ACNカード/ ガソリン代の節約・お得度でクレジットカードを比較
- オススメ度:
- 名称:
- ACNカード
- 石油会社:
- オートキャンプ場ネットワーク
- 年会費:
- 1,312円
- ロードS:
- あり
- L値引き:
- 月間利用額により変化(最大38円/L割引)
- ボーナス:
- なし
ACNカードはワンシーズンに複数回はキャンプに行くなら!?
ACNカードは、オートキャンプ場ネットワーク(Auto Camp Network)が発行するカードだ。同ネットワークに加盟しているキャンプ場(赤城山オートキャンプ場・伊豆キャンパーズヴィレッジ)などで優先予約が可能な他、ガソリン割引・ロードサービスといったキャンプの必需品である自動車関連のサービスが付帯している。以下、このカードを他社カードとサービスと数字面で比較した。
このカードを利用するにあたって注目すべき付帯サービスは下記3点。
- ・カード利用額に応じて翌々月のガソリン代が割引
- ・ロードサービスが付帯
- ・加盟キャンプ場の優先予約と割引特典
逆に利用するにあたって注意点/ポイントは下記3点。
- ・カード利用月の翌々月からガソリン割引になる
- ・ガソリン割引とは別にポイントは付かない
- ・他社比較シミュレーションでは、ガソリン代の割引き額は悪くはない(後述)
まずガソリン割引についてだが、1ヶ月間のカード利用額を1万円で割った数字(ポイント)に、翌々月に利用したガソリン代を100で割った数字を掛け算した数字が割引額になる。翌々月に割引が適用される特性上、高額な買い物をしても翌々月にガソリン・高速代等をあまり使わなければ無意味となる。コンスタントにガソリンを消費するか、キャンプに行くならキャンプの前々月に高額商品の買い物をするように心がける必要がある。
また、ガソリン割引以外では加盟キャンプ場での優先予約・割引・特典が大きい。キャンプ場によって差異はあれど、具体的にはキャンプサイトで500~1,000円割引、コテージ・トレーラー・バンガローで1,000~2,000円割引等が受けられる。ワンシーズンで複数回はキャンプに行くようなら年会費1,312円は簡単に相殺できるだろう。また、他社と同様にロードサービスが付帯している。
次に、他社カードと年会費・無条件のリッター値引き・利用額毎のリッター値引き・ロードサービス等を比較した。さらにカードをショッピングなどで月間5万円・10万円をショッピングで使用し、1万円分・2万円分の給油をした場合の、年間値引き額を比較した。その際、全国の平均的なレギュラーガソリン価格である153.8円/Lで計算し、ガソリン価格は変動しないものとして下記計算式でシミュレーションした。また、月5万のショッピングの場合の年会費との差額も計算した。
年間値引き額={ (\10,000÷153.8)×L値引き×12ヶ月} -その他の特殊な割引
※L値引きは、無条件の値引きと利用額毎のボーナス値引きを足した数字
上図で「ACNカード」を他社比較したが、まず年会費で他社と差異がある。初年度こそ年会費は無料だが2年目から発生する1,312円が問題だ。他社カードのようにカードの年間利用額が12万円以上で無料になるといった年会費無料の特典も存在していない。ガソリン割引を抜きにすれば、やはりキャンプ場での優待割引を利用するしかないだろう。ガソリン割引は一律のリッター割引があるわけでもなく、単純に数字で比較はできないが、毎月5万利用でガソリン・高速代で毎月1万円程度なら、割引キャッシュバックされる額は決して悪い数字ではない。ただ、他社と比較すると物足りなさはある。
結論としては、キャンプ場での割引が主体なら悪くはないカードだ。ただ、ガソリン割引だけを純粋に考慮すると他社カードには劣る。そのため他社カードに劣る分は、キャンプ場の優待割引で補うしかない。さすがにJCBドライバーズプラスとの差は埋められないが、石油会社系カードとの差である3,000円ならワンシーズンに2~3回はキャンプに行き、コテージ・トレーラーなどの割引を利用すれば差は埋められる。やはりキャンプ場の利用頻度次第ということになりそうだ。