KIPSカード(UFJ/JCB/UC/DC/SMBC)/ 電車代・電子マネーのチャージ節約・ポイント獲得の比較
- オススメ度:
- 名称:
- KIPSカード(UFJ/JCB/UC/DC/SMBC)
- 年会費:
- 無料
- 別途年会費:
- 無し
- ポイント付与:
- 210円 → 1ポイント
- 変換率:
- 100円 → 0.47円キャッシュバック
- ボーナス:
- なし
KIPSカードは近鉄グループで年間5万~10万以上は利用できれば!
KIPSカードは、近畿日本鉄道(近鉄)とクレジット各社で発行しているカードで、ブランドはUFJカード・JCBカード・UCカード・SMBC・JMB(JALマイレージバンク)から選ぶことが可能だ。近鉄グループ各社で買い物することでポイントが貯まる他、近鉄にPiTaPaで210円分を乗車するたびに1ポイントが獲得できる。PiTaPaと一体化ではなく別途発行されるが、電車代はクレジットカード請求時のため後払いになる。以下、ICOCAやPiTaPa一体化のカード及びオートチャージが可能なカードで数字・サービスで比較した。
さて、このカードを利用するにあたって注目すべきサービスは下記3点が挙げられる。
- ・近鉄百貨店/近商ストア/近鉄の旅行店であれば100円で10~1ポイントにアップ
- ・KipsPiTaPaで近鉄線に乗車することで自動的に割引きになる
- ・チャージは不要で電車代なども後払い
逆に利用するにあたって注意すべき点は下記3点がある。
- ・KIPSポイントの有効期限は概ね1年
- ・KIPSポイントはPiTaPaにチャージすることはできない
- ・他社比較のシミュレーションでは、商品券に還元できる他社に一歩劣る(後述)
このカードは、JR西日本のように列車の予約サービスが有利になるということはなく、ポイント獲得と割引きがカード保有のメリットといえる。そのポイントは、近鉄百貨店で100円毎に1~5ポイントが獲得できる他、近鉄グループで100円で1ポイントが獲得できる。近鉄グループ以外での決済では210円で1ポイントに減額される。
また、割引きでは近鉄に乗車するだけ10%の割引きされるのが大きい。月3,000円分の乗車で300円が割引される。学生であればバイト先、会社員であれば顧客が近鉄線沿線にあれば、無意識に割引きになるのは大きなメリットといえる。ICOCAとは異なり、PiTaPaは全て後払いになるのもチャージの手間が省ける意味では有用だ。
一方で、Kipsポイントの有効期限は概ね1年と他社の2年よりも短い。例えば、2012年12月31日まで貯めたポイントは2014年1月15日で失効する。365日と2週間で失効するということだ。他社が丸々2年は有効になることを考えれば、1,000円単位で貯まったら利用した方が良いかもしれない。また、ICOCAとは異なり、貯めたKipsポイントをPiTaPaに還元することができない点にも注意したい。貯めたポイントは、近鉄グループ各社で1ポイントを1円として利用するしかない。クーポン券にすることも可能だが、クーポン発券機は駅構内や近鉄グループの各店舗にしかないため、利便性を考えると近鉄の各店舗で決済時にポイント分だけ割引してもらうスタイルが妥当だろう。
次に、他社カードと年会費・移行費・ICOCA/PiTaPaへの還元額(もしくは商品券など)の効率・入会や利用額ごとのボーナス等を比較した。さらに年間50万円を使用した場合のキャッシュバック額、左記から年会費を差し引いた金額、年間100万分の利用をした場合を比較した。下記計算式でシミュレーションした。
キャッシュバック=(\500,000 × ポイント換算率)+ ボーナス
上記に年会費を加味=(\500,000 × ポイント換算率)+ ボーナス - 年会費
上図の通り「KIPSカード」は他社カードと比較すると、ポイントを還元できる金額は若干だが他社に劣る結果になっている。これは210円で1ポイントで、他社の200円よりもレートが悪いためだ。これはICOCA系カードは消費税がカウントされず、PiTaPa系は後払いのため消費税がカウントされてしまうことにも原因があるといえる。J-WEST系のカードに逆転するには、近鉄グループでの買い物が必要になる。近鉄で5%還元の買い物を、年間で5~10万以上をすることで楽に越えることができる。ただし、ビックや大阪ステーションは同様にポイント還元率が高いため、優待店舗で出し抜くのは難しい。J-WEST系のカードではないMUFJ PiTaPaとの差を埋めるのも同様に可能だ。
結論としては、JR西日本のインターネット予約が不要で、大阪ステーションシティやビックカメラでの買い物額よりも近鉄グループの買い物額が大きいようであればオススメできそうだ。他のKIPSカードとの比較だが、MUFJのPiTaPa一体型カードであれば、三菱東京UFJ銀行のATM出金手数料が無料になり、ペルソナSTACIAでは阪急百貨店他で優待サービスが受けられる。近鉄と阪急での買い物額を考えて大きいほうのカードを選び、また、どちらでも買い物をしないようであれば三菱東京UFJ銀行で手数料を無料にすることで給料日の引き出しで105円ずつでも節約できた方がお得といえるだろう。