JRAカード(JRA CARD)/ 映画鑑賞・エンタメでの割引・ポイントでのお得度の比較
- オススメ度:
- 名称:
- JRAカード(JRA CARD)
- 優待店:
- 全国のJRAの競馬場など
- 年会費:
- 1,312円
- ポイント率:
- 1.0%
- 特典:
- 競馬場の指定席のネット予約等の特典
- 入会ボーナス:
- 5,000円分のギフトカード(リボ設定時)
JRAカードは競馬ファンでも指定席とグッズに魅力を感じなければ?
JRAカード(JRA CARD)は、JRAとDC/NICISで発行しているカードで、競馬場の指定席がインターネットから事前予約できる特典をメインにしている。もちろん、ショッピングでカードを利用してもポイントが貯まる他、競馬場に来場してもポイントが獲得できる。
まずカード券面のデザインだが、JRAロゴを中央に配したもの以外に、ダートで圧倒的な強さを見せ種牡馬としても活躍する「クロフネ」、歴代の逃げ馬で最強の呼び声が高い「サイレンススズカ」、武豊に「飛んでいる」と言わしめGⅠを7勝した「ディープインパクト」など、名だたる名馬からデザインを選択できる。
ポイントについては、基本は1,000円利用で10ポイントが貯まりポイント還元率は1.0%となる。平均的なカードが0.5%と考えると上々の数字だ。ただし、競馬関連グッズを購入したりしてもポイント率が上昇することがない点は覚えておきたい。また、カードを利用して指定席を抑えて競馬場に来場してもポイントが貯まる。ただ、土曜・日曜、午前10時までの来場か否かでポイント数が異なる。基本的に重賞(特にGⅠ)は日曜に多い点、また10時までに来場してもらって1レースの平場のレースから馬券を購入してもらいたいのだろう。貯めたポイントは、ぬいぐるみ・DVD・勝負服レプリカ等の競馬関連グッズに交換できるが、ポイントの有効期限は最長1年半と短いため注意が必要だ。
次に、下図で映画エンタメ関連で得するクレジットカードを、年会費・ポイント還元率・特定の優待店(主にレンタル店・映画館)での特別還元率・電子マネー対応等を比較した。さらに、年間50万円を利用して年会費を差し引いた額、10万円を映画エンタメに費やした場合、それらの両方を満たした際にポイントで得をする金額をシミュレーションして比較した。
上図で右から2番目の"JRAカード"を他社比較したが、まず年会費だが初年度こそ無料だが、次年度から年会費の1,312円が発生する。他社(上図で※印があるカード)にはカードの年間利用額によって年会費が無料になる特典があるが、このカードには存在していない。その一方で、前述したようにポイント還元率は1.0%と他社カードより高い。一般的に高ポイント率と呼ばれるカードは1.5~1.7%のため、それらには及ばないものの優秀な数字といえそうだ。
しかし、他社カードのように特定の店舗でポイント還元率が特別に上昇することはないため、ポイントでは一長一短といったところだ。年間利用額のシミュレーションでも、ポイント率は高いが年会費が有料、ポイント率は高いが特別還元率が来場ポイントとしかなく、何とも微妙な結果となってしまっている。
結論としては、競馬ファンには悪くないカードだが、年会費1,312円が発生するため最低でも年間13,000円はカードを利用しないと、年会費は相殺できないため、その利用額を超えるのが条件ではある。もちろん、馬券を的中させて年会費ぐらいは稼ぐという考え方もできるが。。。また、JRAカードでなければ一部の指定席(東京競馬場のフジビュースタンド等)が予約できない。人気レースなら抽選になるだろうが、指定席目当てでカードを保有するのも悪くないだろう。逆に、ポイントを貯めても競馬関連グッズにしか交換できずキャッシュバック等には充当できないため、交換するグッズのラインナップに魅力を感じなければ、競馬ファンといえど不要な1枚といえる。