105 BESTIO KIPSカード/ 電車代・電子マネーのチャージ節約・ポイント獲得の比較

- オススメ度:
- 名称:
- 105 BESTIO KIPSカード
- 年会費:
- 無料
- 別途年会費:
- 無し
- ポイント付与:
- 1,000円 → 1ポイント
- 変換率:
- 100円 → 0.25円キャッシュバック
- ボーナス:
- なし
105 BESTIO KIPSカードはポイントでも銀行サービスでも他社より微妙?
105 BESTIO KIPSカードは、近畿日本鉄道(近鉄)と百五銀行で発行しているカードで、ブランドはDC VISAのみとなっている。近鉄グループ各社で買い物することでポイントが貯まる他、近鉄グループ以外でもDCハッピーポイントが貯められる。近鉄グループでの買い物であれば、ポイントが2重に得られるが、それ以外ではDCポイントしか貯められない。また、PiTaPaと一体化ではなく別途発行されるが、電車代はクレジットカード請求時のため後払いになる。以下、ICOCAやPiTaPa一体化のカード及びオートチャージが可能なカードで数字・サービスで比較した。
さて、このカードを利用するにあたって注目すべきサービスは下記3点が挙げられる。
- ・百五銀行のキャッシュカードとしても利用可能/利用度合いでポイントアップ
- ・近鉄グループでの買い物はKIPSポイントとDCポイントの2重取り
- ・KIPS PiTaPaで近鉄線に乗車することで自動的に割引きになる
逆に利用するにあたって注意すべき点は下記3点がある。
- ・KIPSポイントの有効期限は概ね1年
- ・KIPSポイント/DCポイント共にPiTaPaにチャージはできない
- ・他社比較のシミュレーションでは、商品券に還元できる他社に一歩劣る(後述)

このカードはクレジットカードに、百五銀行のキャッシュカード機能、KIPSカードが加わっていると考えていい。また、申し込み時にKIPS PiTaPaが発行でき、PiTaPaの利用額はICOCAと異なりカード請求時の後払いになる。
ポイントは近鉄グループであれば、DCハッピーポイントとKIPSポイントが2重で獲得できる。近鉄グループ以外ではDCハッピーポイントのみ貯まる。DCポイントは1000円決済で1ポイントだが、百五銀行に給与or年金振込みがあり、公共料金の引き落とし等を集約することで1000円で2~3ポイントに増加できる。このカードを主カードにするなら忘れずに活用したいサービスだ。また、近鉄に乗車するだけ10%の割引きされる。月3,000円の乗車で300円が割引される。定期圏外を乗車するだけで割引きになるのは大きい。
一方で、JR西日本のように列車のWeb予約が可能になることはない。百五銀行も発行している関係で、その利用度合いでATM手数料や振込み手数料が有利になるが、あくまで百五銀行を各種受け取りや振込みに使用している場合で、MUFJピタパのように無条件というわけではない点に注意したい。さらにKipsポイントの有効期限は1年+2週間と他社の2年よりも短い。また、ICOCAとは異なり、貯めたKipsポイントをPiTaPaに還元できず、近鉄グループ各社でしか利用できない点にも注意したい。DCポイントも同様にPiTaPaには還元することができない。
次に、他社カードと年会費・移行費・ICOCA/PiTaPaへの還元額(もしくは商品券など)の効率・入会や利用額ごとのボーナス等を比較した。さらに年間50万円を使用した場合のキャッシュバック額、左記から年会費を差し引いた金額、年間100万分の利用をした場合を比較した。下記計算式でシミュレーションした。
キャッシュバック=(\500,000 × ポイント換算率)+ ボーナス
上記に年会費を加味=(\500,000 × ポイント換算率)+ ボーナス - 年会費

上図の通り「105 BESTIO KIPSカード」は他社カードと比較すると、ポイントを商品券に還元できる金額は他社に劣っている。これはDCハッピーポイントの交換レートが悪いためだ。ピタパとして利用できない以上は、現金と同様にしようするには商品券にするしかないが、そのレートが悪い。。。
J-WEST系のカードに逆転するには、近鉄グループでの買い物が必要になる。近鉄で5%還元の買い物を、年間で10万以上をすることで逆転できる。ただし、ビックや大阪ステーションは同様にポイント還元率が高いため、そちらの店舗での買い物額が大きければ逆転は厳しくなる。
結論としては、かなり百五銀行を活用している人で、大阪ステーション・シティやビックカメラでの買い物額よりも近鉄グループの買い物額が大きいようであれば保有しても良さそうだ。百五銀行を使用しない人であれば保有する価値は無いに等しい。また、他のKIPSカードとの比較だが、MUFJのPiTaPa一体型カードであれば、三菱東京UFJ銀行のATM出金手数料が無料になり、ペルソナSTACIAでは阪急百貨店他で優待サービスが受けられる。近鉄と阪急での買い物額を考えて大きいほうのカードを選び、また、どちらでも買い物をしないようであれば三菱東京UFJ銀行で手数料を無料にすることで給料日の引き出しで105円ずつでも節約できた方がお得といえるだろう。