だが、やはり1番大きいのは歌舞伎座・新橋演舞場・大阪松竹座などの各演目でチケットの会員先行発売がある点だろう。カードを保有している歌舞伎会の会員で一般発売よりも2日早く発売され、会員のランクが上がると、一般発売よりも4日早く発売される。会員のランクを上げるには、松竹の演劇公演を鑑賞することで得られるランクアップポイントを稼ぐ必要がある。1年間で14ポイントを稼げば特別会員になれるが、1ヶ月に1回を僅かに上回るペースとなるため、相当のファンでなければ厳しい。また、ポイント対象外の公演(一部の特別公演や落語など)もあるため注意が必要だ。
ちなみに買い物によるポイントは、1000円利用で1ポイント(5円分)とポイント還元率は0.5%と平凡で、松竹グループの映画館や一部飲食店での割引はあるものの、歌舞伎関連の買い物でポイントアップは存在しない。また、歌舞伎関連の景品がポイントと交換でもらえるわけではない。
次に、下図で映画エンタメ関連で得するクレジットカードを、年会費・ポイント還元率・特定の優待店(主にレンタル店・映画館)での特別還元率・電子マネー対応等を比較した。さらに、年間50万円を利用して年会費を差し引いた額、10万円を映画エンタメに費やした場合、それらの両方を満たした際にポイントで得をする金額をシミュレーションして比較した。
上図で"松竹歌舞伎会 NICOS VISAカード"を他社と比較したが、そもそもの目的が異なるカードだけに少し場違いな感は否めない。ただ、クラシックコンサートで優待がある夢カード、宝塚で優待がある宝塚レビューカードと比較して、年会費という意味では決して高くはないことは分かる。買い物で得られるポイントも0.5%は高還元率カードと比較して低い数字だが、それも妥当といえそうだ。ただし、前述の2つのカードのうち宝塚カードは宝塚関連の割引優待があり、その意味で松竹歌舞伎会カードには物足りない面があるのは間違いなさそうだ。
結論としては、歌舞伎ファン(歌舞伎座を筆頭に歌舞伎以外の演目もあるが)であれば悪くないカードではある。特に会員特典の先行発売が大きく、ゴールド会員までいけば席が極めて取りにくい人気公演でもチケットが獲得できる可能性が高まる。ポイント面での不満感は否めず年会費もネックではあるが、資生堂パーラーカフェで10%割引などの歌舞伎会の会員特典で割引される店を駆使できれば、少なくとも年会費ぐらいは相殺できるだろう。